日本にある仮想通貨取引所のなかだと、トップクラスの知名度と取引高を誇るbitFlyer(ビットフライヤー)。
取扱い銘柄が多く、トレード以外のサービスが充実していることでも人気を集めています。
しかし、実際にbitFlyerを使っている人からはどう評価されているのか知りたい人も多いはず。
そこで本記事では、bitFlyerの口コミ評判や信頼性について解説します。
- 少額から仮想通貨を購入できるサービスがあるのが便利
- 投資以外でも利用できるのがうれしい
- 手数料の高さをなんとかしてほしい
- アプリが重くて使いづらく感じる
プロトレーダー目線でbitFlyerのメリットやデメリットについてもお話しするので、参考になるはずですよ。
タップできる目次
bitFlyer(ビットフライヤー)の基本情報と特徴
まずは、bitFlyerの基本情報や特徴を紹介します。
項目 | bitFlyerの詳細情報 |
---|---|
会社名 | 株式会社bitFlyer |
設立 | 2014年1月9日 |
取扱い通貨の数 | 15種類 |
最大レバレッジ | 2倍 |
取引手数料 | ・販売所:無料 ・取引所:約定数量×0.01~0.2% (銘柄によって異なる) |
bitFlyerは金融庁に登録されている日本の取引所
bitFlyerは2014年に設立された、日本を拠点にしている仮想通貨取引所です。
日本の金融庁に登録されており、仮想通貨関連サービスの提供を認められています。
bitFlyerで利用できる取引方法は、主に以下の3つ。
- 販売所
- 取引所
- bitFlyer Lightning
販売所は、直接bitFlyerと仮想通貨の売買を行う取引方法です。
取引所は、ユーザー同士で取引をします。
bitFlyer LightningはbitFlyerが独自に提供しているツールで、現物取引・FX・Futuresという3つの取引方法を選択可能です。
各取引方法によって売買できる銘柄は異なりますが、合計では15種類の仮想通貨銘柄を扱っています。
仮想通貨の積立サービスもある
bitFlyerは、仮想通貨の積立サービスを提供しているのも特徴です。
仮想通貨の積立とは、各種設定をすることで、定期的に仮想通貨を購入できるサービスのこと。
設定さえ済ませておけば、ユーザーが自分でボタンを押さなくても決まった日に自動で積立されていきます。
購入は1円から可能なので、少額ずつ仮想通貨を購入したい人にとっては便利なサービスですね。
ちなみに、bitFlyerの積立サービスで設定する日にちは、以下の4パターンから選べます。
- 毎日1回
- 毎週1回
- 毎月1回
- 毎月2回
bitFlyerで扱っている全銘柄が積立サービスの対象になっているので、気になる人はぜひ利用してみるといいでしょう。
独自のクレジットカードを発行している
bitFlyerは、独自のクレジットカードも発行しています。
クレジットカードは「bitFlyer クレカ」という名前で、カードを使って買い物をすると、0.5~1.0%の還元率でアプラスポイントというポイントが貯まる仕組みです。
溜まったアプラスポイントは自動でBTCに交換されて、ユーザーのアカウントに付与されます。
クレジットカードで買い物をするだけでBTCが貯まる、非常に便利なサービスです。
ポイントやマイルと違い、交換されたBTCに有効期限はありません。
Apple PayやQUICPayにも対応しているので、仮想通貨を貯められるクレジットカードが欲しい人は、こういった点にもぜひ注目してみるといいでしょう。
bitFlyer(ビットフライヤー)のメリット
ここからは、bitFlyerのメリットを紹介します。
扱っている仮想通貨銘柄が15種類と多い
1つめのメリットは、扱っている銘柄数の多さです。
bitFlyerではBTCやETHといった主要銘柄の他、マイナーなアルトコインも扱っており、その数は合計で15種類。
仮想通貨はそれぞれで独自の特徴や仕組みを持っていて、全く同じ値動きをする銘柄はありません。
つまり銘柄数が豊富だと、それだけ資産を増やす戦略も増えるということです。
国内の取引所は海外に比べるとあまり多くの銘柄は扱っていませんが、そのなかでもbitFlyerの銘柄数は比較的多いといえます。
今後、取引可能な仮想通貨がさらに増える可能性もあるので、さまざまな銘柄でトレードしたい場合は使いやすい取引所でしょう。
bitFlyer Lightningで高度な取引やレバレッジ取引ができる
bitFlyer Lightningという独自の取引ツールを使えるのも、bitFlyerのメリットです。
bitFlyer Lightningでは以下3つのチャートモードがあり、それぞれでチャートの表示スタイルや利用できるインジケーターが異なります。
- ライトチャート:もっともシンプルで初心者でも使いやすいモード
- クリプトウォッチ:インジケーターが豊富にあるプロ向けのモード
- オリジナル:ライトチャートとクリプトウォッチの中間のような機能を備えているモード
