海外の仮想通貨取引所のなかでも、世界トップクラスの取引量を誇ることで知られるOKX。
扱っている銘柄や取引方法が豊富にあり、日本でも一部の人からは人気のある取引所です。
しかし、海外の取引所になじみのない人からすると、名前は知っていても具体的な特徴や口コミ評判が分からず、登録するべきかどうか悩みますよね。
そこで本記事では、OKXの特徴や口コミ評判、安全性について徹底解説します。
- 出来高があって使いやすいのがうれしい
- 日本のOKCoin Japanと同じグループだから安心して使える
- ステーキングをするなら便利な取引所だと思う
- 日本語表示に対応していないのが不満
プロトレーダーの視点でOKXのメリットやデメリットについても解説しているので、ぜひ最後まで目を通してくださいね。
タップできる目次
【元OKEx】OKX(オーケーエックス)の基本情報と特徴
まずは、OKXの基本情報や特徴を紹介します。
項目 | OKXの詳細情報 |
---|---|
会社名 | Aux Cayes FinTech Co. Ltd |
設立 | 2014年 |
取り扱い通貨の数 | 150種類以上 |
最大レバレッジ | 100倍 |
取引手数料 | メイカー:0.1% テイカー:0.15% |
元中国三大取引所の1つ
OKXは元々、BinanceやHuobiと並ぶ中国三大取引所の1つでした。
設立当初は中国に拠点を置いていたものの、中国の仮想通貨規制が厳しくなったことから、2018年以降はマルタを拠点にしているようです。
また、以前まではOKExという名前でしたが、2022年1月より取引所名をOKXに変更しています。
なお、OKXの運営元であるOKグループは、日本法人のOKCoin Japanも運営しています。
日本人でも利用可能
OKXは海外の取引所ですが、日本人でも利用可能です。
サービス内容に制限などはなく、仮想通貨の取引や入出金など基本的な機能はひと通り使えます。
ただし、資産を出金するためには本人確認が必要です。
本人確認をする際はパスポートのID提示を要求されるので、事前に準備しておくといいでしょう。
独自トークンのOKBを発行している
OKXは独自トークンのOKBを発行しているのも特徴です。
OKBを保有していると、OKXで取引する際の手数料割引を受けられます。
保有量に応じたティアレベルというものがあり、レベルが上がるほど手数料の割引率も高くなる仕組みです。
その他、OKBの保有者は一部の配当をもらえたり、OKXに上場するコインの投票に参加できたりなどの特典もあります。
ちなみに、OKBは日本のOKCoin Japanでも売買が可能です。
取引所の独自トークンに興味のある人は、ぜひOKBの取引も行ってみるといいでしょう。
OKXのメリットは?
ここからは、OKXのメリットについて紹介します。
取り扱い通貨が豊富
OKXを使う1つめのメリットは、取り扱い通貨が豊富にあることです。
OKXでは有名な仮想通貨はもちろん、日本の取引所では扱われていないようなマイナーコインの取引もでき、その数は150種類を超えています。
アルトコインはBTCなどに比べるとボラティリティが大きいので、知名度の低い銘柄で取引して大きな利益を上げたい人もいますよね。
そういった人にとって、銘柄数の多いOKXは魅力的な取引所といえるでしょう。
幅広い取引方法に対応している
幅広い取引方法に対応しているのも、OKXのメリットです。
OKXでは、主に以下のような取引を行えます。
- 現物取引
- レバレッジ取引
- 先物取引
- パーペチュアルスワップ
- オプション取引
現物取引やレバレッジ取引といった定番の取引方法の他、決済を先延ばしできる先物取引も可能。
また、現物取引とレバレッジ取引を組み合わせたようなパーペチュアルスワップや、権利の取引をするオプション取引もあります。
他の取引所だとパーペチュアルスワップやオプションの取引のような特殊な取引方法は扱っていないことも多いので、いろいろな手段で仮想通貨投資ができるのはうれしいですね。
取引量が多く流動性も高い
取引量が多く流動性が高いのも、OKXを使うメリットの1つでしょう。
OKXはユーザー数の多い取引所なだけあり、1日の取引高は世界トップクラスです。
CoinMarketCapが掲載している取引所別の取引量ランキングでは、現物取引だと18位、デリバティブ取引だとBinanceに次ぐ2位に位置しています(2022年1月25日時点)。
取引量が多く板が厚いと、注文が出されているそれぞれの価格の間隔が狭くなるため、自分の希望している価格帯で注文が約定されやすいです。
トレーダーからすると売買自体がスムーズに行えるだけでなく、より多くの利益を狙えたり、損失を最小限に抑えられたりなどのメリットがあります。
OKXのデメリットは?
