国内では大手の仮想通貨取引所として知られる、GMO(ジーエムオー)コインとCoincheck(コインチェック)。
両方とも多くのユーザーから支持されていますが、初心者からすると、いったいどちらを登録すればいいのか迷ってしまいますよね。
そこで本記事では、GMOコインとCoincheckを21の項目で比較し、どちらがおすすめなのか徹底検証します。
なお、この記事は2022年8月10日時点での情報です。
- GMOコインのほうが取引できる銘柄数は多い
- 手数料の安さで優れているのもGMOコイン
- NFTの取引をするならCoincheckがおすすめ
- Coincheckのほうが使いやすさでもやや定評がある
この記事を読めば、GMOコインとCoincheckのどちらが自分に適しているかがわかりますよ。
タップできる目次
GMOコイン vs Coincheck(コインチェック)を21項目で徹底比較!【比較表あり】
それではさっそく、GMOコインとCoincheckを21の項目に分けて比較していきます。
記事を最後まで読むのが面倒な人は、以下の比較表も参考にしてみてください。
比較項目 | GMOコイン | Coincheck |
---|---|---|
取引方法 | 販売所・取引所 | 販売所・取引所 |
レバレッジ取引 | あり | なし |
取り扱い銘柄の数 | 22種類 | 17種類 |
1日の取引量 | 詳細不明 | 約70億円 |
最小注文数量(BTC) | 0.0001BTC | 0.005BTCかつ500円相当額以上 |
取引手数料(販売所) | 無料(スプレッドはあり) | 無料(スプレッドはあり) |
取引手数料(取引所) | ・テイカー:0.05% ・メイカー:-0.01% | 無料 |
日本円の入金方法 | ・即時入金 ・銀行振込 | ・銀行振込 ・コンビニ入金 ・クイック入金 |
入金手数料 | 無料 | ・銀行振込:無料 ・コンビニ入金:770円~ ・クイック入金:770円~ |
日本円の出金手数料 | 無料 | 407円 |
仮想通貨の送金手数料 | 無料 | 銘柄によって異なる |
セキュリティ | ◎ | 〇 |
資産運用方法 | ・ステーキング ・レンディング ・自動積立 ・IEO | ・ステーキング ・レンディング ・自動積立 ・IEO |
スマホアプリ | あり | あり |
NFTの対応 | なし | あり |
キャンペーン | ◎ | ◎ |
操作画面の使いやすさ | 〇 | ◎ |
ブログの有無 | あり | あり |
取引履歴のダウンロード | 可 | 可 |
カスタマーサポート | ・メール問い合わせ ・チャット | ・メール問い合わせ ・チャット |
コミュニティ | ◎ | ◎ |
取引方法
まず取引方法に関しては、GMOコインとCoincheckともに、販売所形式と取引所形式の両方に対応しています。
販売所形式は、取引所とユーザーとの間で暗号資産の売買を行う方法のことです。
取引所形式は、ユーザー同士で暗号資産の売買をする方法で、別名「板取引」と呼ばれることもあります。
販売所・取引所に対応している点はどちらも同じなので、後述するレバレッジ取引の有無や、それぞれの取引形式で売買できる銘柄の種類も踏まえて判断するといいでしょう。
レバレッジ取引
GMOコインは、2倍のレバレッジをかけた取引に対応しています。
簡易的なレバレッジ取引ができる「取引所レバレッジ」と、より複雑な注文方法でレバレッジ取引が可能な「暗号資産FX」があるのが特徴です。
レバレッジのトレード方法を選べる取引所は国内でも滅多になく、これはGMOコインならではの強みといえるでしょう。
一方、Coincheckではレバレッジ取引自体に対応していません。
そのため、レバレッジ取引をするならGMOコインがおすすめです。
取り扱い銘柄の数
GMOコインで扱っている仮想通貨は、全部で22種類です。
そのうち、販売所では19種類、取引所では21種類の銘柄で取引できます。
Coincheckの銘柄数は、合計17種類です。
販売所では16種類、取引所では4種類の通貨を扱っています。
どちらの取引所も国内では豊富な銘柄を扱っていますが、GMOコインのほうが合計銘柄数や取引所で売買できる通貨の種類が多いです。
1日の取引量
GMOコインの1日の取引量はCoinMarketCapに情報が載っておらず、詳細は不明です。
