初心者でも気軽に参加でき、なおかつ高利回りな報酬が得られることで人気を集めているBybit(バイビット)のステーキング。
従来のトレードとは別の方法で資産を増やすために、利用したいと考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、過去に利用したことがない場合「具体的なやり方がわからない」「どの銘柄がステーキングできるんだろう?」といった疑問や不安がありますよね。
そこで本記事では、Bybitステーキングのメリット・デメリット、具体的なやり方や解除方法などを紹介します。
- 特定の仮想通貨を預け入れると報酬を得られる
- 初心者でも気軽に参加可能で、通貨によっては低リスクで資産運用ができる
- 価格変動の影響によって損失が出る可能性もゼロではない
- 人気の通貨はすぐ売り切れになりやすい
BybitステーキングをするならBybitの口座開設が必要です。
まだお持ちでない人は、今のうちに登録を済ませておきましょう。
タップできる目次
Bybitステーキングとは?
まずは、Bybitステーキングがどのようなサービスなのか紹介します。
特定の銘柄を預けると利回りを得られるサービス
Bybitステーキングは、対象の仮想通貨を預け入れることで利回り(報酬)を得られるサービスです。
資産運用方法にはさまざまな種類がありますが、ステーキングでは預け入れた銘柄が減ることはなく、期間が終わると預け入れたときのままの数量で戻ってきます。
そこに獲得した報酬が上乗せされるので、最終的には通貨を預けたときよりも枚数が増えた状態で手元に返ってくる仕組みです。
得られる報酬は、預け入れた通貨の数量や期間によって変動します。
また、APY(年換算利回り)が各通貨によって異なるのも特徴です。
Bybitステーキングは2種類ある
Bybitステーキングは、積立ステーキングと定期ステーキングの2種類があります。
積立ステーキングは預け入れ期間の縛りがなく、いつでも解除できるのが特徴。
そのぶん、APYはやや低めです。
定期ステーキングは預け入れ期間に縛りがあり、1度預けた通貨は30日間もしくは60日間が経過するまで解除できません。
その代わり、APYが高めに設定されています。
上記以外の違いも含めてそれぞれの特徴を表にまとめたので、参考にしてみてください。
項目 | 積立ステーキング | 定期ステーキング |
---|---|---|
期間 | 縛りなし | 30日or60日 |
対象銘柄 | 20種類 | 7種類 |
収益を得られるタイミング | 毎日 | 預け入れ期間終了後 |
解除タイミング | いつでも可能 | 預け入れ期間終了後 |
※2022年10月3日時点
期間の縛り以外に、積立ステーキングのほうが対象銘柄が多かったり、定期ステーキングは期間が終わるまで収益を得られなかったりなどの違いがあります。
なお、通常は定期ステーキングのほうが年間利回りは高めですが、現状Bybitはユーザー数1,000万突破記念キャンペーンを行っており、ほとんどの銘柄で積立ステーキングの利回りのほうが高くなっているようです。
ステーキングの対象銘柄一覧
続いて、ステーキングの対象となっている銘柄一覧を紹介します。
積立ステーキングの対象銘柄はこちらです。
BTC、ETH、BIT、USDT、USDC、DAI、BUSD、ADA、ATOM、AVAX、AXS、DOT、FTM、GSTS、KASTA、MATIC、NEAR、ONE、SHIB、SOL
RONDという通貨も積立ステーキングの対象ですが、記事執筆時点では売り切れになっていました。
定期ステーキングの対象銘柄は下記の通りです。
BTC、ETH、USDT、DAI、ADA、GSTS、SOL
それぞれの銘柄でAPYが異なるため、より詳しい情報はBybitの公式サイトやアプリで確認してみてください。
Bybitステーキングのメリット
ここからは、Bybitステーキングのメリットを紹介します。
低リスクで資産運用ができる
Bybitステーキングの1番のメリットは、低リスクで資産運用ができる点です。
従来のように仮想通貨のトレードをして利益をあげるやり方でも、もちろん問題ありません。
ただ、トレードはテクニカル分析やファンダメンタルズの考察などさまざまなスキル・技術が必要なので、初心者にはハードルが高いですよね。
現物を長期で保有するという手段もありますが、それでも保有中に自分の持っている通貨の価格が暴落すれば、メンタルを保つのも難しくなります。
その点、ステーキングは保有している通貨をただ預け入れるだけで報酬を受け取れるので、大金を投じてトレードするよりリスクは低いことがほとんどです。
とくにBybitステーキングはAPYの高い銘柄が多く、短期で預けているだけでもある程度の枚数を増やせます。
いきなり仮想通貨のトレードをするのが不安な初心者にとっては、うってつけの方法といえるでしょう。
初心者でも簡単に参加可能
比較的簡単に参加できるのも、Bybitステーキングの魅力です。
仮想通貨のステーキングと聞くと、なんとなく複雑な操作やルールがあるようなイメージを持っている人も多いはず。
しかし、Bybitステーキングは対象銘柄さえ自分のウォレットにあれば、何度かボタンを押し、預け入れる通貨の数量を入力するだけでOKです。
あとは日次収益が自動で計算されて利回りを獲得できるので、面倒な操作や手間はほとんど必要ありません。
