使い勝手のよさや豊富なキャンペーンを行っていることで、日本人からの人気も高い海外取引所のBybit(バイビット)。
そんなBybitでは、保有している仮想通貨を簡単に他の銘柄へ交換できる、両替機能があります。
しかし、日本の取引所ではあまり見ない機能ということもあり、両替をしたいときはどうすればいいのか、どの銘柄の両替ができるのかなど、いろいろと気になることもありますよね。
そこで本記事では、Bybitの両替とはどんな機能なのかや、実際のやり方を紹介します。
両替と似た機能のコンバートとの違いや、それぞれの手数料についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
- 両替はデリバティブウォレットにある仮想通貨を他の銘柄に交換できる機能
- コンバートは現物ウォレットにある少額の通貨をBITに交換できる機能
- 両替できるのは計6種類の銘柄
- 両替手数料は無料で、コンバート手数料は一律2%
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Bybitの両替・コンバートとは?
まずはBybitの両替とはどんな機能なのか、両替と似た機能のコンバートとは何なのかを解説します。
デリバティブウォレットにある通貨を別の銘柄に両替する機能
Bybitの両替機能は、デリバティブウォレットで保有している特定の仮想通貨を、他の銘柄に交換する機能です。
たとえば持っているBTCをETHや他の銘柄に換えたいとき、両替機能を使えばボタン1つで手軽に交換ができます。
もし両替機能を使わずに他の銘柄に換えたいときは、以下のような手順を踏まなければいけません。
- デリバティブウォレットのBTCを現物ウォレットに振り替える
- BTC/USDTの通貨ペアでBTCを売り、USDTに交換する
- 交換したUSDTで、ETH/USDTの通貨ペアでETHを買う
- 現物ウォレットのETHをデリバティブウォレットに振り替える
持っている通貨を交換するだけですが、上記の手順だとかなり面倒ですよね。
両替ではそういった手間を省き、簡単に目的の銘柄へと交換できるのがメリットです。
現物ウォレットにある通貨の両替はできない
便利な両替機能ですが、交換できるのはデリバティブウォレットにある通貨のみで、現物ウォレット内で保有している通貨は交換できません。
そのため、現物ウォレットにある通貨を両替したい場合は、1度デリバティブウォレットへ振り替える必要があります。
同様に、資産運用やコピートレードのウォレットにある通貨も両替はできないので、この点は覚えておきましょう。
両替できる銘柄は6種類
記事執筆時点(2022年12月1日)だと、Bybitで両替できるのは下記6種類の銘柄です。
- USDT
- BTC
- ETH
- XRP
- DOT
- EOS
たとえデリバティブウォレット内にある通貨だとしても、上記以外の銘柄は両替機能が使えません。
コンバートは余った通貨をBITに交換する機能
Bybitでは両替と類似した機能として、コンバートという機能が使えます。
こちらは取引や両替では使えないような少額の仮想通貨を、まとめてBITトークンに交換する機能です。
現物取引でトレードできないような少額でも、BITに替えることで売却ができるようになります。
保有している通貨はBITにしか交換できませんが、ウォレット内に使い道のない銘柄がある場合に機能です。
なお、コンバートには以下のような条件があります。
- コンバートできるのは6時間に1回のみ
- 1回の上限は0.001BTC相当
また、コンバート機能が使えるのは現物ウォレットにある仮想通貨のみです。
両替とは違い、デリバティブウォレットにある通貨のコンバートはできません。
Bybitの両替・コンバートの手数料
次に、Bybitの両替やコンバートをする際にかかる手数料を紹介します。
両替手数料は無料
Bybitで両替をする際、手数料はかかりません。
現状だと、どの銘柄を両替しても手数料は0%に設定されているので、手数料は気にせず交換できます。
コンバート手数料は一律2%
コンバートをする際の手数料は、一律で2%です。
たとえば現物ウォレット内にある1,000円ぶんの通貨をまとめてBITに交換する場合、20円の手数料が発生することになります。
コンバートをするときは、この手数料も考慮したうえで利用するといいでしょう。
Bybitの両替のやり方
