コピートレードができることや、豊富な銘柄に対応していることで人気を集めている、海外取引所のBitget(ビットゲット)。
日本人ユーザーの数も少しずつ増えていますが、いざ登録するとなると日本の金融庁に登録されているのかや、日本人が利用しても問題ないかといった点は気になりますよね。
そこで本記事では、Bitgetと金融庁との関係性や、日本人は利用できるのか、それとも禁止なのかを解説します。
日本人がBitgetを利用するメリット・デメリットも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
なお、この記事は2022年1月24日時点での情報です。
- 現時点だとBitgetは日本の金融庁には未登録なものの、日本人でも問題なく使える
- 金融庁の未登録業者リストにも載っておらず、関係性は悪くない
- 今後の金融庁との関係性やBitgetの運営方針によっては、日本人禁止になる可能性もゼロとはいえない
Bitgetは日本人でも利用可能です。
まだ登録していない人は今のうちに行っておきましょう。
タップできる目次
Bitgetは金融庁に未登録なものの、日本人でも問題なく使える
結論からいうと、Bitgetは日本在住の日本人でも問題なく使えます。
それどころか、日本人ユーザー向けのマーケティング戦略や集客アプローチを積極的に行っている取引所です。
現時点だと日本の金融庁には未登録ですが、未登録業者のリストには載っておらず、とくに警告も受けていません。
そのため、金融庁との関係性もそれほど悪くはないようです。
一部でBitgetが日本人禁止と思われている理由
Bitgetは日本人でも利用できますが、一部では「日本人禁止なのでは?」と不安に思っている人もいますよね。
ではなぜ日本人禁止と思う人がいるのか、その理由を見ていきましょう。
日本の金融庁には登録されていない
Bitgetが日本人禁止と思われている1つめの理由は、日本の金融庁に登録されていないからです。
日本で仮想通貨の取引サービスを行う業者は、金融庁に登録することが義務づけられています。
現に、日本では有名な取引所として知られるCoincheck・GMOコイン・bitFlyerなどをはじめ、多くの取引所は何年も前に金融庁に登録済みです。
そして金融庁は仮想通貨の取引所に対して監視をすることや規制を敷くことを徹底しており、業務内容に問題があるとみなされた取引所にはすぐさま警告・指導をします。
このように金融庁の厳しい取り締まりがあるおかげで、日本人は安心して取引所を利用できる、というわけですね。
しかし、Bitgetは海外を拠点にした取引所のため、日本の法律やルールは適用されません。
正式に認可されていない取引所としてサービスを展開しており、そのあたりを不安視している人は多いようです。
また、金融庁に登録していない取引所を使っているからには、万が一Bitgetを利用して何かしらのトラブルが起きても、誰も一切責任を取ってくれません。
上記のことが原因で、一部では「日本人禁止」と思っている人がいるのだと考えられます。
他の海外取引所のなかには日本人の利用が禁止になった例がある
海外では、日本人の利用が不可になった取引所があることも、Bitgetが日本人禁止と思われている理由の1つでしょう。
日本人が利用できていたにもかかわらず、さまざまな理由で日本人向けサービスを終了した海外取引所はいくつかあります。
たとえば海外でも大手の取引所として有名だったFTXという取引所は、2021年9月から日本居住者向けの新規登録を一時的に停止しました。
そして2022年12月、FTXは顧客の預かり資産に不足が生じる問題が起きたことをきっかけに、取引所自体が経営破綻しています。
日本人向けのFTX JAPANという取引所もありますが、こちらもグローバル版のFTXが破綻した影響で、現状は日本人ユーザーの新規受付も停止している状態です。
また、世界最大手の取引所であるBinanceも、2022年11月30日より日本人の新規登録ができなくなりました。
こちらは完全に日本撤廃というわけではなく、SEBCを買収する形で日本市場への再進出を目指している形ですが、現状だと日本人の利用は難しいです。
上記ケースのように、日本人向けサービスを停止、もしくは終了した海外の取引所があるのも、Bitgetが日本人禁止なのではと思われる理由だといえます。
Bitgetが日本人禁止どころか歓迎している根拠
ここまでの内容だと「本当にBitgetは日本人でも使えるの?」と不安に思う人がいるかもしれませんが、Bitgetはむしろ日本人ユーザーを歓迎しています。
ではどうして日本人を歓迎しているといえるのか、その根拠を見ていきましょう。
日本人の口座開設ができる
1つめの根拠は、記事執筆時点においてBitgetでは日本人の口座開設ができる点です。
Bitgetの公式サイトを開くと、以下のように初回の登録画面が表示され、メールアドレスやパスワードを設定するだけで誰でもすぐに口座開設ができます。