ただし、GMOコインの公式サイトが発表している情報によると、GMOコインは2021年4月・5月・11月の取引におけるBTCの出来高が国内No.1になったとのこと。
Coincheckの取引量は、CoinMarketCapで確認できます。
そちらの情報を参考にすると、現物取引における1日の取引量は約70億円(2022年8月10日時点)です。
CoinMarketCapが独自に発表している現物取引ランキングでは、堂々の12位にランクインしています。
GMOコインのほうは詳しい出来高がわからないので明確な比較ができませんが、どちらの取引所も国内トップクラスの取引量があるといえそうですね。
最小注文数量(BTC)
GMOコインは、最小0.0001BTCから注文できます。
Coincheckの最小注文数量は、0.005BTCかつ500円相当額以上です。
両者を比較した場合、少額から仮想通貨を購入しやすいのはGMOコインだといえます。
取引手数料(販売所)
販売所の取引手数料に関しては、GMOコインとCoincheckともに無料です。
ただし、どちらの取引所も買値と売値の差額であるスプレッドはかかります。
記事執筆時点だと、GMOコインでBTCを売買する際のスプレッドは157,236円です。
CoincheckのBTCのスプレッドは、190,039円でした。
比較すると、GMOコインのスプレッドのほうが安いのがわかります。
なお、スプレッドの幅は銘柄の種類やタイミングによって異なるので、具体的にどれくらいのスプレッドが必要なのかは各取引所を確認してみてください。
取引手数料(取引所)
取引所の取引手数料は、GOMコインのほうはテイカーが0.05%、メイカーは-0.01%です。
メイカーはマイナスに設定されているため、指値注文で約定した場合、手数料を報酬として受け取れます。
一方、Coincheckの取引手数料は無料です。
どちらも他の国内取引所に比べて取引手数料は安いですが、指値注文をする場合はGMOコインを使うのが得策といえます。
日本円の入金方法
GMOコインでは、以下の入金方法に対応しています。
- 即時入金
- 銀行振込
即時入金は、GMOコインが提携しているインターネットバンキングの口座からユーザーの口座へ、24時間(一部の時間帯を除く)いつでも入金ができる方法です。
Coincheckの入金方法は以下の通り。
- 銀行振込
- コンビニ入金
- クイック入金
クイック入金と銀行振込に加えて、コンビニ入金にも対応しています。
そのため、コンビニから入金したい場合はCoincheckのほうが便利でしょう。
なお、2022年7月13日より、Coincheckのコンビニ入金とクイック入金は一時的にサービスの提供を停止しているようです。
再開は改めて連絡するとのことなので、気になる人は公式サイトで詳細を確認してみてください。
入金手数料
GMOコインではどの入金方法を利用しても、入金手数料は無料です。
ただし銀行振込の場合、各金融機関の振込手数料はユーザー側が負担します。
Coincheckの入金手数料はこちら。
銀行振込だと、Coincheck側での手数料はかかりません。
銀行振込以外の入金方法を利用した場合、最低でも770円の手数料が必要です。
一定金額を超えると1,018円、もしくは入金金額×0.11%+495円の手数料が発生します。
以上の点を踏まえると、入金手数料が安いのは、どの方法で入金しても手数料が無料のGMOコインだといえそうです。
日本円の出金手数料
GMOコインは、日本円の出金手数料が無料です。
Coincheckでは、407円の出金手数料がかかります。
少額の違いではあるものの、頻繁に日本円を出金する場合は、GMOコインのほうがお得だと判断できますね。
仮想通貨の送金手数料
GMOコインの送金手数料は、どの銘柄を送金しても無料です。
Coincheckは以下のように、各銘柄によって送金手数料が設定されています。
たとえば記事執筆時点だと、BTCを送金した際の手数料は約1,500円です。
他の国内取引所に比べても、送金手数料はやや高めに設定されています。
そのため、別の取引所に保有資産を送金する予定がある人は、GMOコインを使ったほうが手数料で損をせずに済むでしょう。
セキュリティ
GMOコインでは、主に下記のセキュリティ対策をしています。
- コールドウォレット:預託を受けた暗号資産をインターネットから隔離されたウォレットで保管
- マルチシグ:暗号資産送付の際に複数の秘密鍵を必要とする
