日本人におすすめの仮想通貨取引所として、比べられることの多いGMO(ジーエムオー)コインとDMM Bitcoin(ディーエムエム・ビットコイン)。
両方とも多くの人が利用している人気の取引所ですが、それぞれ違いがあるので、仮想通貨の初心者からするとどっちを使うべきか決めかねますよね。
そこで本記事では、GMOコインとDMM Bitcoinを21の項目で比較し、どちらがおすすめなのか徹底検証します。
なお、この記事は2022年8月14日時点での情報です。
- より多くの銘柄で現物取引ができるのはGMOコイン
- GMOコインのほうが資産運用サービスをするのに向いている
- レバレッジ取引の銘柄数が多いのはDMM Bitcoin
- DMM BitcoinではGMOコインにはない口座開設キャンペーンに参加できる(記事執筆時点)
この記事を読めば、GMOコインとDMM Bitcoinのどちらが自分に合っているか判断することができますよ。
タップできる目次
GMOコイン vs DMM Bitcoin(DMMビットコイン)を21項目で徹底比較!【比較表あり】
それではさっそく、GMOコインとDMM Bitcoinを比較していきましょう。
記事を最後まで読むのが面倒な人は、以下の比較表も参考にしてみてください。
比較項目 | GMOコイン | DMM Bitcoin |
---|---|---|
取引方法 | ・販売所 ・取引所 | 販売所 |
レバレッジ取引 | あり | あり |
取り扱い銘柄の数 | 22種類 | 20種類 |
1日の取引量 | 詳細不明 | 詳細不明 |
最小注文数量(BTC) | 0.00001BTC | 0.0001BTC |
取引手数料(販売所) | 無料(スプレッドはあり) | 無料(スプレッドはあり) |
取引手数料(取引所) | ・テイカー:0.05% ・メイカー:-0.01% | ※BitMatch注文の場合は各銘柄ごとに取引手数料がかかる |
日本円の入金方法 | ・即時入金 ・銀行振込 | ・銀行振込 ・クイック入金 |
入金手数料 | 無料 | 無料 |
日本円の出金手数料 | 無料 | 無料 |
仮想通貨の送金手数料 | 無料 | 無料 |
セキュリティ | ◎ | ◎ |
資産運用方法 | ・ステーキング ・レンディング ・自動積立 ・IEO | 対応なし |
スマホアプリ | あり | あり |
NFTの対応 | なし | なし |
キャンペーン | ◎ | ◎ |
操作画面の使いやすさ | 〇 | 〇 |
ブログの有無 | あり | あり |
取引履歴のダウンロード | 可 | 可 |
カスタマーサポート | ・メール問い合わせ ・チャット | ・メール問い合わせ ・LINEアプリからの問い合わせ ・電話相談 |
コミュニティ | ◎ | ◎ |
取引方法
まず取引方法に関して、GMOコインでは販売所・取引所の両方に対応しています。
販売所は、取引所を運営している業者とユーザーとの間で、暗号資産を直接売買する方法のことです。
買値と売値の差額であるスプレッドがかかる反面、ボタンを押すだけで簡単に暗号資産の取引ができるのがメリット。
取引所は別名「板取引」とも呼ばれ、取引所を仲介してユーザー同士が暗号資産の取引をする方法です。
仕組みや操作が少し複雑になるものの、スプレッドが発生しないため手数料を抑えた状態で売買できるのが利点。
両方の取引形式に対応しているGMOコインは、販売所と取引所のどちらで売買するかを選べます。
一方、DMM Bitcoinは販売所形式のみしか対応していません。
ただし、DMM Bitcoinでは従来の販売所形式とは別に「BitMatch」という独自の注文方法も使えます。
こちらはユーザー同士の注文がマッチングすればミッド価格(仲値)で売買できる、販売所と取引所のハイブリッドのような特徴を持つ注文方法です。
BitMatch注文を利用すれば、スプレッドの幅を狭くした状態でトレードができます。
どちらの取引所も、従来の販売所とは別にスプレッドを抑えた取引を選べるので、取引方法に大きな差はないと判断できるでしょう。
レバレッジ取引
GMOコインは、最大2倍のレバレッジをかけたトレードが可能です。
また、GMOコインでは簡易的な操作を採用した「取引所レバレッジ」と、より高度な設定に対応した「暗号資産FX」という、2種類のレバレッジ取引があるのも特徴。
DMM Bitcoinでも、同じく2倍のレバレッジ取引ができます。
取り扱い銘柄の数
GMOコインで扱っている仮想通貨は、合計22種類です。
各取引方法では、以下の銘柄に対応しています。
- 販売所:19種類
- 取引所:21種類
- 取引所レバレッジ:5種類
- 暗号資産FX:10種類
