仮想通貨のベースとなっている技術として、近年注目を集めているブロックチェーン。
最近では金融市場だけでなく、医療・不動産・ゲームといったビジネスにも活用されています。
そんなブロックチェーンに興味が出て、本で学びたいという人も多いはず。
しかし、ブロックチェーンの関連本は数え切れないほどあり、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
そこで本記事では、ブロックチェーンに関連したおすすめの書籍10選を紹介します。
- いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン:仮想通貨やブロックチェーンの基本がまとまっていて、情報も新しい
- ブロックチェーンの描く未来:ブロックチェーンの将来性や、これからの可能性について学べる
- ブロックチェーンでできる30のこと:ブロックチェーンの具体的な活用事例を知れる
- ブロックチェーンアプリケーション開発の教科書:ブロックチェーンの開発技術やスキルなどを身に付けたいエンジニア向け
ブロックチェーン本をお得に購入する方法もお伝えするので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
タップできる目次
ブロックチェーン本を購入する前に気をつける点
まずは、ブロックチェーン本を購入する際に注意しておくべきポイントを解説します。
図解やイラストが入っていると分かりやすい
ブロックチェーンにそれほど詳しくない人は、なるべく図解やイラストが入っている書籍を選ぶのがおすすめです。
ブロックチェーンは仕組みがやや複雑で、本を読んでいると専門用語や特殊なシステムなども出てきます。
そのため、もし本の内容が文章ばかりでまとめられていると、分かりづらく感じる可能性が高いです。
とくに仮想通貨やブロックチェーン初心者の場合は、イラストが多く分かりやすい本を選ぶといいでしょう。
情報が古くないかチェック
本の情報が古くないかどうかもチェックしてみてください。
ブロックチェーンや仮想通貨の技術は日々進歩していて、数年で情報が変化することもあります。
情報が古すぎる本だと、最新の知識や技術とは異なることが書かれている可能性があるので、極力選ばないよう注意が必要です。
ブロックチェーンの仕組みや基礎といった内容なら、多少古くても問題ありません。
しかし、ブロックチェーンの開発に関する内容や近年のビジネスに関連付けた本などは、できるだけ新しい情報のものを選ぶといいですよ。
初心者だとエンジニア向けの本は不向きなことがある
ブロックチェーン本を選ぶ際のもう1つのポイントは、初心者がエンジニア向けの本を選ぶと、あまりタメにならないことがある点です。
ブロックチェーン本のなかでもエンジニア向けの書籍は、ブロックチェーンを使って実際にアプリを開発したり、専門的な知識を解説したりといったものがほとんど。
スマートコントラクトの作成やフルノードの構築など、かなり上級者向けの内容を掘り下げている本も多いので、初心者にはとっつきにくい可能性があります。
もちろん、ある程度ブロックチェーンに関する知識がある人や、仮想通貨関連のエンジニアを目指している人は、そういった本も参考になるでしょう。
ただ、ブロックチェーンの開発には興味がない人や、基礎から学びたい人などは、もう少しハードルの低い本から始めてみるのがおすすめです。
ブロックチェーン本おすすめ10選
それではここから、おすすめのブロックチェーン本10選を紹介します。
各書籍の比較表は、下記を参考にしてください。
書籍名 | 著者 | 発売日 | 内容 | 価格(税込) |
---|---|---|---|---|
最新 いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン | 大塚雄介 | 2021/12/23 | ブロックチェーンの基本事項や仕組みなど | 1,760円 |
ブロックチェーン・レボリューション | ドン・タプスコット・アレックス・タプスコット | 2016/12/2 | ブロックチェーン技術とビジネス・経済との関連性など | 2,640円 |
60分でわかる!仮想通貨 ビットコイン&ブロックチェーン 最前線 | 仮想通貨ビジネス研究会 | 2017/6/17 | ブロックチェーンや仮想通貨の仕組みについて | 1,122円 |
新事業企画・起業のための実践ブロックチェーン・ビジネス | 株式会社ブロックチェーンハブ・増田一之 | 2018/4/29 | ビジネスにおけるブロックチェーンの活用事例など | 2,250円 |