さらにBybitは一般的な海外取引所と違い、完全に日本語対応のため、はじめての人でも操作で迷うことなくステーキングできます。
積立ステーキングはいつでも払い戻しができる
積立ステーキングは、いつでも払い戻しができるのも利点です。
定期ステーキングは預け入れる期間に縛りがあるので、途中で解除はできません。
他の取引所でもロック期間を設けている場合が多く、それだと何らかの理由があって途中で通貨を戻したくなってもできないので、ステーキングするのを躊躇してしまいますよね。
しかし、いつでも解除が可能な積立ステーキングなら、たとえばステーキングを始めた次の日に「やっぱり今のうちに売却したい」となっても、すぐに払い戻しができます。
また、預け入れている通貨の価格が下落しそうな雰囲気を感じ、念のため売却しておきたいというときでも、一時撤退が可能です。
ステーキングを利用したことがあまりない人は、ロック期間の縛りがない積立ステーキングから始めてみることをおすすめします。
Bybitステーキングのデメリット
続いて、利用する前に知っておくべきBybitステーキングのデメリットを紹介します。
価格変動で損失になる可能性もある
Bybitステーキングをするうえでもっとも注意しておくべきなのは、価格変動によって損失が出る可能性があることです。
リスクの低いステーキングですが、通貨の価格が預け入れている間に大きく下落することもあります。
ステーキングしている通貨の価格が下がれば、当然ながら自分の資産価値も減ってしまいますよね。
万が一予想以上に暴落してしまった場合、ステーキングで得た収益よりも価格下落による損失のほうが大きくなり、結果的に資産が最初よりもマイナスになってしまうこともあります。
極端な下落じゃなければそれほど問題ありませんが、大きめの暴落が起きたときは、こういったケースが多いです。
とくに途中で解約ができない定期ステーキングだと、上記のようなリスクが大きくなることも覚えておく必要があります。
人気の通貨はすぐに売り切れる
人気の通貨はすぐに売り切れてしまうのも、デメリットの1つです。
Bybitステーキングでは対象銘柄をプールという場所に預け入れますが、それぞれの銘柄で預け入れ可能なプール残高の上限は決まっています。
つまり、多くのユーザーが特定の銘柄を預け入れるとプール残高がすべて埋まり、それ以上はステーキングできなくなるということです。
たとえば期間限定で登場している、以下3つの銘柄を例に挙げてみましょう。
一番右側にあるRONDはAPYが888%と非常に高かったせいか、記事執筆時点では既に売り切れになっています。
真ん中にあるUSDCはプール残高の上限が1億枚なのに対し、9,400万枚前後の残高しかないので、もうすぐ売り切れになるのがわかりますね。
左側のGSTSはそれほど多くの額はステーキングされておらず、プール残高にもまだ余裕があります。
このように、人気の銘柄はすぐさまステーキングできなくなるケースが多いので、気になる銘柄があれば早めに預け入れておくのがおすすめです。
ちなみに、1度売り切れても再度復活したり、新しいステーキング枠が始まったりすることもあります。
どうしても預け入れたい銘柄がある場合は、売り切れになったあとも新しい情報が出ていないか定期的にチェックしてみるといいでしょう。
複利運用には対応していない
残念ながらBybitステーキングでは、獲得した収益を自動で複利運用するようなシステムはありません。
ただし、利回りを手動でステーキングに追加して複利運用をすることはできます。
手動で複利運用をしたい場合、ステーキングで得た収益を同じように預け入れるだけでOKです。
Bybitステーキングのやり方
それでは、Bybitステーキングのやり方を見ていきましょう。
まずはBybitの口座開設をする
Bybitに登録していない人は、まず口座開設を先に済ませておく必要があります。
Bybitの公式サイトを開き、ページ中央にある「いますぐ登録」という項目、もしくは右上にある「登録」ボタンから口座開設が可能です。
ちなみに、取引だけなら本人確認(KYC)なしでも問題ありませんが、ステーキングをするには本人確認レベル1を完了させておかなければなりません。
口座開設したら早めに本人確認も済ませておきましょう。
Bybitの登録方法や本人確認のやり方については以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてください。
ステーキングする仮想通貨を準備
口座開設と本人確認が終わったら、次は預け入れる仮想通貨を準備します。
どの銘柄を預け入れるかは、Bybitのステーキングページで各通貨の年間利回りやプール総額を確認して決めておくといいでしょう。
通貨を準備するときは、まずBybitに資金を入金して、そのあとステーキング用の通貨を購入する必要があります。
入金方法はいくつかありますが、初心者は国内取引所からBybitに送金する方法がおすすめです。
Bybitへの入金方法は以下の記事で詳しく解説しているので、入金のやり方が分からない人はこちらもチェックしてみてください。
資金を資産運用ウォレットに移動させる
資金の準備ができたら、預け入れる通貨を資産運用ウォレットに移動させます。
ここでは例として、現物ウォレットにあるUSDTを資産運用ウォレットに移す手順を見てみましょう。