GMOコインは取引所として扱っている銘柄数の数でいえば、国内だと最多です。
DMM Bitcoinでは、全部で20種類の仮想通貨の売買ができます。
取引方法別で扱っている銘柄の種類はこちら。
- 販売所:13種類
- レバレッジ取引:20種類
現物取引の銘柄数はGMOコインより若干劣るものの、レバレッジ取引の銘柄数はGMOコインよりも多いです。
GMOコインは現物取引、DMM Bitcoinはレバレッジ取引でそれぞれ豊富な銘柄に対応しているので、どちらも銘柄数の多さは国内でも最高水準だといえますね。
1日の取引量
GMOコインの取引量はCoinMarketCapに情報が載っていないため、詳しい数値が不明です。
ただ、GMOコインの公式サイトからは、GMOコインは2021年4月・5月・11月の取引においてBTCの出来高が国内でもっとも多かったという情報が発表されています。
一方、DMM Bitcoinのような販売所方式のみを採用している取引所の場合、需給のバランスに関係なく交換業者が提示する価格で取引が成立します。
そのため、取引高は原則として開示されない仕組みです。
以上のことを踏まえると、GMOコインは国内トップクラスの取引量を誇るものの、DMM Bitcoinとの明確な比較はできないと判断できるでしょう。
最小注文数量(BTC)
GMOコインでは、販売所だと0.00001BTCから注文できます。
0.00001BTCは現時点でのレート換算だと、日本円で約33円です。
DMM Bitcoinの現物取引における最小注文数量は、0.0001BTCに設定されています。
日本円に換算すると、およそ330円です。
両者の金額を比較すると、少額から仮想通貨を購入したい場合は、GMOコインのほうが適しています。
なお、ここではBTCのみで比較していますが、どちらの取引所も各銘柄によって最小注文数量は異なるので、詳細はそれぞれの公式サイトをチェックしてみてください。
取引手数料(販売所)
GMOコインとDMM Bitcoinは、双方とも販売所を利用する際の取引手数料は無料です。
しかし、どちらもスプレッドは発生します。
参考までに、それぞれのスプレッドを比較してみましょう。
記事執筆時点におけるGMOコインのBTCのスプレッドは、163,930円でした。
DMM Bitcoinのスプレッドは、52,610円です。
比較すると、DMM Bitcoinのスプレッドのほうが狭いのがわかりますね。
なお、DMM BitcoinはBitMatch注文を利用した場合、以下のように各銘柄ごとで取引手数料がかかります。
BitMatch注文をする際は、スプレッドではなく取引手数料が発生することも踏まえたうえで、どの方法で取引するか決めるといいですよ。
取引手数料(取引所)
GMOコインの取引所(板取引)を利用する場合は、テイカーだと0.05%、メイカーだと-0.01%の取引手数料がかかります。
メイカーとして注文が約定すると、手数料を報酬として受け取ることが可能です。
メイカー手数料をマイナスに設定している取引所は国内だと非常に少ないので、手数料の面でなるべくお得に売買したいなら、GMOコインはうってつけの取引所といえます。
なお、DMM Bitcoinは取引所形式の手数料が存在しないため、GMOコインとの比較はできません。
日本円の入金方法
GMOコインでは、以下2種類の入金方法に対応しています。
- 銀行振込
- 即時入金
即時入金については、GMOコインと提携しているインターネットバンキングを利用した場合に限り、365日24時間(一部時間を除く)の入金が可能です。
DMM Bitcoinは、次の方法で入金できます。
- 銀行振込
- クイック入金
クイック入金は、インターネットバンキングに対応した金融機関から24時間リアルタイムで入金する方法です。
比較すると、どちらもほぼ同じ入金方法を採用しています。
入金手数料
GMOコインとDMM Bitcoinは、両方とも日本円の入金手数料は無料です。
ただし、どちらの取引所も金融機関側の振込手数料はユーザーの負担になります。
日本円の出金手数料
GMOコインとDMM Bitcoinはどちらを使っても、日本円の出金手数料は無料です。
そのため、日本円を出金する機会が多い人でも、手数料を気にすることなく利用できます。
仮想通貨の送金手数料
仮想通貨の送金手数料に関しても、GMOコイン・DMM Bitcoinともに無料です。
他の取引所へ頻繁に仮想通貨を送付する場合、どちらの取引所も使いやすいといえるでしょう。
ただし、DMM Bitcoinで送金できる銘柄はBTC・ETH・XRPのみで、他の通貨は送金できません。
一方のGMOコインでは、取引所内で扱っている全銘柄を送金できます。