ブロックチェーンの描く未来 | 森川夢佑斗 | 2018/8/10 | ブロックチェーンの基礎や未来について | 1,760円 |
ネクスト・ブロックチェーン 次世代産業創成のエコシステム | 矢野誠・クリスダイ・増田健一・岸本吉生 | 2019/9/18 | ブロックチェーンを金融や経済学の視点から分析 | 2,640円 |
ブロックチェーンでできる30のこと | 瀧澤龍哉 | 2021/9/17 | ブロックチェーンの代表的な活用事例など | 1,430円 |
ブロックチェーンアプリケーション開発の教科書 | 加嵜長門・篠原航・丸山弘詩 | 2018/2/1 | エンジニア向けのブロックチェーンアプリの開発技術など | 3,619円 |
あなたの会社もブロックチェーンを始めませんか? | 日本アイ・ビー・エム株式会社ブロックチェーンチーム | 2020/5/26 | ブロックチェーンビジネスの詳細や知見など | 3,080円 |
世界の51事例から予見する ブロックチェーン×エネルギービジネス | 江田健二 | 2018/6/20 | エネルギー産業におけるブロックチェーンの活用事例や将来性など | 1,480円 |
最新 いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン
まず紹介するのは、ブロックチェーン本の定番といえるほど有名なこちらの1冊。
ビットコインとは何か?ブロックチェーンとは何か?という基本事項から丁寧に解説しているので、とくにブロックチェーン初心者におすすめです。
自分で調べても分かりづらいブロックチェーンや仮想通貨に関する仕組みを、分かりやすい言葉でまとめています。
また、近年話題に挙がることの多いDeFiやNFTについて学べるのもポイント。
基礎的なことはもちろん、ブロックチェーンが抱える問題や進化などについても書かれていますよ。
ちなみに、同じシリーズの本が2017年にも出版されていますが、本書は2021年12月にリリースされた最新版なので、情報もブラッシュアップされています。
- 著者:大塚雄介
- 発売日:2021/12/23
- 内容:ブロックチェーンの基本事項や仕組みなど
- 価格:1,760円
ブロックチェーン・レボリューション
Apple共同創業者であるスティーブ・ウォズニアックや、Facebook取締役のマーク・アンドリーセンなどをはじめ、名だたる著名人に賞賛されたブロックチェーンの解説書です。
仮想通貨を支えるブロックチェーン技術が、ビジネスや経済にどう影響しているのかを論理的に解説しています。
ブロックチェーンとは何か?という基本事項から始まり、インターネットや現代社会のテクノロジーに絡めた内容なども紹介。
金融業界との関連性や、ブロックチェーンの未来についても語っています。
専門用語なども多少出てくるので、ある程度はブロックチェーンの知識がある人や、仮想通貨の未来に興味がある人にはうってつけの本でしょう。
少し古めの書籍ですが、仮想通貨やブロックチェーン全体の仕組みや未来像を学ぶなら、読んでおいて損はない1冊です。
- 著者:ドン・タプスコット・アレックス・タプスコット
- 発売日:2016/12/2
- 内容:ブロックチェーン技術とビジネス・経済との関連性など
- 価格:2,640円
60分でわかる!仮想通貨 ビットコイン&ブロックチェーン 最前線
「ブロックチェーンの基本や仕組みを理解したい」という人におすすめなのがこちらの本。
本の内容としては、ブロックチェーンや仮想通貨の仕組みなど、基本となる情報を解説しています。
ブロックチェーンのブロックとは何か、管理者がいないシステムとはどういうことかなど、初心者が混乱しやすい内容を簡潔かつ丁寧にまとめているのが特徴です。
また、本の後半ではITや金融に関する内容や、ビットコインの使い方なども紹介しています。
ブロックチェーンの仕組みだけでなく、仮想通貨全体の知識をつけたい人には最適の本でしょう。
長々と文章を書かず、60分程度で気軽に読めるのもうれしいですね。
- 著者:仮想通貨ビジネス研究会
- 発売日:2017/6/17
- 内容:ブロックチェーンや仮想通貨の仕組みについて
- 価格:1,122円
新事業企画・起業のための実践ブロックチェーン・ビジネス
こちらは、ビジネスの世界においてブロックチェーンがどのように活用されているかを解説した本です。
ブロックチェーンの基本的な仕組みや概要を紐解きながら、それが金融・製造業・サービスなどにどう関わっているかを紹介しています。
