国内では大手の取引所として知られるbitbank(ビットバンク)。
扱っている銘柄の豊富さや安定した取引量で、多くの人から支持されています。
しかし、いざbitbankに登録するとなると、実際に使っている人からの評価も気になるはず。
そこで本記事では、bitbankのメリット・デメリットや口コミ評判、信頼性などを解説します。
- アプリの使い勝手はいいと思う
- いろいろな銘柄で取引できるのがうれしい
- レバレッジ取引をできるようにしてほしい
- 口座開設が面倒なのが不満
良いレビューだけでなく悪い意見もまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね。
タップできる目次
bitbank(ビットバンク)の基本情報と特徴
まずは、bitbankの基本情報を紹介します。
項目 | bitbankの詳細情報 |
---|---|
会社名 | ビットバンク株式会社 |
設立 | 2014年5月 |
取扱い通貨の数 | 販売所:37種類 取引所:37種類 ※銘柄数の最新情報はこちらをご覧ください。 |
最大レバレッジ | レバレッジ取引不可 |
取引手数料 | ・メイカー:-0.02% ・テイカー:0.12% ※一部銘柄を除く |
仮想通貨の現物取引ができる取引所
bitbankは、2014年5月に設立された日本の取引所です。
取引方法は、現物の販売所形式と取引所形式(板取引)に対応しています。
販売所形式とは、取引所とユーザーとの間で仮想通貨の売買を行う取引方法のことです。
購入・売却ボタンを押すだけで、すぐに注文できるという利点があります。
一方で、購入金額と売却金額の差額(スプレッド)が実質的な手数料として取られるため、売買のタイミングによっては損失が出やすいのは欠点。
取引所形式は、ユーザー同士で仮想通貨の売買を行う方法です。
取引所は仲介するものの、各ユーザーが注文している価格に基づき、買い手と売り手の注文が一致すれば取引が成立します。
スプレッドがないので手数料を抑えられる反面、注文方法がやや複雑で初心者にはハードルが高いのはデメリットです。
bitbankでは両方の取引方法に対応しているため、相場状況や自分のトレード手法を考慮しつつ、どちらで売買するか決めるといいでしょう。
レンディングサービスにも対応
bitbankは、レンディングサービスを行っているのも特徴です。
レンディングとは、取引所に仮想通貨を貸し出すことで、一定の利率を報酬として受け取れるサービスのことをいいます。
bitbankのレンディングサービスは最大年率3%に設定されており、売買せず保有したままの通貨がある場合は、貸し出すことで利益を獲得可能です。
また、時期にもよりますがbitbankでは全銘柄のレンディングに対応しているのも魅力。
2022年6月時点では、XRPとMONAを除く13銘柄の貸し出しができるようです。
取引手数料は一律設定
bitbankの取引手数料は、メイカー注文だと-0.02%、テイカー注文だと0.12%に設定されています。
※一部銘柄を除く
メイカーは板取引をする際、板に並んでいない価格帯で注文を出す方法です。
取引板に流動性を作り出すため、一般的に手数料は安い傾向にあります。
テイカーは自分が希望する注文を、メイカーが取引板に出している価格ですぐに約定させる方法のことです。
流動性は生み出さないため、メイカーよりも手数料が高く設定されることがほとんど。
bitbankの公式サイトには各銘柄ごとの取引手数料が掲載されていますが、内容を見る限りだと手数料の割合はどの銘柄も同じです。
その他、仮想通貨の入金手数料は無料ですが、出金手数料は銘柄によって異なります。
公式サイトでより詳しい手数料体系が確認できるので、気になる人はチェックしてみるといいでしょう。
bitbank(ビットバンク)のメリット
ここからは、bitbankのメリット・デメリットをそれぞれ解説します。
豊富なアルトコインの取引が可能
bitbankのメリットはなんといっても、豊富なアルトコインの取引ができる点です。
bitbankでは販売所は37種類、取引所は37種類の仮想通貨取引ができます。