たとえばライトモードでは、SMA(単純移動平均線)やボリンジャーバンドといった、投資をしている人にとって馴染みのあるインジケーターを使用可能です。
クリプトウォッチではロウソク足を基準にしたチャートに加えて、MACD・RSI・ADXなどより高度なインジケーターを使えます。
自分の投資経験やトレードスタイルに合わせて、好きなモードを選べるのは大きな魅力といえますね。
また、bitFlyer Lightningでは最大2倍のレバレッジをかけた仮想通貨FXもできます。
レバレッジ取引は預けたお金を担保に、元金よりも大きい金額でトレードする方法のことです。
リスクは大きくなるものの、少額で大きな利益を狙いたいときにうってつけ。
こういった幅広い取引ができるのは、bitFlyerの魅力といえるでしょう。
BTCを無料でもらえるサービスがある
3つめのメリットは、ビットコインを無料でもらえるサービスがあることです。
bitFlyerにログインすると、ページ左側に「ビットコインをもらう」というメニューがあります。
実はこの画面からbitFlyer経由で各種サービスを利用すると、無料でBTCを獲得可能です。
BTC付与の対象となっているのはネットショッピングの他、旅行の予約・サービスへの登録・ふるさと納税などさまざま。
お金をかけずにBTCをもらえるチャンスも多くあるので、お得に仮想通貨を貯めたい人にはぴったりのサービスです。
取引量やユーザー数が国内トップクラス
もう1つのメリットは、取引量やユーザー数が国内トップクラスな点。
日本だけでも仮想通貨の取引所は数え切れないほどありますが、そのなかでもbitFlyerにおけるBTCの取引高は業界最高水準である、と公式も謳っています。
取引量が多いとそれだけ通貨の流動性が上がるので、出した注文が約定しやすいという利点があります。
また、板取引をする際に各注文板ごとの価格差が少ないため、損失を抑えたトレードができるのもメリットです。
bitFlyer(ビットフライヤー)のデメリット
ここまでの内容を見るとメリットばかりのように思えるbitFlyerですが、知っておくべきデメリットもあります。
一部の機能が複雑でわかりづらい
一部の機能が複雑でわかりづらいのは、bitFlyerのデメリットです。
メリットの項目でも解説した通り、bitFlyerでは販売所や取引所の他、bitFlyer Lightningでも取引ができます。
しかし、各取引画面によってチャートの表示方法や細かい使い方は異なるため、初心者だと覚えるのがやや大変です。
とくにbitFlyer Lightningは、2段階の注文設定ができるIFO注文や、利益確定と損切りの注文を同時に出すOCO注文など、より複雑になります。
ある程度慣れてくれば問題なく使えますが、取引経験の浅い人の場合、最初のうちは使いづらく感じる可能性があるでしょう。
各種手数料がかかる
bitFlyerのデメリットとして、各種手数料がかかる点も挙げられます。
仮想通貨の取引所を使う際は、資金の入出金や取引など、いろいろなシーンで手数料が必要です。
bitFlyerの場合、取引手数料は各銘柄ごとに決められており、基本的に販売所やFX取引の取引手数料は無料に設定されています。
しかし、取引所やbitFlyer Lightningで現物取引をする場合は、約定数量×0.01~0.2%の手数料がかかる仕様です。
また、仮想通貨を他の取引所に送金するときも、銘柄によっては送金手数料が取られます。
たとえばBTCの送金手数料は0.0004BTCなので、BTCが300万円のときに送金する場合、手数料だけで1,200円かかる計算です。
XRP・MONA・XLMの3銘柄は送金手数料が無料ですが、それ以外の通貨を送るときは、手数料で損をしやすいと思っておいたほうがいいでしょう。
スプレッドが広い
3つめのデメリットは、スプレッドが広いこと。
スプレッドとは、販売所形式で仮想通貨の売買をする際に発生する、買値と売値の差額のことです。
スプレッドは取引所に対して払う実質的な手数料のようなもので、この差額が広いと損をしやすい傾向があります。
また、スプレッドは常に一定なわけではなく、相場状況や時期によって変動するため、場合によっては予想以上に損をすることも。
なお、取引所形式で現物を購入する際は、スプレッドは存在しません。
そのため、なるべく損失を抑えてトレードしたい場合は、ぜひ取引所形式での売買を検討してみてください。
bitFlyer(ビットフライヤー)利用者のリアルな評判・口コミ
bitFlyerのメリット・デメリットはわかったものの、実際に使っている人からはどう評価されているのかも気になりますよね。
そこで、Twitterに投稿されているbitFlyerユーザーからの口コミ評判を紹介します。
1円から仮想通貨を購入できる
bitFlyerは1円から仮想通貨が購入できる、という口コミです。
