Gate.ioは主に中国を拠点にしている海外の仮想通貨取引所です。
扱っている銘柄の種類が多く、日本語にも対応していることから、日本でも少しずつ人気を集めています。
しかし、有名な取引所に比べるとまだまだ知名度は低く、具体的な特徴や評判が気になる人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、Gate.ioのメリット・デメリットやユーザーからの口コミ評判、安全性などを解説します。
- 草コインのトレードにはうってつけだと思う
- 日本語に対応しているのがうれしい
- 1日の取引高が多くて助かる
- 手数料が高いのが不満
- 本人確認でポーズをとりながら写真を撮らされて恥ずかしかった
プロトレーダーの視点から「Gate.ioは信頼できる取引所なのか?」という点においても言及しているので、Gate.ioの利用を検討している人にとってかなり参考になるはずですよ。
タップできる目次
Gate.ioの基本情報と特徴
まずは、Gate.ioの基本情報や特徴を紹介します。
項目 | Gate.ioの詳細情報 |
---|---|
会社名 | Gate Technology.inc |
設立 | 2013年 |
取り扱い通貨の数 | 800種類以上 |
最大レバレッジ | 日本人はレバレッジ取引不可 |
取引手数料 | メイカー:0.2% テイカー:0.2% |
中国を拠点にした海外の取引所
Gate.ioは、2013年に設立された海外の取引所です。
会社所在地はケイマン諸島ですが、メインにしている拠点は中国で、その他にアメリカ・日本・韓国などさまざまな国でサービスを展開しています。
日本人でも利用できますが、日本は取引制限区域になっており、レバレッジ取引やその他一部のサービスは利用できません。
せっかく登録をしても目的の取引ができなければ使いづらくなるので、事前にどのサービスが利用できるか確認しておき、登録するかどうか検討してみるといいでしょう。
取引や入金だけならKYCなしで利用できる
Gate.ioは、取引や入金だけならKYC(本人確認)なしで利用できます。
ただし、仮想通貨を出金するにはKYCが必要です。
実際にGate.ioを利用する場合、出金は必須作業といえるので、必然的にKYC申請もしなければなりません。
Gate.ioのKYCは、運転免許証かパスポートのどちらかで申請できます。
登録後すぐにKYCを行う必要はありませんが、出金するときに備えて早めに申請しておくといいでしょう。
独自トークンのGTを発行している
独自トークンのGTを発行しているのも、Gate.ioの特徴です。
GTを上場させた際は30億ドルもの資金調達をしたといわれており、仮想通貨トレーダーからの注目度も高め。
GTを保有していると、Gate.ioで取引をする際の手数料が割引になったり、エアドロップイベントに参加できたりなどの特典があります。
また、保有しているGTを投票権として使い、Gate.ioの運営方針やプロジェクトに関わる投票に参加することも可能です。
取引所の独自トークンは近年多くの人から注目されているので、気になる人はぜひGTの売買にも挑戦してみるといいでしょう。
Gate.ioのメリットは?
ここからは、Gate.ioのメリットを紹介します。
種類豊富なアルトコインを扱っている
Gate.ioのメリットはなんといっても、扱っている仮想通貨の種類が多いことです。
2022年1月30日時点だと、800種類を超える銘柄の取引ができます。
メジャーな仮想通貨はもちろん、2021年に話題になった犬系コインや、日本のBITPOINTに上場したことで注目を集めたJASMYなど、数え切れないほどの銘柄が取引可能です。
世界最大手の取引所として知られるBinanceでも扱っている銘柄は約300種類なので、比較するとGate.ioの銘柄数がいかに多いか分かりますね。
マイナーコインは他の銘柄に比べるとよりボラティリティが大きく、リスクが大きい反面、短期間で数十倍~数百倍の価格になることも珍しくありません。
とくに草コインと呼ばれるような知名度の低い銘柄を狙って大きな利益を出したい人には、Gate.ioは非常に使いやすい取引所といえるでしょう。
セキュリティがしっかりしている
セキュリティがしっかりしているのも、Gate.ioのメリットです。
仮想通貨の取引所はハッキングや不正ログインなどの事件が頻繁に起きており、場合によっては資産が流出することもあります。
そのため、取引所がどれだけセキュリティに力を入れているかは重要なポイントです。
Gate.ioでは資産の流出が起きないよう、以下のようなセキュリティ対策を導入しています。
- 二段階認証
- マルチシグネチャ
- コールドウォレット管理
Google Authenticatorを使った2段階認証や、取引・入出金をする際に秘密鍵を入力するマルチシグネチャなどを採用。
また、インターネットに接続されていないオフラインの環境下で資産を保管するコールドウォレットも導入しており、セキュリティの高さは世界最高水準です。
他の取引所と比較してもセキュリティには力を入れているので、安心して利用できるでしょう。
日本語に対応していて使いやすい
Gate.ioを使う3つめのメリットは、日本語に対応していて使いやすいこと。
海外の取引所は日本向けのサービスを積極的に行っていないことも多く、日本語に非対応な場合があります。
その点、Gate.ioでは言語設定を切り替えると日本語表示にできるので、海外の取引所に慣れていない人でも迷うことなく利用可能です。
ただ、日本語対応といっても自動翻訳レベルなので、完全に日本語表示ができるわけではありません。
言語設定を日本語にしても一部は英語表記の箇所があり、メールへの返信やサポートセンターの対応なども基本的には英語です。
他の取引所よりは使いやすいものの、完璧な日本語表示ではないことも覚えておきましょう。
Gate.ioのデメリットは?
