仮想通貨のIDOを頻繁に行っている、DAO Maker(ダオメーカー)というプラットフォームをご存知でしょうか。
DAO Makerでは、過去に数々のトークンセールを行っており、その実績は世界でもトップクラスです。
しかし、日本だとそれほど浸透しておらず、名前は知っているものの詳細までは把握していない人も多いですよね。
そこで本記事では、DAO Makerの概要や使い方、IDOの参加方法などを解説します。
- DAO Makerは仮想通貨のIDOを行う分散型のプラットフォーム
- IDOは主にSHOとPUBLIC Offeringの2種類がある
- IDOの他、通貨のスワップやステーキングも可能
IDOの当選確率をアップさせる方法も伝授しますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
タップできる目次
DAO Makerとは?
DAO Makerは2018年に設立された、分散型取引所(DEX)の一種です。
サービスとしては、主にIDOを行っています。
IDOとは、DEXを介して新しい仮想通貨を発行するトークンセールイベントのことです。
IDOではほとんどの場合、上場前のコインを安く買えるので、上場後は値上がりした通貨で利益を得やすいというメリットがあります。
そんなIDOを頻繁に行っているプラットフォームが、DAO Makerということですね。
これまでDAO Makerでは数々のトークンセールを行っており、平均リターン率は650%を超えています。
また、DAO Makerはプロジェクトのガバナンストークンとして、DAOという通貨を発行しているのも特徴。
トークンセールに参加する際は、基本的にDAOを保有しておく必要があります。
DAOをステーキングして貯めたDAOPowerを元に、IDOに参加するという流れです。
DAO MakerのIDOの種類
DAO Makerでは主に、SHOとPUBLIC Offeringという2つのIDOがあります。
ここからは、それぞれの特徴を見ていきましょう。
①SHO(Strong Holders Offering)
SHOはStrong Holders Offeringの略で、DAO MakerのメインとなるIDOです。
SHOでは、まずDAOをステーキングして獲得したDAOPowerを、参加したいローンチパッドへ割り当てます。
DAOトークンの保有が必須なぶん参入ハードルは上がりますが、参加者が少ないので、報酬の割り当てや当選確率が高めなのは利点。
ローンチパッドに当選すると、1つの割り当てにつき100~500ドル分のトークンを購入可能です。
DAOPowerの割り当ては以下のように、トランシェというランクに分けられています。
- トランシェ0:500〜1,999
- トランシェ1:2,000〜3,999
- トランシェ2:4,000〜9,999
- トランシェ3:10,000〜24,999
- トランシェ4:25,000〜49,999
- トランシェ5:50,000以上
上記のトランシェが大きいほど、当選確率も上がる仕組みです。
また、ステーキングしたDAOの数量によって、以下のように割り当ての数やSHOでの年間収益率も変化します。
つまり、より多くのDAOをステーキングすることで、収益率も上がりやすくなるシステムです。
DAO Powerを取得する主な方法は、以下の2つがあります。
- DAOをステーキングする
- DAO-ETH LPをステーキングする
たとえば10DAOをステーキングすると、10DAOPowerがもらえます。
DAO-ETHのペアでステーキングした場合、10DAO+10DAO分のETHで30DAO Powewを獲得可能です。
なお、トークンのステーキングには10日間のロック期間があります。
10日が経過する前にアンステーキングすると、10%の手数料(ペナルティ)が発生するので注意が必要です。
②PUBLIC Offering
PUBLIC Offeringは、KYC(本人確認)が完了しており、なおかつウォレットに2,500ドル相当以上のトークンを保有していれば参加できるトークンセールです。
SHOとは違い、DAOトークンを持っていなくても参加できるというメリットがあります。
ただし、スコアリングの条件や料金体系が複雑なので、初心者だと細かいルールを把握するのがやや大変です。
また、PUBLIC Offeringはさまざまな条件によりスコアが算出され、そのスコアを元に当選確率が決まるため、場合によっては抽選に当たりづらいこともあります。
スコアリングの条件は以下の通りです。
- 総資産スコア:イーサリアムやAvalaunchなど各ブロックチェーンで保有している通貨でスコアを算出
- DeFiスコア:DeFiと連携してステーキングしている総資産によってスコアを算出
- DAOエコシステムトークンスコア:登録済みのウォレットに保有している対象トークンによってスコアを算出
- パブリック・パートナースコア:パブリック・パートナーという大型コインの保有数・ステーキング量によってスコアを算出
上記の項目で総スコアを採点し、プロジェクトが求めている基準に適合するほど、当選確率が上がるとのこと。
Public SHOで当選した人は「DAOを買わずにそのまま残る」もしくは「DAOを購入してアップグレードする」のどちらかを選べます。
多くのユーザーはDAOを購入し、手数料の割引や当選確率のアップといった特典を受けているようです。
DAO MakerのIDOに参加するための準備
ここからは、実際にDAO MakerのIDOに参加する方法を解説します。
まずは事前準備の紹介です。
ウォレット準備
DAO MakerのIDOに参加するには、外部ウォレットを用意しなくてはなりません。
使用するウォレットは、メタマスクがおすすめです。
メタマスクに登録する際は公式サイトを開き、以下の画像の右側にある「Cromeに追加」をクリックします。
拡張機能でメタマスクを追加し、あとは画面の案内に従って登録を済ませればOKです。