仮想通貨投資と聞くと何万円もの高額な資金が必要だと思っている人がいるかもしれませんが、実はbitFlyerのように少額から購入できる取引所も多く存在します。
それほど余剰資金のない人でも、無理のない範囲で投資できるのはうれしいですね。
なお、1円から購入できるのはbitFlyerで積立投資をした場合です。
従来の取引方法で購入する場合は各銘柄ごとに最小購入単位が決まっているので、ぜひそちらも確認してみるといいですよ。
投資以外でも利用できる
投資以外で利用できるのが便利、という口コミもありました。
とくにクレジットカードや各種サービスを利用してBTCが貯められるシステムは、多くの人から評価されています。
実際にトレードをしなくてもBTCを増やせるチャンスがあるのは、他の取引所にはあまりない魅力といえますね。
板取引ができて便利
板取引ができることを高く評価している声もあります。
日本だと販売所形式のみを採用し、板取引には非対応の取引所も少なくありません。
その点、bitFlyerではBTCとETHの2銘柄で板取引ができます。
板取引のみを見ると銘柄数はやや物足りないものの、販売所以外の形式でトレードできるのは、ユーザーからするとメリットの1つです。
手数料が高い
bitFlyerの手数料が高いことを指摘する口コミもありました。
bitFlyerは手数料が極端に高いわけではありませんが、他の取引所では手数料が無料なこともあります。
とくに、送金手数料が無料でないことをネックに捉えている人が多く見受けられました。
Twitterの投稿主もbitFlyerから仮想通貨を送金する際、2,000円の手数料を取られたようです。
アプリが重い
bitFlyerのアプリが重い、という意見もありました。
bitFlyerはスマホ用のアプリをリリースしていますが、場合によっては動作や画面表示が重いこともあるようです。
なお、現状はアプリの動作は改善されており、基本的には問題なく使えます。
bitFlyer(ビットフライヤー)の信頼性や安全性
bitFlyerは2017年9月に、日本で仮想通貨取引サービスを提供する業者として金融庁に登録されました。
過去に金融庁からの業務改善命令を受けたことはありますが、その後は指示通りに業務内容を改善し、問題なくサービスを提供しています。
また、bitFlyerでは以下のようなセキュリティ対策を行っているのも特徴です。
- 全てのデータ通信を暗号化するSSL通信
- 仮想通貨を送付するために複数の署名を必要とするマルチシグネチャ
- 携帯電話・デバイスによる2段階認証
- ネットワークから隔離されたウォレットで資産を管理するコールドウォレット
その他、本人確認やウイルスチェック、ハッキングテキストなども徹底しています。
bitFlyerはサービスを開始して以降、大きなハッキング被害にも遭っていません。
上記のような理由から、bitFlyerは信頼性や安全性は高い取引所だといえるでしょう。
ただし、いくら信頼性の高い取引所といえど、ハッキングに遭う可能性がゼロというわけではありません。
取引所のウォレットで資産を管理している以上、資産流出のリスクは少なからずあります。
そのため、自分の大切な資産を守りたい人は、インターネットとは切り離した状態で資産を管理できる、ハードウェアウォレットを利用するのもおすすめです。
「どのハードウェアウォレットを使えば良いかわからない…」という人は以下の記事を参考にしてください。
bitFlyer(ビットフライヤー)がオススメな人
ここまでの内容を踏まえると、以下のような人はbitFlyerを使うのがおすすめです。
- 取扱い銘柄の多い取引所を利用したい人
- 仮想通貨のトレード以外でも利益を出したい人
- 少額からの積立投資をしたい人
反対に、下記の項目に当てはまる人は他の取引所を利用するのが無難です。
- 送金手数料にお金をかけたくない人
- すべての機能を簡単に使いたい人
- マイナーな銘柄でも板取引をしたい人
なお、国内には送金手数料が無料だったり、いろいろな銘柄の板取引ができたりする取引所もあります。
bitFlyerは自分に合っていないと感じる場合は、そういった取引所の利用もぜひ検討してみてください。
まとめ|bitFlyer(ビットフライヤー)の総合評価
bitFlyerの評判を調べた結果、少額から仮想通貨を購入できることや、投資以外のサービスが充実している点を高く評価している声が多く見受けられました。
一部の銘柄の板取引ができて便利、という口コミもあります。
一方、手数料の高さやアプリの重さに不満を持っている人もいるようです。
bitFlyerには他の取引所にはない魅力も多数あるので、悪い口コミやデメリットも参考にしつつ、口座開設を検討してみるといいでしょう。
- 各種手数料はかかるものの、豊富な銘柄で仮想通貨の取引ができる
- スプレッドが広い反面、板取引や仮想通貨FXといった高度な取引が可能
「bitFlyerってどうやって口座開設するの?」という人は以下の記事を参考にしてください。
どこよりもわかりやすく解説しています。