※銘柄数の最新情報はこちらをご覧ください。
OMG・XYM・BOBAなど、日本の取引所として珍しい銘柄を多く扱っているのはうれしいですね。
とくにBOBAの取引ができるのは国内だとbitbankのみなので、マイナー銘柄の取引をしたい人は要チェック。
近日中に、国内初となるMATICの取扱いも始めるという情報も公開されており、今後はさらに取引銘柄が増えることも期待されています。
また、bitbankでは日本円建てペアだけでなく、BTC建てペアでの取引も可能です。
保有している資産に応じて取引ペアを臨機応変に選べるのも、メリットの1つといえるでしょう。
メイカー注文だと手数料が報酬として受け取れる
メイカー注文だと手数料が報酬として受け取れるのも、bitbankを使う利点です。
特徴の項目でも解説したように、bitbankではメイカー注文の取引手数料が-0.02%に設定されています。
つまり、メイカー注文を出して約定された場合、0.02%分の手数料が利益になるということです。
たとえば、10万円分のメイカー注文だと20円、100万円分だと200円分の手数料報酬を受け取れます。
手数料のパーセンテージだけを見ると少ない金額のように感じますが、頻繁に取引をする人は、手数料だけで数千円以上の利益を得ることも可能です。
メイカーの取引手数料がマイナスの取引所は日本だとあまりないので、なるべくお得に取引したいなら覚えておきたいポイントですね。
取引量が多く安定した取引ができる
取引量が多く安定した売買ができるのも、bitbankのメリットです。
流動性が高いと取引板が厚くなり、それだけ自分の希望する価格帯で注文が約定しやすくなります。
取引量が多いほど各注文板の価格差が小さくなるので、テイカー注文をした場合に損失が出づらいのも利点です。
実はbitbankは、国内でトップクラスの取引量があります。
CoinMarketCapが公開している取引高別の取引所ランキングでも、堂々の55位にランクインしているほどです。
CoinMarketCapは独自の基準でランキングを決めているため、100%正確な順位ではありません。
とはいえ、bitbankの取引量は国内でも高水準であることは間違いないため、安定性は高い取引所といえるでしょう。
bitbank(ビットバンク)のデメリット
いい面ばかりのように思えるbitbankですが、知っておくべきデメリットもあります。
レバレッジ取引ができない
1つめのデメリットは、レバレッジ取引ができない点です。
レバレッジ取引とは、証拠金を担保にして元資金の何倍もの金額でトレードする手法のことをいいます。
取引する金額自体が高くなるのでリスクは増えますが、小額でも大きな利益を狙いたいときに有効な方法です。
国内でもGMOコインやDMM ビットコインなど、レバレッジ取引ができる取引所はいくつかあります。
しかし、残念ながらbitbankではレバレッジ取引に対応していません。
あくまでも現物取引しかできないので、どうしてもレバレッジをかけたトレードがしたい場合は、他の取引所を使う必要があります。
板取引の難易度がやや高め
板取引の難易度がやや高いことも、bitbankのデメリットです。
bitbankでは注文画面で「取引所」を選択すると、以下のような板注文を表示できます。
注文方法は、以下の3種類を選択可能です。
- 指値注文
- 成行注文
- 逆指値注文
指値注文と成行注文はそれほど難易度は高くなく、先述したマイナー注文・テイカー注文のルールが分かっていれば比較的すぐに覚えられます。
しかし、逆指値注文は「価格が上がり、指定した値段以上になれば買い」もしくは「価格が下がり、指定した値段以下になれば売り」というかなり複雑なシステムです。
とくに仮想通貨取引に慣れていない人だと、上記3つの注文方法すべてはなかなか使いこなせません。
bitbankでは高度な取引ができる反面、こういった板取引の使い方に慣れるまで苦労しがちなのは難点です。
出金手数料がかかる
もう1つのデメリットは、仮想通貨の出金手数料がかかること。