もちろん、日本人でも問題なく登録可能です。
やはり実際に登録できるという点が、日本人を歓迎している1番の理由といえるでしょう。
公式サイト・アプリが日本語に対応している
Bitgetは、公式サイトやアプリが日本語に対応しています。
海外だと、細かい箇所まで日本語に対応している取引所はそれほど多くありません。
たとえばBinanceも以前までは日本語に対応していましたが、現時点だと公式サイトもアプリも日本語表示をストップしているようです。
日本人にとって使いやすいよう、言語設定を考慮しているのも、Bitgetが日本人を歓迎している理由と捉えられますね。
日本の有名人をアンバサダーに起用している
Bitgetは、日本の有名人をアンバサダーとして起用したことがあります。
2022年にはサッカープロ選手の本田圭佑氏、2021年は人気ユーチューバーのラファエル氏がアンバサダーでした。
こういった点からも、日本でのプロモーションに力を入れていることがうかがえます。
日本版の公式Twitterがある
日本版の公式Twitterがあるのも、Bitgetが日本人を歓迎している根拠の1つでしょう。
もちろん公式アカウントで発信されている情報は、すべて日本語です。
日本人向けのイベントやキャンペーンを実施したことがある
Bitgetが日本でのサービスに力を入れていると考えられるもう1つの理由が、日本人向けのイベントやキャンペーンを実施したことがある点です。
たとえば2022年5月には日本人限定で、タスクを完了した人に対し、エアドロップ特典を配布するキャンペーンを行っていました。
その他、日本限定のトレード大会を実施したこともあります。
海外だと、こういった日本人向けイベントを行っている取引所はあまりないので、Bitgetは日本人を歓迎している取引所だといえるでしょう。
日本人がBitgetを利用するメリット
ここからは、日本人がBitgetを利用するメリットを紹介します。
対応銘柄が200種類以上
Bitgetは、200種類以上の仮想通貨でトレードができます。
日本だと1番銘柄数の多いGMOコインでも、対応しているのは22種類です。
Bitgetと比べると、雲泥の差があります。
やはり海外の取引所なだけあり、日本の取引所では扱われていないようなマイナー通貨で取引ができるのは、大きなメリットですね。
最大125倍のレバレッジ取引が可能
Bitgetでは先物取引という方法で、最大125倍のレバレッジをかけたトレードができます。
レバレッジ取引はリスクが大きい反面、トレードがうまくいったときの利益は大きくなるので、中級者以上のトレーダーにとっては非常に大事なポイントです。
一方、日本だと金融商品取引法により、すべての取引所において設定できる最大レバレッジは2倍までと決められています。
レバレッジ倍率が低ければリスクは下がりますが、そのぶん大きな利益は狙いづらいです。
とくに少額で大きな利益を出したい人にとっては、Bitgetのほうが使いやすいでしょう。
ゼロカットシステム採用で、借金のリスクがない
ゼロカットシステムを採用しているのも、Bitgetを使うメリットです。
ゼロカットとは、万が一証拠金や口座内の資金を上回る損失が出ても、その損失を取引所側が負担してくれるシステムのこと。
通常レバレッジ取引では、保有ポジションで損失が発生して一定水準より証拠金を下回ると、強制ロスカットが施行されます。
ただ、日本の場合はロスカットになった際、証拠金を上回る損失が発生すると、その損失を補うぶんの資金を追加で預け入れなければいけません。
このシステムを追証といいますが、Bitgetでは追証がなく、基本的には証拠金以上の損失が出ても追加入金をしなくていい仕組みです。
また、急な相場変動で予想を超える損失が出ても、ゼロカットのおかげでユーザーは借金を背負うリスクがありません。
コピートレードができる
コピートレードができるのも、Bitgetの利点です。
コピートレードとは名前の通り、誰かのトレードをそのまま自分のポジションに反映させて、同じように取引を行うことをいいます。
海外でもコピートレードが可能な取引所は少なく、日本だとこの機能が使える取引所はほとんどありません。
Bitgetはコピートレードをうりにしている取引所でもあるので、もし利用する機会があれば、ぜひコピートレードにも挑戦してみるといいでしょう。
IEO(ローンチパッド)に参加できることがある
IEOに参加できることがあるのも、Bitgetの魅力です。
IEOとは、新しいプロジェクトが発行するトークンを安い値段でいち早く購入できるイベントのことで、別名「ローンチパッド」とも呼ばれます。
ユーザーはトークンを低価格で購入し、上場後に値上がりしてから売却することで、利益を狙えるのがメリットです。
実際Bitgetは、REVOやKYOKOといったいくつかのトークンのローンチパッドを過去に行っています。