銘柄数の多さやセキュリティの高さが魅力のGate.ioですが、利用する前に知っておくべきデメリットもあります。
レバレッジ取引ができない
1つめのデメリットは、レバレッジ取引ができないことです。
レバレッジ取引とは、原資の何倍もの金額で取引をする方法のことをいいます。
たとえば手元に50,000円の資金がある状態で10倍のレバレッジをかけると、50万円分の金額で取引が可能です。
レバレッジをかけた取引では損失が出たときのリスクが大きくなる一方、利益が出たときの金額も増えます。
そのため、とくに小額で大きな利益を狙いたい場合に有効な取引方法です。
しかし、基本情報の項目でも解説したように、Gate.ioは一部の国に取引制限をかけており、日本人は現物取引のみしか利用できません。
他の海外取引所だとレバレッジ20倍や100倍での取引ができることも多いので、レバレッジ取引メインで投資をしたい人には使いづらく感じるでしょう。
取引手数料が高め
2つめのデメリットは、取引手数料が少し高い点です。
Gate.ioの取引手数料は、メイカー・テイカーの両方とも0.2%に設定されています。
手数料の割合だけを見るとそれほど高くないと感じる人もいるかもしれませんが、たとえばBinanceやBybitの取引手数料は、現物取引の場合だと一律で0.1%です。
比較すると、Gate.ioのほうが2倍の取引手数料がかかります。
小額でのトレードや、あまり頻繁に取引をしないなら手数料が原因で極端に損をする可能性は低いでしょう。
しかし、一度に取引する金額が多い人や、デイトレードのように短期間で何度も取引をする人の場合、上記のような取引手数料の差が思わぬ損失になることも。
ただし、Gate.ioでは独自トークンのGTを保有していれば取引手数料が割引になります。
Gate.ioにはGTの保有量や月次取引量に応じてVIPランクというものがあり、ランクが上がるにつれて取引手数料も安くなる仕組みです。
取引手数料をなるべく抑えたい人は、このVIPランクも意識しながら利用するといいですよ。
運営会社の情報が少ない
Gate.ioを使うもう1つのデメリットは、運営会社の情報が少ないことです。
仮想通貨投資をするうえで、どんな会社が自分の利用する取引所を運営しているのかは大切ですよね。
ましてや海外の取引所になれば、会社の信頼性や透明性も気になるところ。
たとえばBinanceやBybitといった有名な取引所は、社長やチームメンバー、コミュニティなどを公式サイトでも公表しており、ユーザーはしっかりと情報を確認できます。
しかし、Gate.ioは中国を拠点にサービス展開していることは分かっているものの、それ以外は不明な点も多く、日本語で検索しても情報があまりありません。
今後さらに知名度が上がればより多くの情報が出てくる可能性はありますが、現時点だと運営側の詳しい情報を確認できないのは、ユーザーからすると不安材料の1つになってしまいます。
Gate.io利用者のリアルな評判・口コミは?