続いて、OKXのデメリットを紹介します。
日本語には非対応
OKXを使う1つめのデメリットは、日本語に対応していない点です。
海外の取引所のなかには日本でのサービス提供を積極的に行い、日本語に対応しているものもあります。
しかし、残念ながらOKXは日本での事業にはあまり力を入れておらず、日本語にも対応していません。
公式サイトやアプリはすべて英語や他の言語で表示されるため、人によっては使いづらさを感じることがあります。
日本語対応の取引所とは使いやすさにかなり差があるので、こういった面は難点といえるでしょう。
日本円での入出金や資産保有ができない
日本円での入出金や資産保有ができないのも、OKXのデメリットです。
OKXに限ったことではありませんが、海外の取引所は銀行からの直接的な日本円入金はできません。
なかには日本円の銀行振込に対応している取引所もありますが、それはかなりまれなケースです。
ほとんどの場合は他の取引所から仮想通貨を送金する、もしくはクレジットカードで入金する必要があります。
OKXでも基本的には他の取引所から通貨を入金しなければならず、取引用の資産を準備するのに手間がかかるのはデメリットです。
また、入金した資産はUSDTやBTCで保有しなければならず、日本円としての保有はできません。
そのため、慣れていない人は自分が日本円でいくらの資産を持っているのか分からなくなったり、チャート分析がやりづらかったりすることもあります。
取引方法や操作が複雑で慣れるまでは大変
OKXを使うもう1つのデメリットは、取引方法や操作が複雑で慣れるまでに苦労しがちなことです。
OKXは日本語表示ができず日本人からするとただでさえ使いづらく感じがちですが、それに加えて取引方法も豊富にあります。
いろいろな投資ができて便利な反面、それぞれの仕組みや操作方法を覚えるのは大変です。
現物取引やレバレッジ取引は一般的になじみのある取引方法なので、それほど苦労することはないでしょう。
しかし、先物取引やパーペチュアルスワップなど上級者向けの取引になると、やはり難易度は上がります。
初心者でも簡単に使えるような取引所に比べると、OKXは慣れるまでに時間がかかる可能性が高いです。
OKX利用者のリアルな評判・口コミは?
OKXに登録するなら、実際に使っている人からの評価も気になりますよね。
そこで、OKXユーザーのリアルな口コミ評判を紹介します。
出来高があって使いやすい
「OKXは出来高があって使いやすい」という口コミがありました。
メリットの項目でも解説したように、OKXは世界トップクラスの取引量を誇ります。
仮想通貨トレードをするうえで出来高は重要なので、この点を高く評価している人が多いようです。
日本のOKCoin Japanと同グループだから安心
日本にあるOKCoin Japanと同じグループが運営している取引所のため、安心して使っているという人もいました。
同じグループが日本法人の取引所を運営していると日本との関連性が高くなるので、やはり日本人としては安心感があります。
さらにOKXは世界的に有名な取引所ということもあり、信頼性が高いと判断している人が多いのでしょう。
ステーキングで利益が出ている
OKXでステーキングを行い、利益を出している人もいました。
ステーキングとは特定の仮想通貨を保有し、ブロックチェーンのネットワークに参加することで報酬を得られるサービスのことです。
各取引所によってさまざまなステーキング案件がありますが、OKXでもステーキングサービスを扱っており、他の取引所より利率が高いこともあります。
こういった点に注目して、他の取引所ではなくOKXに登録してステーキングをしている人もいるようですね。
日本語表示がなくて使いづらい
良い口コミの多いOKXですが、日本語での表示ができず使いづらいと指摘している人もいました。
せっかく取引方法や機能が豊富にあっても、使いこなせなければ意味がありません。
海外にも日本語に対応している取引所はあるだけに、OKXが日本語表示できないことに対して不満を持っている人も見受けられました。
どんな取引所にもプラス面とマイナス面があります。
自分がどこを重視するのかしっかりと考慮して登録するかどうか決めましょう。
OKXの信頼性や安全性は?
OKXは2017年8月にハッキング被害に遭い、約600BTCが流出するという事件が発生しています。
しかし、そのときはユーザー側のセキュリティ設定にも問題があったことが確認されたようです。
ユーザーが推測されやすいパスワードを設定したり、同じパスワードを使い回したりしていたのが原因だと考えられています。
そのため、OKXのセキュリティ対策がすべての原因だったわけではありません。
ただ、こういった問題を受けてOKXはさらにセキュリティを強化し、現在は主に以下のシステムを導入しています。
- 2段階認証
- メールでのコード確認
- fund-pass
Google Authenticationを使った2段階認証に加え、メールやSMSで送られてくるコードでの認証も採用。
さらに、資産を管理するためのパスワードであるfund-passというシステムもあり、あらゆる面でハッキングや不正ログインを防いでいます。
これだけセキュリティがしっかりしていれば、ユーザーも安心して利用できますね。
ただ、いくらセキュリティの高い取引所といえど、インターネット上のウォレットで資産を管理している以上はハッキングや不正ログインのリスクはつきものです。
仮想通貨で投資をするからには万が一のときに備えて、自分で資産を守る必要があります。
もし取引所のウォレットだけでは不安な場合は、ハードウェアウォレットを使うのがおすすめです。
ハードウェアウォレットとは、通信環境から切り離した環境で資産を管理できるウォレットのことで、より安全に仮想通貨を保管できるというメリットがあります。
プロトレーダーの私がおすすめするハードウェアウォレットは以下の記事で紹介しています。
大事な資産を守ためにも、ぜひ取り入れるようにしてください。
まとめ
OKXは、世界トップクラスの取引量を誇る取引所です。
流動性が高く取引板も厚いため、自分の希望価格で注文が約定しやすいという利点があります。
また、扱っている銘柄数が多く取引方法の種類も豊富にあるので、いろいろな方法で仮想通貨投資を行いたい人には使いやすい取引所でしょう。
ネット上の口コミ評判では「出来高があって使いやすい」「ステーキング案件が魅力」といった声が多く見受けられました。
独自トークンのOKBを保有していれば配当の一部をもらえたり、手数料が割引されたりなどの特典もあるので、ぜひ一度登録を検討してみるといいでしょう。
ただし、OKBは日本語表示には対応しておらず、取引方法が幅広い分操作もやや難しいというデメリットもあります。
初心者だと慣れるまでに苦労することもあるので、そういった点も考慮しつつ使うかどうか判断してみてくださいね。
- 日本語には非対応だが扱っている銘柄や取引方法は豊富
- 操作はやや複雑なものの、流動性が高く自分の希望に応じた取引はしやすい
OKXのデメリットをカバーするために複数の取引所を使い分けるのも一つの方法です。
以下の記事ではOKX以外の取引所も紹介しているので、あわせて読んでみてくださいね。