それではここから、Bybitで実際に両替をする方法を紹介します。
パソコンとスマホアプリ、それぞれの方法を分けて見てみましょう。
パソコンで両替をする方法
パソコン画面で両替をしたいときは、まずBybitにログインして、ページ右上にある「資産」メニューから「デリバティブ」を探してクリックします。
そうすると以下のような画面になるので、交換したい銘柄の右側にある「交換」の項目をクリックしてください。
ちなみに「交換」の項目がない銘柄は、両替機能が使えません。
たとえばUSDTの交換ボタンを押すと、以下のようなページになるはずです。
続いて「振替元」が交換元となる通貨に、「振替先」が交換したあとの通貨になるよう設定しましょう。
交換元となる通貨の数量を入力すると、上の画像のように自動で受け取り予定の金額が表示されます。
問題なければ「交換」をクリックして、両替は完了です。
スマホアプリで両替をする方法
次に、スマホアプリで両替をするやり方を紹介します。
まずアプリを起動してBybitにログインしたら、下にあるメニューを「資産」に設定してマイアセットを開き、以下のページにある「契約」ボタンをタップします。
そうすると次のような画面になるので、真ん中あたりにある「両替」をタップ。
以下の画面になったら「振替元口座」が交換元となる銘柄に、「振替先口座」が交換したあとの銘柄になるよう設定します。
たとえばUSDTをBTCに両替したい場合、上の画像のように設定すればOKです。
あとは「両替可能金額」の下の項目に両替したい通貨の数量を入力すれば、為替相場や合計総額が自動で計算されます。
交換する数量や受け取り予定金額を確認し、問題なければ「交換を確認」をタップ。
以上でアプリでの交換は完了です。
Bybitのコンバートのやり方
両替とあわせて、Bybitでコンバート機能を使う方法も見ておきましょう。
まずはページ右上の「資産」メニューで「現物」をクリックします。
以下の画面になったら、右のほうにある「少額残高をBITに変換」というボタンを押してください。
そうすると次にように、現物ウォレットにある少額の各銘柄が表示されるので、BITに交換したい銘柄の箇所にチェックマークを入れましょう。
左側の1番上にある「通貨」にチェックマークを入れると、すべての銘柄を選択できます。
交換したい銘柄を選ぶと、右下の「合計」や「保険手数料」の箇所に、受け取り予定のBITの数量や、発生する手数料金額が表示されるはずです。
問題がなければ「交換」ボタンを押して、コンバートは完了です。
なお、コンバート機能はアプリの現物資産のページからも同じように使えます。
Bybitの両替・コンバート機能を使うときの注意点
何かと便利なBybitの両替・コンバート機能ですが、利用するうえで知っておくべき注意点もあります。
両替できる金額には制限がある
Bybitで両替できる金額には、制限があることを知っておきましょう。
各通貨ごとに1回で両替可能な上限・下限額の他、24時間のうちに両替できる金額も決められており、その範囲外の数量は両替できません。
各銘柄ごとの制限は以下の通りです。
銘柄 | 下限額 | 上限額 | 24時間の上限額 |
---|---|---|---|
USDT | 1 | 1,000,000 | 10,000,000 |
BTC | 0.001 | 20 | 200 |
ETH | 0.01 | 250 | 2,500 |
EOS | 2 | 100,000 | 1,000,000 |
XRP | 20 | 500,000 | 5,000,000 |
DOT | 1 | 10,000 | 100,000 |
たとえばBTCの場合、記事執筆時点でのレートだと、日本円で約2,300円以上に相当するBTCを持っていないと両替はできません。
また、1度に4,600万円ぶんを超えるBTCの両替はできない計算になります。
上限額はかなり大きいのでそれほど気にする必要はありませんが、下限額以上の通貨を保有しているかどうかは事前に確認しておくといいでしょう。
タイムラグが発生することがある
Bybitで両替をする際、タイムラグが発生することがある点にも注意しておかなければいけません。
ここでいうタイムラグとは、見積もりが表示されたときのレートと、実際に両替ボタンを押したときのレートとの間に生じる差額のことを指しています。
つまり、見積もり金額が表示されたあと、実際に両替ボタンをクリックするまでのわずかな時間にタイムラグが発生し、少し損をしてしまう可能性があるということです。