また、ブロックチェーンが政府・自治体ではどのように扱われているかや、実際に始まっているビジネスなど、実用性のある内容です。
ビットコインやブロックチェーンの名前は知っているものの、それらの仕組みや活用事例は知らないという人には、とてもタメになる本といえます。
基本事項を押さえたい人はもちろん、ブロックチェーンをビジネスに活かしたいと考えている人も、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
- 著者:株式会社ブロックチェーンハブ・増田一之
- 発売日:2018/4/29
- 内容:ビジネスにおけるブロックチェーンの活用事例など
- 価格:2,250円
ブロックチェーンの描く未来
ブロックチェーンの未来や、今後の可能性について学びたい人には本書がうってつけです。
ブロックチェーン技術とはどういったものなのか?という基礎から始まり、それが自分たちにどのような意味があるのか、どんな未来を作る可能性があるのかを解説しています。
内容は全6章で構成されており、1~3章では「お金」「記録」「契約」「人類の歴史」をテーマに掲げながら、ブロックチェーン技術がもたらす影響などを紹介。
そして4章からは、今後ブロックチェーンによって進化するWebやインターネットのあり方、世界各国でのブロックチェーンの活用事例なども学べます。
仮想通貨に関連する主要サービスなども掲載されているので、実際にどのような活用方法があるのかなど、幅広い観点の知識を身に付けたい人におすすめです。
- 著者:森川夢佑斗
- 発売日:2018/8/10
- 内容:ブロックチェーンの基礎や未来について
- 価格:1,760円
ネクスト・ブロックチェーン 次世代産業創成のエコシステム
ブロックチェーンや仮想通貨に関する情報を、金融や経済学の視点から分析している本です。
いまやブロックチェーン技術は、ビジネスの設計や決済手段の多様化など、さまざまなサービスで活用されています。
そんなブロックチェーン技術に焦点を当てるだけでなく、日本や海外の法律問題、金融経済に生じる変化などを解説しているのが特徴です。
また、仮想通貨における問題点やその改善点、これからの可能性についても取り上げています。
一般的なブロックチェーン本よりもやや専門的な用語が多く、内容も比較的難しめです。
そのため、今ある知識をさらに深めたい人や、ブロックチェーン技術の市場システム・規制といった深い内容を知りたい人におすすめの1冊でしょう。
- 著者:矢野誠・クリスダイ・増田健一・岸本吉生
- 発売日:2019/9/18
- 内容:ブロックチェーンを金融や経済学の視点から分析
- 価格:2,640円
ブロックチェーンでできる30のこと
ブロックチェーンがどんなことに活用されているのか知りたい人は、こちらの本を手に取ってみてはいかがでしょうか。
ブロックチェーンの基本や仕組みの他、ブロックチェーンが活用されているシーンを30の事例として紹介しています。
電子上の取引・アート・商品など、具体的な例を取り上げているので非常に分かりやすい内容です。
また、ブロックチェーンの種類も載っているため、基礎を押さえておきたい場合にも重宝するはず。
身近なことを例に挙げながら解説していて、初心者でもすんなりと理解できるような分かりやすい書籍です。
- 著者:瀧澤龍哉
- 発売日:2021/9/17
- 内容:ブロックチェーンの代表的な活用事例など
- 価格:1,430円
ブロックチェーンアプリケーション開発の教科書
本書では、エンジニア向けにブロックチェーンアプリの開発技術やスキルなどを解説しています。
ブロックチェーンを理解するうえで必要となる、暗号学や分散コンピューティング、フレームワークなどを紹介。
さらに、実践的なサンプルも掲載されているので、実際に開発方法を学びたい場合にも役立つ内容です。
イーサリアムのブロックやトランザクション構造といった専門的な知識も、具体例を交えながら解説しています。
章の後半では技術的課題や解決案、ブロックチェーン技術の未来なども載っており、幅広い事柄を学べる本です。
初心者にはあまり向いていないかもしれませんが、ブロックチェーンアプリの開発に興味のある人や、エンジニア職に携わっている人には役立つでしょう。
- 著者:加嵜長門・篠原航・丸山弘詩
- 発売日:2018/2/1
- 内容:エンジニア向けのブロックチェーンアプリの開発技術など
- 価格:3,619円
あなたの会社もブロックチェーンを始めませんか?