Bybitにログインしたらページ右側の「資産」メニューから「現物」の項目を選びます。
そうすると以下の画面が表示されるので、通貨一覧からUSDTを探してください。
次にUSDTの右側にある「振替」のボタンをクリック。
以下のページが表示されたら「振替元」を「現物」に、「振替先」を「資産運用」に設定します。
あとは振り替えたい通貨の数量を入力して「確定」ボタンを押せば、資金の移動が完了しているはずです。
対象銘柄をステーキング
資産の振替が完了したら、ページ上部にある「資産運用」のメニューから「Bybitステーキング」ボタンを押します。
ステーキングページが開くので、以下の画面までスクロールし、積立か定期のどちらかを選んでください。
USDTの項目を見つけたら、右側にある「ステーキングする」ボタンをクリック。
次のような画面が開いたら、上の項目に預け入れたいUSDTの数量を入力します。
最後に利用規約にチェックマークを入れて「ステーキングする」のボタンを押したら完了です。
Bybitステーキングの払い戻し・解除方法
続いて、Bybitステーキングの払い戻し・解除方法を紹介します。
まずは画面右上にある「注文」メニューで「資産運用注文」ボタンを押してください。
そうすると以下のようにステーキング中の通貨の詳細が表示されるので、右側にある「払い戻す」ボタンを押します。
以下の画面が表示されたら、払い戻したい通貨の数量を入力して「払い戻す」をクリック。
これでステーキングの解除は完了です。
Bybitでステーキングできない原因と対処方法は?
Bybitでステーキングができない場合の、主な原因と対処方法も解説します。
最低・最高投資額の基準を満たしていない
ステーキングができない原因としてとくに多いのが、最低・最高投資額の基準を満たしていないパターンです。
Bybitではそれぞれの通貨で、最低投資額と最高投資額が設定されています。
たとえばUSDTだと次の画像のように、最低投資額は20USDT、最高投資額は500,000USDTです。
つまり、20~500,000USDTの間の数量でしか預け入れができません。
ステーキングができないときは、最低投資額より少ない、もしくは最高投資額より多い数量を入力していないかどうか確認してみるといいでしょう。
資産運用ウォレットへの振替が完了していない
資産運用ウォレットへの振替が完了しておらず、ステーキングができないケースもあります。
Bybitで資産運用サービスを利用する際は、資産運用ウォレットにある資金しか使えません。
現物ウォレットやデリバティブウォレットなど他のウォレットにいくら資金があっても、ステーキングはできないということです。
資金があるにもかかわらず預け入れができないときは、きちんと資産運用ウォレットに対象通貨が入っているかチェックしてみてください。
Bybitステーキングに関するよくある質問
最後に、Bybitステーキングに関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。
ステーキングにおすすめの銘柄はありますか?
Bybitステーキングでおすすめなのは、USDCやUSDTです。
これらの銘柄はステーブルコインといって、米ドルと価格が連動するよう設計されています。
そのため、他のアルトコインとは違い価格変動のリスクがほとんどない状態でステーキングが可能です。
最初からリスクの高い銘柄を預け入れるのが不安な人は、まずはUSDCやUSDTから預けてみるといいですよ。
Bybitステーキングの状況はどこで確認できますか?
預け入れが完了した通貨や収益などは、注文ページにある「Bybitステーキング」の画面で確認できます。
「Bybitステーキングの解除方法」の項目で表示したのと同じページですね。
預入資産・ステーク期間・収益額など各種詳細が表示されるので、気になる人はチェックしてみるといいでしょう。
日次収益はどのように計算されますか?
日次収益は、以下の式で求められます。
日次収益=ステーキングした通貨の数量×(ステーキングした通貨の年間利回り÷365)
利回り計算はステーキングした翌日(T+1)に開始され、算出された日次収益は翌々日(T+2)から毎日、資産運用ウォレットに入金される仕組みです。
ステーキングの解除を行った日のぶんの利回りは発生しません。
Bybitステーキングで獲得した利益に税金はかかりますか?
Bybitステーキングで獲得した利益には、すべて税金がかかります。
詳しい税金の計算方法については、税理士や税務署職員などの専門知識を持った人に相談してみるといいでしょう。
まとめ
Bybitステーキングは、特定の銘柄を預け入れることで報酬を受け取れるサービスです。
気軽に参加できることに加え、積立ステーキングならいつでも払い戻しが可能なのもメリット。
価格変動の影響によって損失になる可能性もゼロではありませんが、預け入れる通貨によっては低リスクで資産運用ができるので、初心者にもうってつけです。
この機会にぜひ、Bybitステーキングに参加してみてはいかがでしょうか。
- Bybitの口座開設と本人確認レベル1を完了させる
- 預け入れる通貨を準備する
- 資金を資産運用ウォレットに移動
- 対象銘柄をステーキング
Bybitの口座開設方法が分からない人は、以下の記事を参考にしてください。
写真付きでわかりやすく解説しています。