Web3.0に特化した新しいSNSを提供するプロジェクトとして注目されている、CyberConnect(サイバーコネクト)。
日本では、イケハヤ氏がTwitterやVoicyでCyberConnectに関する情報を発信したことでも話題になりました。
ただ、仮想通貨やWeb3.0にそれほど詳しくない人からすると、具体的にどういったプロジェクトなのかいまいちピンときませんよね。
そこで本記事では、CyberConnectとはどんなプロジェクトなのかや、実際の登録方法・使い方を解説します。
なお、この記事は2022年12月25日時点での情報です。
- CyberConnectはWeb3.0に特化したSNSを提供している
- 登録すると外部ウォレットを通じて他のユーザーと繋がれる
- ユーザーは情報の管理がしやすい
- 開発者にとっても、アプリの開発や導入がスムーズになるというメリットがある
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CyberConnectとは?概要や特徴を紹介
まずは、CyberConnectがどういったプロジェクトなのか紹介します。
Web3.0における分散型のSNS
CyberConnectは、Web3.0における分散型のソーシャルグラフです。
- Web3.0とは:ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワーク技術を基盤にした、非中央集権的なWebのこと
- ソーシャルグラフとは:Web上での人々の相関関係や結びつきのこと
いまやTwitter・Instagram・Facebookなど、SNSを使うのは当たり前の時代になっていますよね。
しかし、従来のSNSは特定の組織や企業が管理している中央集権的な仕組みで、いわゆるWeb2.0と呼ばれるものです。
これらのSNSは、中央で管理している組織の方針変更や意向により、一方的にアカウントが削除されたり、個人情報が取得されたりといった問題がありました。
一方のCyberConnectは、Web3.0ソーシャルネットワークとメタバースにサービスを提供するための、分散型プロトコルを構築しています。
簡単にいうと「SNS上でのフォローやフォロワーの関係を1つの企業で中央集権的に管理するのではなく、分散化しよう」ということです。
いわばWeb3.0に特化したSNSなので、いち企業の判断によりアカウントがバンされたり、個人情報が知らないところで管理されたりといったことがありません。
CyberConnectでは、以下のような機能が使えるようです。
- フォロー・フォロワー
- プロフィール・ID設定
- コメント機能
- ファンコミュニティ
- お知らせ
- おすすめ
上記以外にも、Web3.0型の新しいSNSとしてさまざまな機能を利用可能です。
なお、CyberConnectはWeb3.0版のLinkTreeとして、既に「Link3」というサービスも提供しています。
外部ウォレットを通じて他のユーザーと繋がれる
CyberConnectは、仮想通貨を管理する外部ウォレットを通じて他のユーザーと繋がれるのも特徴です。
接続できるウォレットは、MetaMaskやCoinbase Walletなどさまざま。
別のチェーンで展開しているCyberConnectなら、他のウォレットも接続できます。
TwitterやInstagramなど一部のSNSでも外部ウォレットとの接続機能が少しずつ実装されていますが、まだそれほど浸透していません。
こういった外部ウォレットとの接続機能をベースにしているのは、仮想通貨関連のプロジェクトであるCyberConnectならではの特徴といえますね。
ちなみに、CyberConnectを利用するには基本的に外部ウォレットの接続は必須です。
CyberConnectを実際に使う予定で、ウォレットを持っていない人は、先にウォレットの登録を済ませておくといいでしょう。
ユーザーは情報の管理がしやすくなる
CyberConnectのような分散型のSNSは、ユーザーが情報を管理しやすくなるのもメリットです。
これまでのSNSでは、ユーザーの情報は中央組織が主に管理しているため、簡単にデータの切り替えや移行ができませんでした。
何か違うサービスやアプリを始めたいと思っても、その度にデータがリセットされてしまうので、ユーザーにとっては手間です。
その点、CyberConnectではユーザーがいろいろなブロックチェーンのネットワーク間で、IDや自分のデータを集約できるような仕組みを導入しています。
アプリ間でのデータの編集や移行も可能なため、ユーザーからすると情報の管理は格段にしやすいといえるでしょう。
開発者はアプリの開発や導入が簡単になる
開発者がアプリの開発や導入を簡単に行えるのも、CyberConnectの特徴です。
Web2.0のソーシャルグラフはお互いに分離されている状態のため、開発者が新しいアプリを立ち上げるとなると、ユーザーネットワークを最初から構築しなければなりません。
これは開発者にとっては手間なので、アプリの立ち上げや利用が滞る要因にもなります。
CyberConnectではソーシャルグラフをオープンにしているため、いろいろなアプリでソーシャルグラフを利用可能です。
また、開発者は自身のアプリにコードを追加することで、ソーシャルグラフを導入できたり、データの開発や移行がスムーズに行えたりといった環境も実現します。
つまり、CyberConnectはユーザーだけでなく、開発者にとってもメリットの大きいSNSだといえますね。
独自のNFTも発行している
CyberConnectはNFTとの関連性も強く、独自のNFTも発行しています。
2021年~2022年にかけては、早期登録した人限定で、NFTを無料で発行できるイベントも行っていました。
また、CyberConnectに登録したユーザーは、OpenSeaやRaribleをはじめとするNFTマーケットプレイスとの連携や管理もできます。
各マーケットプレイスでは、実際にCyberConnectのNFTも取引されているので、興味のある人はそちらもチェックしてみるといいでしょう。
CyberConnectのトークンはまだ発行されていない