ブロックチェーンビジネスの最前線に立つコンサルタントたちが、自らが行っているプロジェクトの詳細や知見を解説した書籍です。
なぜ今ブロックチェーンが注目されるのかなど、誰しもが疑問に思うことをテーマに取り上げ、分かりやすく紹介しています。
実際にブロックチェーンが活用されている17の事例も掲載しており、実生活のなかでどのようにブロックチェーンが使われているのかも知れますよ。
また、ブロックチェーンプロジェクトの進め方や開発といった、専門家が行っている事業の詳細も深堀りされています。
医療・情報データの交換・災害時の情報共有など、他の本ではあまり触れられていない具体的な活用事例が載っているのも魅力です。
- 著者:日本アイ・ビー・エム株式会社ブロックチェーンチーム
- 発売日:2020/5/26
- 内容:ブロックチェーンビジネスの詳細や知見など
- 価格:3,080円
世界の51事例から予見する ブロックチェーン×エネルギービジネス
こちらはエネルギー産業におけるブロックチェーンの活用事例や、これから起きると予測されていることを整理した本です。
内容は全5章に分かれていて、前半ではブロックチェーンがビジネスシーンで何を実現してくれるかや、エネルギー産業の市場変化などを解説しています。
後半になると、ブロックチェーンとエネルギーの可能性や仮想通貨を活用した取り組み、ビジネスの将来性などを掲載。
他のブロックチェーン本に比べると、一歩踏み込んだ内容を主に紹介しており、より深い知識を身に付けられる内容です。
メインのトピックはブロックチェーンに関連するエネルギー産業や電気事業なので、基本的なことを学びたい人にはあまり向いていないかもしれません。
各事業に精通していたり、電気系のテクノロジーについて興味のある人にはおすすめの1冊です。
- 著者:江田健二
- 発売日:2018/6/20
- 内容:エネルギー産業におけるブロックチェーンの活用事例や将来性など
- 価格:1,480円
ブロックチェーン本をお得に購入する方法
ブロックチェーン本をできるだけお得に購入した場合は、Amazonプライム会員になるのがおすすめです。
Amazonプライムに登録すると、Amazonで販売されている本の通常配送料が原則無料になります。
注文した商品が最短翌日で届く「お急ぎ便」や、配送日時を指定できる「お届け日時指定便」も無料で利用可能です。
また、Amazonで買い物をするときにAmazon Mastercardを使っている人は、Amazonプライムに入会するとポイント特典が受けられます。
内容としては、通常会員であればポイント還元率は1.5%のところ、Amazonプライム会員ならポイント還元率が2%になるというものです。
ポイント還元率を2%にするには、Amazonプライム会員のアカウントで確定した注文代金を、Amazon Mastercardで支払う必要があります。
通常会員でブロックチェーン本を買うよりもポイントが多く貯まるので、ぜひ利用してみるといいでしょう。
その他、Amazonプライム会員になると以下のような特典もあります。
- Prime Videoにある一部の映画や番組が見放題
- Amazon Music Unlimitedの月額料金が割引される
- Amazonにある一部の商品をプライム限定価格で購入できる
上記以外にもさまざまな特典があるので、ブロックチェーン本をお得に購入したい人はぜひ入会を検討してみるといいですよ。
なお、Amazonプライム会員になるには年間プラン4,900円(税込)、または月間プラン500円(税込)への加入が必要です。
ブロックチェーン最新情報を入手したい人はkindle本もおすすめ
ブロックチェーンの最新情報を知りたい人には、通常の本だけでなくkindle本もおすすめです。
kindle本とは、Amazonの電子書籍を読めるサービスのこと。
Amazonが展開するKindleストアにて、専用の電子書籍を購入可能です。
一般的な本だと発売まで時間がかかり、日々アップデートするブロックチェーンの最新情報を入手するには不向きなことがあります。
その点、kindle書籍は出版されるまでに時間がかからないため、比較的早く情報収集できるのがメリットです。
ブロックチェーン本も多くの書籍がkindle版で読めるので、チェックしてみるといいでしょう。
また、Kindle Unlimitedというサービスに入会すれば、月額980円(税込)でAmazonの電子書籍が読み放題になります。
Kindle Unlimitedは30日間の無料お試し期間もあるので、こちらもぜひ検討してみてください。
まとめ
ブロックチェーンに関する書籍は、初心者向けからエンジニア向けまでさまざまなものがあります。
基本の仕組みや技術を学びたい人は「いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン」などをはじめとする、比較的分かりやすく簡単な内容の本を選ぶのがおすすめです。
もう少し踏み込んだ内容に興味があるなら「ブロックチェーンアプリケーション開発の教科書」など、エンジニア向けや専門的な内容を紹介している本もいいでしょう。
なお、ブロックチェーン本は文章ばかりだと難易度が高いので、初心者は図解やイラストの多い書籍を選ぶのが無難です。
仮想通貨やブロックチェーンの技術は日々進歩しているため、情報が古くないかもチェックしつつ、楽しんで読めるような1冊を見つけてくださいね。
- ブロックチェーン本を選ぶときは情報が新しいかどうかチェック
- イラストや図解の多い本だと分かりやすい
- エンジニア向けの本だと人によっては不向きなことがある
書店には在庫がないことも多々あるので、Amazonプライムに登録して購入するのがおすすめです。
数冊購入する人や一冊に決められない人はKindle Unlimitedの読み放題プランを利用するとかなりお得ですよ。