最近ではメディアでも取り上げられるようになり、仮想通貨市場だけでなく世間一般的にも浸透しつつあるNFT。
海外取引所のBybitもBybit NFTというマーケットプレイスをリリースしており、NFTの取引ができます。
Bybit NFTを使い、実際にNFTの取引をしてみたいと考えている人も多いはず。
ただ、いざ始めようとするとBybit NFTの詳しい使い方やNFTの購入方法がわからず、困ってしまうこともありますよね。
そこで本記事では、Bybit NFTの特徴や、NFTの購入・出品方法などを紹介します。
新しくローンチされたBybit NFT GrabPicについても解説しているので、Bybit NFTを使ってみたい人はぜひ参考にしてください。
- Bybit NFTは外部ウォレットと接続せずにNFTの取引ができるマーケットプレイス
- 購入手数料は無料で、販売手数料は1%
- Bybit NFT GrabPicはより低価格のNFTが出品されている
- Bybit NFT GrabPicのほうはホワイトリスト制度がない
Bybitの口座をお持ちでない人は開設が必要です。
登録は3分ほどで完了するので、先に済ませておきましょう。
タップできる目次
Bybit NFTとは?
まずは、Bybit NFTがどういったものなのか紹介します。
外部ウォレットと接続せずにNFTの取引ができるマーケットプレイス
Bybit NFTは、Bybitが管理・提供しているNFT取引用のマーケットプレイスです。
従来のマーケットプレイスは、MetaMaskなどの外部ウォレットと接続しなければNFTの売買はできません。
しかし、Bybit NFTの場合はBybit内の現物ウォレットに仮想通貨を保有していれば、外部ウォレットと連携しなくてもNFTの取引が可能です。
NFTを外部ウォレットから入金、もしくは外部ウォレットに出金したい場合は、そのウォレットと接続して入出金することもできます。
デジタルアートやメタバースをはじめとするさまざまなNFTが出品されている
Bybit NFTでは、デジタルアート・コレクションアイテム・GameFi・メタバースなど、さまざまなNFTが出品されています。
マーケットプレイスを介し、世界中のクリエーターが販売している最先端NFTコレクションの閲覧や売買が可能です。
現時点(2022年10月29日)では、LOFI PodsやMonster Galaxy、Land of Conquestなどをはじめとするゲーム系のNFTコレクションを中心に販売されています。
その他、各種ゲームやメタバースのミステリーボックスも出品されているので、気になる人はチェックしてみるといいでしょう。
購入者は取引手数料が無料で、販売者は1%の取引手数料が発生する
Bybit NFTでNFTの取引をする際、購入者は取引手数料がかかりません。
一般的なNFTマーケットプレイスでは、NFTを購入する際にガス代と呼ばれる、数百~数千円程度の取引手数料が発生します。
一方のBybit NFTでは、出品者からNFTを購入するときのガス代は発生しないので、実質的に取引手数料は無料です。
ただし、自分が販売者となってNFTを他の誰かに販売した場合、取引価格の1%を手数料として支払わなければなりません。
それとは別に、クリエイターに支払う使用手数料が発生することもあります。
クリエーターへの使用手数料は固定されておらず、プロジェクトによってまちまちです。
なお、他のNFTマーケットプレイスだと、販売者側として支払う手数料は2.5~3%に設定されていることがほとんど。
たとえば世界最大のNFTマーケットプレイスとして知られているOpenSeaの販売手数料は、2.5%に設定されています。
そのため、Bybitは他のマーケットプレイスと比較しても、手数料は全体的に安いといえるでしょう。
Bybit NFTの取引に対応している通貨はETH・BIT・USDT・XTZの4種類
現状だと、Bybit NFTの取引に対応している仮想通貨は、ETH・BIT・USDT・XTZの4種類です。
各NTFはそれぞれつ1のトークンで値段がつけられており、たとえばNFTの支払いにBITを使う場合、その他の通貨は使えません。
基本的にNFTの取引は法定通貨やクレジットカード払いにも対応していないので、上記のような仮想通貨を使って取引をすることになります。
ちなみに、Bybit NFTでNFTの入出金をする場合の対応チェーンもそれぞれ違うので、その都度確認してみるといいでしょう。
2022年8月にローンチしたBybit NFT GrabPicとは?