- サイバー攻撃対策:ユーザーアカウントの乗っ取り・システムへの侵入の2つの観点から対策
GMOコインでは、過去に大きなハッキングや情報の流出といった事件も起きていません。
Coincheckが導入しているセキュリティ対策はこちらです。
- コールドウォレット
- SMS・デバイスによる2段階認証
- SSL暗号化通信
GMOコインと同じく、Coincheckでも複数のセキュリティ対策を講じています。
ただ、Coincheckでは2018年1月、外部からのハッキングを受けたことにより、580億円相当の仮想通貨「NEM」が盗難される事件が起きました。
事件のあと、Coincheckはセキュリティ対策により力を入れており、それ以降はハッキング事件は起きていません。
しかし、過去に1度ハッキングを受けたこともあり、一部ではCoincheckのセキュリティ対策を不安視しているユーザーもいます。
そのため、よりセキュリティ面で信頼できる取引所を使いたいなら、GMOコインがおすすめです。
資産運用方法
GMOコインでは、以下の資産運用サービスを利用できます。
- ステーキング
- レンディング
- 自動積立
- IEO
仮想通貨を預け入れて利益を得るステーキングの他、仮想通貨の貸し借りを行うレンディングや、決まった日に自動で仮想通貨を購入する自動積立にも対応。
また、時期によっては取引所を介して新しいトークンを販売する、IEOというトークンセールイベントも行っています。
Coincheckで利用できる資産運用方法はこちらです。
- ステーキング
- レンディング
- 自動積立
- IEO
CoincheckもGMOコインとほぼ同じ資産運用サービスを提供しており、日本では珍しいIEOを実施していることもあります。
時期によって利用できるサービスは異なるものの、資産運用方法に関してはどちらも優秀だといえるでしょう。
スマホアプリ
GMOコインとCoincheckは、それぞれ専用のスマホアプリをリリースしています。
両方ともAndroid・iPhone版のアプリがあるので、どちらを選んでも問題なく使えるでしょう。
NFTの対応
GMOコインは、NFTには対応していません。
なお、取引所と直接提携しているわけではありませんが、GMOグループが運営している「Adam byGMO」というプラットフォームを使えば、NFTの売買も可能です。
一方、Coincheckでは「Coincheck NFT」という独自のNFTマーケットプレイスをリリースしています。
マーケットプレイス内では、The SandboxやSorareなどをはじめとするNFTの取引も可能です。
取引所のメニューから直接NFTマーケットプレイスのページにも飛べるので、NFTの取引をしたい場合は、Coincheckのほうが適しています。
キャンペーン
GMOコインでは、指定数量の入金をすると抽選で特典がもらえたり、スプレッドが縮小されたりなど、時期によってさまざまなキャンペーンを行っています。
記事執筆時点では、現物取引における対象銘柄の取引手数料が最大50%オフになるキャンペーンを開催中です。
キャンペーン期間は、2022年8月10日~2022年9月7日14:59とのこと。
Coincheckも、口座開設をするとBTCがもらえるイベントをはじめ、豊富なキャンペーンを実施する取引所として知られています。
現時点だと本人確認による口座開設をして、その後72時間以内に入金を完了させると、1,500円相当のBTCがもらえるキャンペーンを実施中。
期間は、2022年7月1日00:00~2022年9月30日23:59のようです。
双方とも国内にある取引所のなかではキャンペーンが充実しているので、優劣をつけるのは難しいといえます。
各取引所の公式サイトではキャンペーン内容の詳細も載っているので、気になる人はぜひチェックしてみてください。
操作画面の使いやすさ
GMOコインでは、以下のようなチャート画面を採用しています。
基本はローソク足で表示されており、豊富なインジケーターも使用可能です。
注文画面も比較的シンプルですが、暗号資産FXになるとIFDやOCOといったやや複雑な注文方法があるので、慣れるまでは少し操作方法で戸惑うことがあるかもしれません。
Coincheckのチャート画面はこちらです。
GMOコインと同じくローソク足が基軸で、移動平均線やボリンジャーバンドなどのインジケーターも使えます。
ただし、Coincheckでは取引所で注文する際も、GMOコインのようなIFDやOCOといった複雑な注文方法はありません。