そのため、DMM Bitcoinで扱っていない銘柄を送金したい場合は、GMOコインを使うのがおすすめです。
セキュリティ
GMOコインが導入している主なセキュリティ対策は、次の3種類です。
- コールドウォレット
- マルチシグ
- サイバー攻撃対策
とくに、インターネットと切り離した状態で暗号資産を管理するコールドウォレットは高いセキュリティを誇り、ハッキングや資産流出のリスクが低い対策方法として知られています。
一方、DMM Bitcoinの主なセキュリティ対策はこちら。
- コールドウォレット
- SSL暗号化通信
- 会社保有分とユーザー保有分の資産の分別管理など
DMM Bitcoinでも先述したコールドウォレットの他、SSLによるフィッシング対策や資産の分別管理など、さまざまなセキュリティ対策を行っています。
また、GMOコインとDMM Bitcoinは双方とも、過去に大きなハッキングや資産の流出事件は起きていません。
以上のことから、どちらの取引所もセキュリティは高く、安心して利用できる取引所といえるでしょう。
資産運用方法
GMOコインでは、次のような資産運用サービスを提供しています。
- ステーキング
- レンディング
- 自動積立
- IEO
とくに日本だと珍しい、取引所を介して新規トークンを販売するIEOに参加できるのは、GMOコインの強みです。
DMM Bitcoinは、現時点だと利用できる資産運用サービスはありません。
そのため、資産運用をメインに使いたい場合は、GMOコインのほうが向いています。
スマホアプリ
GMOコインとDMM Bitcoinは、どちらも専用のスマホアプリを使えます。
両方ともAndroid版とiOS版をそれぞれリリースしているので、スマホアプリの有無に関して心配する必要はないでしょう。
NFTの対応
GMOコインとDMM Bitcoinは、どちらもNFTには対応していません。
取引所を介してNFTの売買をしたいなら、別の取引所を使う必要があります。
なお、GMOグループが運営している「Adam byGMO」というプラットフォームでは、NFTの売買も可能です。
こちらはGMOコインと直接提携しているわけではありませんが、NFTに興味のある人は、Adam byGMOのようなプラットフォームの利用も検討してみるといいですよ。
キャンペーン
GMOコインでは、時期によってさまざまなキャンペーンを実施しています。
記事執筆時点で開催されているキャンペーンは、下記の3つです。
- 現物取引における一部銘柄の取引手数料が最大50%OFF(2022年8月10日~2022年9月7日14:59)
- 販売所で暗号資産を合計500円以上購入、または自動積立で暗号資産を1回以上購入すると、毎日抽選で10名に現金1,000円をプレゼント
- 1日に600万円以上の新規取引を行うと、抽選で毎日1名に現金1万円をプレゼント
DMM Bitcoinでも、豊富なイベントやキャンペーンを行っています。
現時点だと、以下のようなキャンペーンを開催中です。
- 新規で口座開設をすると即時2,000円がもらえる(2022年8月1日7:00~2023年2月1日6:59)
- 特定銘柄のスプレッドが縮小される(2022年8月1日~2022年9月30日)
- はじめて30,000円以上のレバレッジ取引をした人全員を対象に、抽選で1~3等のプレゼント金額が必ず当たる(2022年8月1日7:00~2022年9月1日6:59)
- 期間中にDMM Bitcoinの公式Twitterをフォロー・対象ツイートのリツイート・抽選ページへのアクセスといった条件を満たすと、抽選で400名に500円分のデジタルギフトをプレゼント(2022年8月12日12:00~2022年9月21日23:59)
とくにDMM Bitcoinでは、口座開設をするだけで現金2,000円がもらえるキャンペーンを開催しているのが魅力です。
しかも口座開設キャンペーンは、2023年2月1日までの長期間に渡って参加できます(受領権利獲得後30日間は、ウォレット口座への振替・出金は制限されます)。
GMOコインでもお得なキャンペーンを多く開催しているものの、口座開設特典があり、なおかつイベントの種類がより多いDMM Bitcoinのほうが、キャンペーンの充実度はやや優秀といえそうですね。
操作画面の使いやすさ
GMOコインでは、以下のような画面でチャートを確認できます。
各種インジケーターも豊富にあり、初心者から上級者までさまざまなレベルの人が使いやすいでしょう。
販売所や取引所の操作方法も、比較的シンプルです。
ただ、暗号資産FXの画面ではIFDやOCOなど、中級者向けの操作方法もあります。
DMM Bitcoinのチャート表はこちらです。
GMOコインと同じく基本はローソク足の表示で、トレンドラインやフィボナッチリトレースメントといったツールも使えます。