アカウント登録
ウォレットが準備できたら、次にDAO Makerでアカウント登録をします。
公式サイトを開いて、右上にある「Sign up」をクリック。
以下の画面に移るので、メールアドレスとパスワードを設定してください。
TwitterやGoogleアカウントでの登録も可能です。
入力できたら同意事項とロボットの項目にチェックマークを入れて「Create account」をクリックします。
もし上記の画面でウォレットの接続ページが表示されたら、このときに連携も済ませておくといいでしょう。
入力したアドレスにDAO Makerから登録用のリンクが届くので、そのリンクをクリックすれば登録完了です。
ウォレットの接続
先ほどの登録画面でウォレットの連携画面が出なかった場合は、トップページからウォレットの接続が必要です。
ページ右上にある「Connect Wallet」を押して、メタマスクを選択します。
他のウォレットを使っている場合は、該当するものを選んでください。
ウォレット画面が表示され、反映されたら連携完了です。
KYC(本人確認)
続いて、KYCを行います。
基本的にDEXではKYCが不要ですが、DAO MakerのIDOに参加する際は必要になるので、早めに済ませておくといいでしょう。
KYCをする際は、トップページのアカウントメニューから「KYC」をクリック。
居住国を日本に設定し、本人確認書類を提出します。
DAO Makerでは、以下の書類のいずれかを利用可能です。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- パスポート
提出する書類を選んだら、画面の案内に従って写真を撮影します。
写真を提出して少し時間が経ったあと完了画面になっていれば、KYC認証も終了です。
以下のボタンよりDAO Makerへ登録可能です。
入力ミスや漏れがないように、このブログを参考にしながら進めていきましょう。
DAO MakerのIDOに申し込む方法
それでは、実際のIDOに申込む方法を解説します。
①SHO(Strong Holders Offering)
まずは、SHO(Strong Holders Offering)に参加する方法の紹介です。
DAOトークンの購入
SHOに参加するにはDAOトークンが必要なので、購入しておきましょう。
DAOを購入できる代表的な取引所はこちらです。
海外取引所の他、一部のDEXでも購入できます。
なお、最低ランクのTier1が2,000DAOと記載されている場合、SHOに参加するには最低でも2,000枚のDAOトークンが必要です。
DAOを購入したら、メタマスクなどのウォレットに送金しておきます。
DAOをステーキングしてDAOPowerを貯める
ウォレットに資金を準備できたら、DAOをステーキングしてDAOPowerを貯めます。
DAO Makerの公式サイトを開いて、ページ左中央あたりにある「Stake DAO」をクリックしてください。
ステーキングページに移ったら、ページ上部にある項目を「Stake DAO」に切り替えて、以下の画面でステーキングするDAOの数量や期間を設定します。
Tierランクの当選確率や利率も確認しながら、自分の資金状況と相談して決めるといいでしょう。
すべて設定できたら承認ボタンを押して、ステーキング完了です。
SHOのプロジェクトに参加
次に、自分が参加したいSHOを選びます。
現時点だとSHOは行われていませんが、たとえばXANAのSHOが開催されている場合、以下画面の下部に「RESERCH TO PARTICIPATE」などのボタンが表示されているはずです。
参加ボタンを押すとSHO画面に移るので、条件を満たしていることを確認したら再度「PARTICIPATE」ボタンを押します。
DAOPowerを設定し、最後に「COMPLETE」を押したら参加完了です。
あとは抽選結果を待って当選すれば、実際にトークンを購入できます。
②PUBLIC Offering
続いて、PUBLIC Offeringに参加する方法も紹介します。
PUBLIC Offeringに参加する場合は、まず「PUBLIC Offering」の項目で解説したスコア条件に当てはまっているか確認しましょう。
また、最低条件としてウォレットに2,500ドル相当以上のトークンも必要です。
問題なさそうなら、DAO Makerの公式サイトを開いて「PUBLIC SHO」と表示のあるプログラムを確認します。
参加したいプログラムを決めたら「PARTICIPATE」をクリック。
あとは画面の案内に従って設定を進めれば、PUBLIC Offeringに参加できます。
DAO MakerのIDOの抽選結果の確認方法とその後の流れ
IDOに参加したあとで結果が発表されると、自分のポートフォリオページに抽選結果が反映されます。
また、公式のTelegramでも抽選結果が発表されるので、そちらでも確認してみるといいでしょう。
自分が参加しているIDOプロジェクトは「Ongoing Participation」という画面で確認可能です。
IDOに当選した場合、指定された時間内に該当する通貨を送金します。
通貨の入金まで完了すれば、IDOで当選した分のトークンを獲得可能です。
指定された時間内に送金が完了しなかった割り当ては、Venture Yield参加者全員に分配される可能性があるので、必ず期限が来る前に送金を済ませておきましょう。
なお、送金する通貨の種類やブロックチェーンはプロジェクトによって異なります。
たとえば既に終了しているXANAのSHOで送金に必要だった通貨は、バイナンスチェーン上で発行されているBUSDです。
プロジェクトによってはUSDCなど他の通貨が必要になるので、そちらも確認してみてくださいね。
DAO Makerに関するよくある質問
ここからは、DAO Makerに関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。
IDOの当選確率を上げる方法はありますか?