Bybitは2022年8月に、Bybit NFT GrabPicという新しいNFTマーケットプレイスをローンチしました。
Bybit NFT GrabPicとは何なのかや、従来のBybit NFTとの違いについても見ていきましょう。
ガス代無料のNFTポータル
Bybit NFT GrabPicは、質のいいNFTを低価格で取引するためにローンチされたNFTポータルです。
通常のBybit NFTと同じく、NFTの売買時にガス代は発生しません。
出品者側としてNFTを販売する場合は1%の販売手数料と、クリエイターへのロイヤリティ9%の、計10%の手数料が発生します。
Bybit NFT GrabPicは従来のBybit NFTとは別のページにあり、取引されているNFTコレクションや、取引に使う通貨も別です。
NFTの取引だけでなく、合成・バーン・ステーキングなどもできます。
特定のプロジェクトやゲームを介さずにNFTの合成やバーンができるのは、マーケットプレイスとしては珍しい機能です。
従来のBybit NFTよりも低価格でNFTを購入できる
Bybit NFT GrabPicは従来のBybit NFTに比べて、より低価格でNFTを購入できるのが特徴です。
公式サイトでは、0.1USDT~10USDT程度の価格でNFTを購入できると謳っています。
実際にBybit NFT GrabPicのマーケットプレイスを確認したところ、記事執筆時点では1~5USDT前後で出品されているNFTがほとんどでした。
NFTは1つのアイテムで数万円以上の価格がついていることもざらなので、それらと比較すると初心者でも気軽に使えるマーケットプレイスといえますね。
ホワイトリスト制度がない
Bybit NFT GrabPicでは、ホワイトリスト制度を導入していません。
ホワイトリスト制度とは、事前にリストへ登録した人を対象に、一般販売をする前に一部のNFTを優遇価格で販売する制度のことです。
とくに、有名なプロジェクトはホワイトリストが導入されていることが多く、NFTを入手するために、DiscordやTwitterを逐一チェックしながらリストに登録する人も多くいます。
その点、Bybit NFT GrabPicはホワイトリストがなく、販売後はNFTをクリックした順番で公平に取引ができます。
購入ボタンの競争に勝つ必要はあるものの、ホワイトリストへの登録で疲弊しないのは利点といえるでしょう。
Bybit NFTの買い方
ここからは、Bybit NFTでのNFTの買い方を紹介します。
購入用の資金を準備する
まずはNFTを購入するための資金を準備しましょう。
購入に使う通貨の種類は、自分が購入したいNFTの画面で確認してみてください。
通貨の種類が確認できたら、保有している通貨を交換、もしくは国内取引所からBybitに仮想通貨を入金して、該当通貨を用意する必要があります。
他の取引所からBybitに入金する方法は以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
マーケットプレイス画面で購入したいNFTを選択
資金の用意ができたら、Bybitの画面上部にある「NFT」のメニューをクリックします。
以下のような画面が開くので、購入したいNFTを探しましょう。
画面上部の項目を「マーケット」にすると、通常のBybit NFTマーケットプレイスで売られているNFTが表示できます。
項目を「GrabPic」に変更すると、Bybit NFT GrabPicで出品されているNFTを表示可能です。
コレクションのシリーズ・カテゴリ・通貨の種類なども設定できるので、必要があれば設定を変えて検索してみるといいですよ。
金額を確認して購入ボタンをクリック
気になるNFTが見つかったら、そのNFTをクリックしてみてください。
そうすると以下のように、NFTの詳細画面が表示されるはずです。
価格やチェーンなどを確認し、購入を決めたら「購入する」ボタンを押します。
以下の画面が立ち上がるので再度価格を確認し、問題なければ「今すぐ支払う」をクリック。
これでNFTの購入は完了です。
購入したNFTは、画面右上にあるNFTマークの項目を押すと確認できます。
Bybit NFTの出品・販売方法
続いて、Bybit NFTで保有しているNFTの出品・販売方法を紹介します。
まずは画面右上にあるアバターマークをクリックして「アイテム」のボタンを押してください。
そうすると以下のように、自分が保有しているNFTの一覧が表示されます。
出品したいNFTをクリックすると次の画面になるはずです。
続いて「出品する」をクリック。
以下の画面になったら、出品価格や出品期限を設定します。
手数料を確認して、問題なければ「出品する」ボタンを押してください。
最後に確認画面が出るのでもう1度詳細を確認し、問題ないようなら「確定」をクリックします。
これでNFTの出品は完了です。
Bybit NFTの入金方法
外部ウォレットからBybit NFTにNFTを入金する方法も見ておきましょう。
今回は例として、MetaMaskからBybit NFTに入金するやり方を解説します。
NFTの入金画面を開き外部ウォレットと連携
まずBybit NFTの画面でアバターマークをクリックしたら「預入」の項目を選んでください。
以下のような画面になるので、入金に使うブロックチェーン・ネットワークと、ウォレットの種類を選びます。
設定できたら、下にある「次へ」をクリック。