Gate.ioの特徴を解説しましたが、実際に利用しているユーザーの声も知りたいですよね。
そこで、TwitterにあるGate.io利用者のリアルな口コミ評判を紹介します。
草コインが多くて便利
草コインが多くてとくに不便もなく使っている、という口コミです。
Gate.ioは他の取引所と比較しても銘柄の数が非常に多いので、やはり知名度の低いコインを取引する人は重宝しているようです。
大手取引所のBinanceにさえ未上場のコインを扱っていることもあるので、アルトコインをトレードしたい人は要チェックですね。
日本語表示ができて使いやすい
日本語に対応していて使いやすい、という意見もありました。
Twitterの口コミを見ていると銘柄数の多さに次いで、日本語対応に関する良い評判が多くあります。
英語が苦手な人も多いので、やはり日本語での操作や確認ができる点を高く評価している人が多いようです。
取引量が多い
Gate.ioの取引量が多いことに注目している人もいました。
上記ツイート時点での取引高を見てみると、Gate.ioはコインチェックの5倍、bitFlyerのおよそ2倍の取引高があるのが分かります。
Binanceの取引高には劣るものの、日本の取引所に比べると圧倒的な取引量です。
1日の取引量が多いとそれだけ流動性が上がり、注文を出したときに自分の希望価格で約定しやすくなるので、Gate.ioを利用する人はこういった面にもぜひ注目してみてください。
手数料が高い
良い口コミがある一方で、手数料の高さを指摘する人も多く見受けられました。
ツイートをした人はETFの出金をする際、手数料の高さに気付いたようです。
Gate.ioでは出金手数料自体は無料ですが、送金処理をするときのネットワーク手数料がかかります。
ネットワーク手数料は通貨によって異なり、場合によっては万単位の金額になることも。
たかがネットワーク手数料と思っていると予想外の金額になることもあるので、出金する前に必ず確認しておきましょう。
本人確認で恥ずかしいポーズをさせられた
こちらは本人確認をする際に恥ずかしいポーズをさせられたという、少し変わった口コミです。
Gate.ioの本人確認では、指定されたポーズで合計4枚の写真を撮らなければなりません。
わざわざポーズを指示されながら写真を撮ることは他の取引所だとあまりないので、違和感を覚えたようですね。
Gate.ioの信頼性や安全性は?
Gate.ioは過去に一度ハッキングにより、約10万USDT相当のETC流出被害を受けたことがあります。
現在はセキュリティ対策として2段階認証やコールドウォレットなどを導入しており、上記の事件以降は大きなハッキング被害などには遭っていません。
以前よりもさらにセキュリティ対策を強化していることから、セキュリティ面の安全性は高いといえるでしょう。
ただし、Gate.ioは中国を拠点にしている取引所なので、ハッキング被害以外にも中国政府からの規制という懸念点があります。
2021年9月には、中国政府から中国での仮想通貨関連業務を全面禁止するという発表もありました。
現時点だと日本人はGate.ioの登録や利用は可能ですが、Gate.ioが中国で事業を展開している限りは規制対象になるため、今後サービス提供が中止になる可能性もあります。
とくに海外の取引所は日本の法律では保護されないので、すべて自己責任で利用しなければなりません。
万が一サービス提供が中止になった場合に備えて、自分の資産を守る環境をつくっておくことが大切です。
資産を守るための対策としては、通信環境と切り離した状態で仮想通貨を管理できる、ハードウェアウォレットの利用をおすすめします。
以下の記事ではプロトレーダーおすすめのハードウェアウォレットをランキング形式で紹介しています。
大事な資産を失わないためにも、ぜひ取り入れるようにしてください。
まとめ
Gate.ioは中国をメインの拠点にしている取引所で、それ以外にアメリカ・日本・韓国などさまざまな地域で事業を展開しています。
扱っている仮想通貨の種類は800種類以上と非常に多く、とくに草コインの発掘などをしたい人にはおすすめの取引所です。
口コミでは「アルトコインのトレードに便利」「日本語対応で使いやすい」といった声が多く挙がっていました。
日本の取引所に比べると1日の取引量も多いので、海外の取引所に興味のある人は一度使ってみるといいでしょう。
ただし、Gate.ioは取引規制により日本人はレバレッジ取引ができないというデメリットがあり、さらに一部の口コミでは手数料の高さを指摘する意見もあります。
また、中国政府からの規制も懸念されており、万が一サービス提供が中止になってもすべて自己責任になるので、そういった点も考慮したうえで利用を検討してみてください。
- 取引手数料はやや高いが、扱っている銘柄の数は多い
- 中国での規制に不安が残るものの、日本語に対応していて使いやすい
Gate.ioのデメリットが気になる…という人は他の取引所とあわせて利用するのもありです。
以下の記事ではGate.io以外のおすすめの取引所を紹介しています。