一方、取引画面では計6種類の注文方法があり、一般的な取引所に比べると操作方法は若干複雑です。
どちらの取引所も使いやすさで定評はあるものの、はじめて利用する人は、慣れるまで少し苦労する可能性もあるでしょう。
ブログの有無
GMOコインとDMM Bitcoinは両方とも、取引所の公式ブログがあります。
それぞれ取引所に関する最新ニュースやキャンペーン情報、基本的な操作方法などの記事を掲載しているので、ぜひチェックしてみてください。
取引履歴のダウンロード
GMOコインの場合、メニューにある「明細」で「CSV」というボタンをクリックすると、以下のように取引履歴をダウンロードできます。
DMM Bitcoinでは取引画面を開いて、メニューにある「報告書」のボタンを押せば、取引履歴のダウンロードが可能です。
どちらの取引所も、取引履歴の確認やダウンロードは簡単にできます。
カスタマーサポート
GMOコインは問い合わせフォームからの質問、もしくはチャットツールでのサポートに対応しています。
電話での問い合わせは受け付けていません。
DMM Bitcoinでは、以下のカスタマーサポートがあります。
- フォームからの問い合わせ
- LINEアプリからの問い合わせ
- 電話相談(苦情および紛争に関する相談)
フォームやLINEアプリでの問い合わせの他、緊急を要する相談があるときは電話での対応も可能なようです。
どちらもしっかりとしたサポート体制を導入していますが、DMM BitcoinのほうはLINEや電話での問い合わせも受け付けているので、より便利といえそうですね。
コミュニティ
最後に、コミュニティの充実度も比較してみました。
GMOコインのコミュニティ人数はこちらです。
DMM Bitcoinのコミュニティ人数はこちら。
Twitterのフォロワー数が多いのはDMM Bitcoinですが、YouTubeのチャンネル登録者数が多いのはGMOコインです。
両方ともインスタグラムのアカウントはないことを考えると、コミュニティの充実度は双方で大きな差はないと判断できるでしょう。
GMOコインとDMM Bitcoin(DMMビットコイン)はどちらを選ぶべき?
ここまでの比較内容を踏まえて、結局GMOコインとDMM Bitcoinはどちらを選ぶべきなのかまとめてみました。
GMOコインが向いている人
以下のような人には、GMOコインが向いています。
- より多くの銘柄で現物取引をしたい人
- いろいろな通貨を他の取引所に送金する機会がある人
- 資産運用サービスを積極的に活用したい人
とくにマイナーなアルトコインで現物取引をしたい人や、資産運用サービスを活用したい人には、GMOコインがおすすめです。
DMM Bitcoin(DMMビットコイン)が向いている人
以下の特徴に当てはまる人は、DMM Bitcoinの利用を検討してみてください。
- レバレッジ取引の銘柄数が多い取引所を使いたい人
- 口座開設キャンペーンを利用したい人
- LINEや電話で問い合わせしたい人
とくにいろいろな種類の仮想通貨でレバレッジ取引をしたい場合は、DMM Bitcoinがうってつけです。
両方の取引所に登録してリスク分散すると安心!
今回はGMOコインとDMM Bitcoinを比較しましたが、使う取引所をどちらか一方に限定する必要はありません。
むしろ複数の取引所に登録しておけば、それぞれのキャンペーンに参加できたり、万が一の口座凍結やハッキングに備えてリスク分散ができたりといったメリットがあります。
また、市況や自分の投資スタイルに応じて、利用する取引所を使い分けることも可能です。
そのため、どっちを使うべきか迷ったときは、ひとまず両方の取引所に登録しておくといいですよ。
まとめ
GMOコインとDMM Bitcoinを比較したところ、各取引方法の銘柄数・資産運用サービスの種類・キャンペーン内容などに違いがありました。
現物取引の銘柄数が多い取引所を使いたい人や、資産運用サービスも利用したい人には、GMOコインがおすすめです。
より豊富な銘柄でレバレッジ取引をしたいときや、口座開設キャンペーンを利用したい場合は、DMM Bitcoinを使うのもいいでしょう。
なお、どちらの取引所も簡単に登録できるので、特別なこだわりや理由がないのであれば両方の口座開設をしておくと便利ですよ。
- 現物取引の銘柄数が多いのはGMOコインで、レバレッジ取引の銘柄数が多いのはDMM Bitcoin
- 資産運用サービスをするのに向いているのはGMOコインだが、口座開設キャンペーンを利用したいならDMM Bitcoinがおすすめ
GMOコインやDMM Bitcoin以外の国内取引所も知りたいという人は以下の記事もあわせて読んでみてくださいね。