そうすると以下のようにMetaMaskの画面が立ち上がるので、パスワードを入力してロックを解除します。
ネットワークが違うチェーンに接続されている場合は、このときに入金したいNFTのネットワークに切り替えておきましょう。
入金したいNFTを選んで入金
MetaMaskとの連携が完了すると次のような画面になるので、入金したいNFTのプロジェクトを選びます。
なお、入金ができるのはBybitで扱っているNFTのみです。
プロジェクトの種類を選んだら、画面右上にある「次へ」のボタンをクリック。
次の画面になったら、入金したいNFTを選んで「確定」を押します。
MetaMaskからのメッセージが表示されるので、任意のガス代を設定し、再度「確定」をクリックしてください。
確定を押したあと、以下のように入金申請の確認画面が表示されていれば、NFTの入金は完了です。
入金申請の画面で「状況確認」をクリックすると、入金したNFTの詳細や履歴なども確認できます。
Bybit NFTの出金方法
次に、Bybit NFTでNFTを外部ウォレットに出金する方法を紹介します。
ここでも例として、Bybit NFTからMetaMaskに出金する手順を見てみましょう。
MetaMaskのウォレットアドレスをコピー
まずはMetaMaskの画面を開いて、上部の「Account」という表示の下にあるウォレットアドレスをコピーしてください。
このとき、MetaMaskのメインネットが入金したいNFTのネットワークと同じになっているかどうかも確認しておきましょう。
NFTの出金画面で送付先アドレスを入力して出金
MetaMaskのウォレットアドレスがコピーできたら、Bybit NFTのアバターメニューで「出金」をクリックしてください。
表示されたNFT一覧から、出金したいNFTを選んで「次へ」を押します。
なお、Bybit NFTから出金できるのは、イーサリアム・BSC・Polygon・Tezos・SOLのネットワークに対応したNFTのみです。
他ネットワークのNFTは「出品不可」のNFTに分類され、出品はできません。
「次へ」をクリックして以下の画面になったら、先ほどコピーしたMetaMaskのウォレットアドレスを「出金先アドレス」の欄に入力します。
このとき、出金の際に必要な手数料も表示されるのであわせて確認しておきましょう。
ウォレットアドレスを入力したら、下にある「確定」ボタンをクリック。
出金の詳細画面が立ち上がったら、出金先アドレスに間違いがないかチェックして、再度「確定」ボタンを押します。
これでNFTの出金は完了です。
Bybit NFTに関するよくある質問
最後に、Bybit NFTに関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。
Bybit NFTマーケットプレイスはどのブロックチェーンに対応していますか?
現状、Bybit NFTマーケットプレイスで対応しているのは、イーサリアムとSOLチェーンです。
なお、NFTの入出金をする際は、BSC・Polygon・Tezos・KLAYTNなど他のチェーンに対応していることもあるので、詳細は各入出金ページで確認してみてください。
Bybit NFTマーケットプレイスでは注文数量の制限はありますか?
Bybit NFTでは、通貨ごとに最小・最大注文数量が決められています。
各通貨の最小・最大注文数量は以下の通りです。
通貨の種類 | 最小数量 | 最大数量 |
---|---|---|
ETH | 0.001 | 99,999,999.999 |
BIT | 0.000001 | 9,999.999999 |
USDT | 0.01 | 99,999,999.99 |
NFTの取引履歴はどこで確認できますか?
NFTの取引履歴を確認したいときは、Bybit NFTのアバターメニューで「履歴」の項目をクリックしてください。
そうすると次のように、NFTの購入・売却・入出金など各履歴を確認できます。
出品したNFTの取り消しはできますか?
出品したNFTが購入される前であれば、出品の取り消しはできます。
ただし、1度誰かに購入されてしまうと、出品取り消しはできません。
Bybit NFTで取引するために本人確認は必要ですか?
Bybit NFTでNFTの購入や出品をするだけなら、本人確認は不要です。
現物アカウントに資産を保有してさえいれば、誰でもNFTの取引ができます。
ただ、NFTの入出金をする場合は本人確認が必要です。
まとめ
Bybit NFTは、外部ウォレットと接続せずにNFTの売買ができるマーケットプレイスです。
メタバース系ゲームやアートコレクションなどをはじめ、いろいろなNFTが出品されています。
2022年の夏に新しくローンチされたBybit NFT GrabPicでは、従来よりも低価格でNFTを購入することも可能です。
初心者でも比較的使いやすいマーケットプレイスなので、NFTの取引をしてみたい、NFTで稼いでみたいと考えている人は、ぜひBybit NFTを使ってみてはいかがでしょうか。
- NFTを購入する際は資金を準備したあと、金額を確認して購入ボタンをクリックする
- アイテム一覧の画面で出品処理をすると、NFTの出品も可能
- 入金時は外部ウォレットと連携して入金したいNFTを選ぶ
- 外部ウォレットのアドレスを入力して手続きをすればNFTの出金もできる
Bybitの登録でつまずいている人は以下の記事を参考にしてください。
どこよりもわかりやすく解説しています。