レートの値動きによっては、逆に得をすることもあります。
損益はレートの動き方次第で変わるため、損をするか得をするかの正確な予測はできません。
なお、Bybitではリアルタイムの両替レートと見積のレートの差が0.5%を超える場合、リクエストが自動でキャンセルされるようになっています。
そのため、極端に大きな損失が出る心配はありませんが、上記のようなタイムラグが発生することは念頭に置いておく必要があるでしょう。
コンバートできるのはBybitに上場済みの銘柄のみ
Bybitのコンバートは少額の通貨すべてをBITに交換可能ですが、対応しているのはBybitに上場している銘柄のみです。
他の取引所でしか扱っていない銘柄や、1度上場したものの上場廃止になった通貨はコンバートできません。
ボーナスやクーポン残高は両替できない
もう1つの注意点は、ボーナスやクーポンとして獲得している残高は両替できないこと。
Bybitではタスクの完了やキャンペーンの参加などによって、証拠金や手数料の相殺に使える各種ボーナス・クーポンをもらえることがあります。
ただし、ボーナスやクーポンが利用できるのは特定の用途のみで、両替対象にはなりません。
両替だけでなく、コンバートでBITに交換することも不可です。
なお、Bybitのキャンペーンではキャッシュバックとして仮想通貨の現物特典を受け取れることがありますが、そちらは両替やコンバートができます。
Bybitの両替・コンバートに関するよくある質問
最後に、Bybitの両替やコンバートに関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。
両替できる通貨なのに両替できないのはなぜですか?
両替機能自体が表示されない場合、交換しようとしている通貨がデリバティブウォレット内に入っているか確認してみてください。
現物や資産運用といった他のウォレットにある場合は、まずデリバティブウォレットに振替をする必要があります。
その他、両替しようとしている通貨の数量が下限・上限の範囲内に収まっておらず、交換できないことも。
上記の場合、両替元の通貨が必要な最低数量を満たしている、もしくは上限を超えていないかチェックしてみるといいでしょう。
Bybitで両替をしたら税金はかかりますか?
Bybitで両替をすると税金がかかります。
これは日本の税制上、保有している仮想通貨を両替するときは1度その通貨を売却し、現金に換えてから購入したとみなされるからです。
たとえば、BTC価格が100万円のときにBTCを1枚購入し、そのあとBTC価格が300万円に上昇したとしましょう。
このタイミングで、BTC1枚をETH30枚(1ETH=10万円と想定)に両替した場合、それぞれの購入額と取得額は以下の通りです。
- BTC購入額:100万円×1枚=100万円
- ETH取得額:10万円×30枚=300万円
上記ケースの場合、差額の200万円が課税対象となります。
仮想通貨の税金の計算はかなり複雑なので、詳細は税務署や税理士に相談してみるのがおすすめです。
現物の板取引と両替はどちらがお得ですか?
現物の板取引と両替どちらがお得かは、そのときのレートによって変わるので明確な判断はできません。
Bybitは必要な手順を踏めば、現物の板取引でも両替と同じように仮想通貨の交換ができますが、そちらは取引手数料がかかります。
一方の両替機能は取引手数料はかからないものの、タイムラグによるレートの差額によっては損失になることも。
そのため、コスト的に現物の板取引と両替のどちらがお得かは、はっきりわからないというのが答えです。
まとめ
Bybitの両替は、デリバティブウォレットにある特定の通貨を他の銘柄へ簡単に交換できる便利な機能です。
両替と似た機能として、現物ウォレットにある少額の通貨をBITに交換できる、コンバートという機能もあります。
ただし、両替はデリバティブウォレット、コンバートは現物ウォレットにある通貨しか交換できません。
また、両替できる通貨の数量には制限があったり、両替時にはタイムラグが発生したりする点も考慮したうえで、うまく活用してみるといいですよ。
- 資産メニューからデリバティブを探してクリック
- 両替をしたい通貨の右側にある交換ボタンを押す
- 交換したい通貨の種類や数量を設定する
- 問題ないか確認して交換ボタンをクリック
Bybitの口座開設でわからないことがあれば、以下の記事を参考にしてみてくださいね。