そのため、単純に操作方法のシンプルさで比較すると、初心者が使いやすいのはCoincheckといえそうです。
ブログの有無
GMOコインとCoincheckは、どちらも公式ブログがあります。
それぞれ取引所に関するニュースやキャンペーン情報、仮想通貨に関するコラム記事などを掲載しているので、ぜひチェックしてみるといいですよ。
取引履歴のダウンロード
GMOコインでは、メニューにある「明細」で「CSV」の項目をクリックすると、以下のように取引履歴をダウンロード可能です。
Coincheckのほうはアカウント画面で「取引履歴」の項目を選ぶと、取引履歴をダウンロードできます。
どちらも取引履歴のダウンロードには対応しているので、確定申告や履歴の確認で困ることはないでしょう。
カスタマーサポート
GMOコインでは、メールアドレスによる問い合わせ、もしくはチャットでの質疑応答に対応しています。
チャットでのサポート体制を強化するために、原則として電話での問い合わせには対応していないようです。
Coincheckでも、メールアドレスを使った問い合わせと、AIチャットボットによる自動応答のカスタマーサポートを行っています。
GMOコインと同じく、電話での取引やサービスについての問い合わせは受け付けていないようです。
どちらの取引所も基本的なサポート体制は同じで、何か問題や困ったことがあったときはしっかりと対応してもらえます。
コミュニティ
最後に、それぞれのコミュニティの充実度合いも比較してみます。
GMOコインのコミュニティ人数は以下の通りです。
Coincheckのコミュニティ人数はこちら。
Twitterを比較すると、Coincheckのほうが多くのフォロワーがいます。
しかし、YouTubeのチャンネル登録者数はGMOコインのほうが多いので、コミュニティの充実度は双方で大きな違いはないといえるでしょう。
GMOコインとCoincheck(コインチェック)はどちらを選ぶべき?
ここまでの内容を踏まえて、GMOコインとCoincheckがおすすめな人をそれぞれまとめてみました。
GMOコインが向いている人
以下のような人には、GMOコインが向いています。
- 銘柄数の多さを重視している人
- レバレッジ取引をしたい人
- 手数料が安い取引所を使いたい人
とくに、マイナーな銘柄で仮想通貨投資をしたい人や、送金手数料が無料の取引所を探している人には、GMOコインがうってつけです。
Coincheck(コインチェック)が向いている人
以下に当てはまる人には、Coincheckがおすすめです。
- コンビニから日本円を入金する機会がある人(現時点ではコンビニ入金・クイック入金は停止中)
- NFTの取引をしたい人
- 初心者でも使いやすい取引所がいい人
NFTの売買をする機会の多い人や、仮想通貨の取引所を使うのがはじめての人にとっては、Coincheckが使いやすいでしょう。
両方の取引所に登録しておく選択肢もアリ!
今回はGMOコインとCoincheckを比較しましたが、使う取引所をどちらかに限定する必要はありません。
むしろ2つとも登録しておけば、利益を得られるチャンスが増えるだけでなく、それぞれの取引所で行っているキャンペーンにも別々に参加できます。
登録も簡単に済むので、強いこだわりや特別な理由がないのであれば、両方の取引所で口座開設をしておくのがおすすめです。
まとめ
GMOコインとCoincheckを比較した結果、銘柄数の多さ・レバレッジ取引の有無・手数料の安さなどで差がありました。
とくに豊富な銘柄で投資したい人や、レバレッジ取引に挑戦したい人にはGMOコインがおすすめです。
NFTの売買をするときや、よりシンプルで使いやすい取引所を探している場合は、Coincheckが適しています。
なお、それぞれの取引所で強みやキャンペーン内容は異なるので、迷ったときはぜひ両方の取引所に登録しておくといいですよ。
- NFT取引をするならCoincheckが適しているが、銘柄数の多さにこだわるならGMOコインがおすすめ
- 初心者でも使いやすいのはCoincheckで、レバレッジ取引をするならGMOコインでの登録が必須
「GMOやCoincheck以外の国内取引所についても知りたい!」という人は以下の記事も読んでみてください。
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