ここ数か月はローンチパッドを実施していないようですが、今後新しく始まる可能性もあるので、参加してみたい人は定期的に情報をチェックしてみるといいですよ。
いろいろな資産運用方法に対応している
Bitgetは、いろいろな資産運用方法にも対応しています。
代表的なのは、初心者でも参加しやすいステーキングや、特定の通貨を長期保有している人向けのデュアル投資など。
その他、決められた通貨を預け入れると無料で新しいトークンがもらえるローンチプールや、通貨の価格予測が当たると高利回りが狙えるShark Finというサービスもあります。
日本の取引所ではあまり見ないような資産運用方法もあり、日本人にとってはうれしいサービスといえるでしょう。
独自トークンを保有していると手数料割引を受けられる
独自トークンを持っていると手数料割引が受けられるのも、Bitgetのメリットです。
Bitgetの独自トークンはBGBといい、保有枚数によって現物取引にかかる手数料が最大2.5%オフになります。
また、取引手数料をBGBで支払うことで、上記とは別に20%の手数料割引を受けることも可能です。
日本だと独自の通貨を発行している取引所はあまりなく、トークン保有による手数料の割引も基本的にはありません。
こういった手数料が安くなる仕組みがあるのは、海外取引所のBitgetならではの魅力といえますね。
日本人がBitgetを利用するデメリット
たくさんのメリットがあるBitgetですが、利用する前に知っておくべきデメリットもあります。
金融庁との関係や運営の方針次第では、日本人の利用が禁止になる可能性もゼロではない
現時点だとBitgetは日本人でも使えますが、海外の他社と同じく日本の金融庁には登録されていない取引所です。
そのため、今後金融庁から警告があったり、運営の方針が変わったりすれば、日本人の利用が禁止になる可能性もゼロではありません。
すぐに日本人禁止になることは考えづらいですが、あくまでもBitgetは海外取引所なので、そういった可能性があることも念頭に置く必要があります。
銀行振込による日本円での入出金ができない
Bitgetでは基本的に、銀行振込による日本円での入出金ができません。
資産の入出金をしたいときは、他の取引所やウォレット間で行うのが基本です。
もしくは仮想通貨を入金したい場合は、クレジットカードや電子決済で通貨を購入する必要があります。
日本の取引所だと、日本円の入出金を銀行振込で直接行えますよね。
そのため、普段から銀行での資産のやり取りに慣れている人だと、Bitgetはやや使いづらく感じる可能性があります。
日本での運営実績がやや浅い
Bitgetが本格的に日本人向けサービスを展開し始めたのは、2020年頃からです。
ユーザー数は150万人を超えているものの、日本人ユーザーの数はまだまだ多いとはいえません。
とくにBinanceや国内取引所に比べると、日本での運営実績は浅めです。
そのため、信頼性・安心感といった面では、他の取引所に比べてやや劣ると思われることもあります。
Bitgetの日本人利用に関するよくある質問
最後に、Bitgetの日本人利用に関するよくある質問と回答を紹介します。
日本人がBitgetを利用する場合、本人確認(KYC)は必須ですか?
日本人がBitgetをする場合、KYCなしでも通常の取引や入出金は可能です。
ただし、クレジットカードや電子決済での入金など、一部の手続き・サービスではKYCが必要になります。
日本人がBitgetを使う場合、どのような入金方法がありますか?
日本人がBitgetを使う場合、主に以下のような入金方法があります。
- 他の取引所や外部ウォレットから仮想通貨を入金する
- クレジットカードや電子決済で仮想通貨を購入する
- P2P取引で仮想通貨を購入する
Bitgetの日本人向けの情報はどこで手に入れたらいいですか?
Bitgetの日本人向けの情報は、日本版Twitterを確認するのがおすすめです。
また、Webの公式サイトでもキャンペーンや各種サービスに関する情報が日本語で発信されています。
まとめ
Bitgetは日本の金融庁には登録されていないものの、日本人でも問題なく使えます。
日本人禁止なのではと不安視する人もいますが、それどころかむしろ日本人ユーザーを歓迎している取引所です。
今後運営の方針が変わり、日本人禁止になる可能性もゼロではありませんが、現状は心配する必要はないでしょう。
対応銘柄が多い、ゼロカットシステムで借金のリスクがないなど、日本の取引所にはない魅力も多いので、ぜひ利用を検討してみてください。
- Bitgetは金融庁から日本での営業許可は得ていないが、日本人でも利用できる
- 日本人禁止どころか、むしろ日本人ユーザーを歓迎している
- 最大125倍のレバレッジトレードやゼロカットシステムなど、日本人が利用するメリットも多い
Bitgetの登録でつまずいている人は以下の記事を参考にしてくださいね。