CyberConnectは仮想通貨関連のプロジェクトですが、独自トークンはまだ発行されていません。
公式のドキュメント資料を確認しましたが、トークンの詳細や上場先の取引所などの情報もまだ公開されていないようです。
トークンについては、今後公式から新しい情報が発表されるのを待ちましょう。
CyberConnectは将来性も期待されている
CyberConnectはWeb3.0に特化したソーシャルグラフとして、世界中で注目されています。
そのため、将来性への期待値は大きいです。
日本では、ブロガーやYouTuberとして活躍するイケハヤ氏のVoicyでも、CyberConnectについて解説されています。
また、最近ではWeb3.0自体がメディアで取り上げられることが増え、認知度も上がっていますよね。
CyberConnectはそんなWeb3.0型のSNSを提供しているプロジェクトなので、今後は需要がさらに高くなる可能性もあるでしょう。
ユーザーだけでなく開発者にとっても大きなメリットがあることを考えると、活用の幅も広いです。
現状だとまだ仮想通貨についてある程度の知識がある一部の人にしか浸透していませんが、将来性的には一般層にまで知れ渡ることもあり得ます。
まだトークンも発行しておらず伸びしろはあるので、これからの展開に期待したいですね。
なお、ここで解説している内容はあくまでも筆者独自の見解であり、CyberConnectの将来性を保証するものではありません。
CyberConnectの登録・利用方法
せっかくCyberConnectの特徴や概要を理解したなら、実際に登録して使ってみたいという人も多いはず。
そこで、CyberConnectの登録方法と、利用方法の例を紹介します。
CyberConnectとMetaMaskを接続する
CyberConnectに登録するには、最初に外部ウォレットと接続する必要があります。
ウォレットは対応しているものならどれを使ってもOKですが、今回は多くの日本人が使っている、MetaMaskを接続するやり方を見ていきましょう。
まずはCyberConnectの公式サイトにアクセスします。
次に画面左側もしくは右上にある「Connect Wallet」をクリックしてください。
ページ上部にウォレットを選ぶ画面が表示されるので「MetaMask」を選びます。
MetaMaskのほうで別のネットワークチェーンになっていると、以下のようにETHチェーンに切り替えるための画面が表示されるので、問題なければ「ネットワークを切り替える」をクリック。
あとは接続ボタンを押せば、CyberConnectとMetaMaskの接続は完了です。
CyberConnectとTwitterを紐づける
次に、CyberConnectと自身のTwitterを紐づける作業を行います。
MetaMaskと接続後、画面右上にウォレットアドレスが表示されているはずです。
そのウォレットアドレスをクリックして「View Profile」というボタンを押し、以下のような個人ページを開きましょう。
ちなみに、画面右上にアドレスとして表示されているのは、ENSというドメインです。
ENSドメインとは:仮想通貨の複雑なアドレスを、ユーザーにとって読みやすい文字列に置き換えたもの
上の画像は初期設定なので複雑な文字列のままですが、ENSのサイトでドメイン設定をすれば、自分の好きなドメインに変更もできます。
続いて、右下にある「Verify Twitter」をクリック。
そうすると以下の画面になるので、空欄に自身のTwitterユーザー名を入力してください。
入力したら、再度「Verify Twitter」ボタンを押します。
以下のような画面に切り替わるので、下にある「Send Tweet」をクリックしましょう。
そうすると自身のTwitter画面が開き、CyberConnectの画面に表示されていた文章がコピーした状態で表示されているはずです。
コピー文章が確認できたら、そのままツイートします。
ツイート後、CyberConnectの画面が以下のように切り替わるので「Verify Tweet」をクリック。
「Twitter Verify Completed」という表示になったら、Twitterとの紐づけ作業は完了です。
CyberConnectのマイページを開き、以下のように自身のTwitterアカウントが表示されていれば、連携も無事にできています。
他のユーザーをフォローするやり方
CyberConnectに登録後、他のユーザーをフォローする方法も見ていきましょう。
まずはCyberConnectのサイトやTwitterで、フォローしたい相手を探します。
たとえばTwitter上でイケハヤさんのCyberConnectツイートを開くと、以下のツイート画面になるはずです。
次にツイート内にあるURLをクリックして、以下のような個人ページを開きます。
ページ内にある「Follow on CyberConnect」のボタンを押してください。
MetaMaskの署名を要求されたら署名します。
画面上の文字が以下のように「Following」という表示に変われば、フォロー完了です。
自分のフォロワーページを開いた場合は「Follow back」というボタンを押すことで、CyberConnect上でのフォローバックもできます。
その他、プロフィールにコメントしたりMirrorブログと連携させたりなど、さまざまな機能を利用可能です。
細かい機能については、ぜひ実際にCyberConnectを使いながら覚えてみてください。
まとめ
CyberConnectは、Web3.0に特化した分散型のSNSを提供しているプロジェクトです。
従来のSNSとは違い、ユーザーは自由にデータを管理したり他のユーザーと繋がったりなどができます。
近年注目されているWeb3.0に直接関連するプロジェクトということで、期待値も高めです。
まだトークンは発行されていませんが、今後のCyberConnectの展開にもぜひ注目しておきたいですね。
- まずはCyberConnectとMetaMaskを接続
- ウォレットアドレスをクリックして個人ページを開く
- 表示された文章を自身のTwitterでツイートして、CyberConnectと紐づける