DAO MakerのIDOで当選確率を上げるもっとも簡単な方法は、DAOPowerを高くすることです。
たとえば、DAOPowerが500〜1,999のトランシェ0だと当選確率は1倍ですが、2,000〜3,999のトランシェ1だと5倍、4,000〜9,999のトランシェ2だと10倍というふうに当選確率は上がります。
DAOPowerを上げるにはより多くのDAOをステーキングする必要があるので、資金に余裕のある人は検討してみるといいでしょう。
また、上記はDAOを単体でステーキングしたときのDAOPowerですが、DAO-USDCのLPを組むと、DAOPowerは従来の1.5倍になります。
PUBLIC Offeringで当選確率を上げたい場合は、総スコアを高くする方法が有効です。
総資産を増やしたり、ウォレットに保有している対象トークンを増やしたりすると、総合スコアも上がります。
2種類のIDOに両方とも申し込むことは可能ですか?
DAO MakerのFAQページで記載されている内容によると、2種類のIDOへ両方申し込むことはできるようです。
PUBLIC offeringsに参加している人は、DAOをステーキングすることによりプレミアムアカウントのロックを解除して、より割り当てが多いSHOに参加できます。
また、DAOをステーキングしているユーザーはPUBLIC offeringsへの参加も可能です。
IDO以外のDAO Makerの機能を教えてください。
DAO Makerで使えるIDO以外の機能は、主に3つあります。
DAO Instant Swap
DAO Instant Swapは、持っている通貨をDAOトークンに交換できる分散型取引所です。
一般的なDEXのスワップと同じような機能ですね。
DAOトークンの支払いに使用するティアと通貨を選ぶだけで、簡単にDAOへと交換可能です。
ただし、DAO Instant Swapでスワップするよりも他DEXのほうがレートがいい場合もあるので、別のDEXでも確認したうえで利用を検討するといいでしょう。
Venture Yield Simulation
Venture Yieldは、DAOトークンをステーキングしたユーザーに付与される報酬です。
DAOを預ける際にStaking Contractsに入金すると、追加でVenture Yieldの報酬も獲得できます。
報酬はステーキング期間によって異なり、より長い期間預け入れるほど、報酬も上がる仕組みです。
ただし、指定された期間の終了前にアンステークすると、ペナルティとして報酬の50%を支払う必要があります。
DAOトークンは他DEXでも運用できますが、SHOに参加するには必然的にDAO Makerでステーキングしなければなりません。
そのため、DAO MakerのIDOに参加するのであれば、Venture Yield Simulationの機能も活用してみるといいでしょう。
Stake DAO
Stake DAOは名前の通り、DAOをステーキングする機能です。
他のDEXでもDAOの預け入れはできますが、Venture Yieldと同じくSHOに参加する場合は、ステーキングもDAO Makerで行ったほうがいいでしょう。
DAO Makerは日本語に対応していますか?
現時点だと、DAO Makerは日本語に対応していません。
ただし、登録を進める際に表示される一部の画面のみ、日本語表記のところもあります。
公式サイトの記載で分かりづらい箇所があれば、Google翻訳などを使って簡易的な日本語訳に変換するのがおすすめです。
DAO MakerでIDOを行なった銘柄は何がありますか?
DAO Makerはこれまで、以下のような銘柄のIDOを行っています。
他にもいろいろな銘柄のIDO実績がありますが、たとえばブロックチェーンゲームとして有名なMy Neighbor Alice(ALICE)は上場後、300倍以上の値上がりを記録しました。
DAO MakerではMy Neighbor Aliceのようなブロックチェーンゲームに関連した通貨の他、NFT銘柄や通貨交換用のプラットフォーム銘柄でIDOを行う傾向があるようです。
現時点でIDOを行っているXANAはメタバース銘柄のため、今後はメタバース関連の仮想通貨を扱う可能性もあります。
まとめ
DAO Makerは、仮想通貨のIDOを行っている分散型のプラットフォームです。
IDOは主にSHOとPUBLIC Offeringの2種類があり、それぞれで参加方法や条件などが異なります。
DAO Makerはこれまでに数々のIDOを行っており、上場後は価格が数倍~数百倍にまで暴騰した銘柄も多いです。
参加するにはある程度の資金が必要ですが、新しい銘柄のIDOに参加してみたい人は、ぜひDAO Makerを活用してみるといいでしょう。
- SHOに参加するにはDAOをステーキングしてDAOPowerを貯め、希望するプロジェクトの抽選に申し込む
- PUBLIC OfferingはDAOを保有していなくても、各条件に当てはまれば誰でも参加可能
- PUBLIC Offeringの抽選確率はスコアリングの点数によって決まる
仮想通貨で利益を上げるためには、タイミングが大事です。
目の前のチャンスを逃さないためにも、ウォレットやDAO Makerには事前に登録しておいてくださいね。