仮想通貨投資をしていると、他の取引所に特定の銘柄を送金しなければならないことがよくあります。
その際、送金手数料がかかってしまうのはユーザーにとって大きなマイナスポイントです。
とくに各通貨ごとで送金手数料が異なる場合、銘柄によっては予想以上に高い手数料がかかることも。
bitbankの場合、たとえばBTCの価格が400万円のときに送金すると手数料は0.0006BTCなので、2,400円の送金手数料を取られます。
何度も送金すると手数料だけで大きな金額になる可能性もあるので、頻繁に資産を移動させたい人は使いづらく感じることがあるでしょう。
bitbank(ビットバンク)利用者のリアルな評判・口コミ
bitbankに登録するなら、リアルユーザーからどんな評価をされているのかも知っておきたいですよね。
そこで、bitbankの口コミ評判を紹介します。
アプリの使い勝手がいい
Twitterには、bitbankのスマホアプリは使い勝手がいいという意見が多数見受けられました。
販売所の画面は、簡易的なチャート表を採用したシンプルな仕様で、初心者でも使いやすいと評判です。
取引所の画面では、テクニカルツールを使った高度なチャート設定もできます。
また、資産は円グラフで視覚的に表示可能で、総合的な使いやすさでは高い評価を得ているようですね。
銘柄数が多くて重宝している
銘柄数が多いことを評価している口コミもありました。
いろいろなアルトコインの取引ができるのは、ユーザーからするとうれしい点です。
また、ツイートをした人が送金ミスをした際も、bitbankは丁寧な対応をしてくれたようですね。
使いやすくて安心感がある
bitbankは使いやすくて安心感があるという口コミです。
使い勝手のよさに加えて、bitbankは国内大手の取引所だという安心感もあります。
ユーザー数や取引量が多い点に魅力を感じ、利用している人も多数いるようです。
レバレッジ取引を導入してほしい
いい口コミが目立つ一方で、レバレッジ取引を導入してほしいという声もありました。
仮想通貨の売買に慣れてくると、多くの人はレバレッジをかけた取引に挑戦します。
そのときにレバレッジ取引ができないとなると、やはり不便に感じるものです。
仮想通貨を始めたばかりの初心者なら問題ありませんが、ある程度大きい利益を狙いたい人からは不満も挙がっているようですね。
口座開設に苦戦した
こちらは少数意見ですが、bitbankで口座を開設する際に何度も本人確認をさせられたという人もいました。
口座開設がスムーズにできないと取引自体が遅くなるので、場合によっては機会損失を招いてしまうこともあります。
なるべく早めに口座開設が終わるよう、提出する写真の鮮明さや情報の正確さはしっかりと確認しておきましょう。
bitbank(ビットバンク)の信頼性や安全性
仮想通貨の取引所を利用するうえで、信頼性や安全性の高さも大切なポイントです。
ここからは、bitbankが安心して使える取引所なのか解説します。
金融庁に登録済みの大手取引所で信頼性は高い
日本を拠点にしている仮想通貨取引所は、金融庁への登録が義務付けられています。
そしてbitbankも、日本の金融庁から許可を受けて仮想通貨取引サービスを提供している取引所です。
2018年に一度金融庁から業務改善命令が出されているものの、そのあとサービス内容を見直し、とくに大きな問題はなく運営を続けています。
ユーザーからの訴訟問題などもなく、信頼性は高い取引所といえるでしょう。
セキュリティ面にも力を入れている
bitbankはセキュリティ面にも力を入れており、安全性の高さでも定評があります。
bitbankが導入しているセキュリティ対策は、主に2段階認証・コールドウォレット・マルチシグの3つです。
とくにコールドウォレットは、オフラインで仮想通貨を保管する資産管理方法で、セキュリティが非常に高いことで知られています。
上記のような万全の対策を導入していることもあり、bitbankは設立以降、一度も外部からのハッキング被害に遭っていません。
公式サイトでは、第三者機関によるセキュリティ対策において国内No.1の評価を受けたとも記載されています。
以上のことを考えると、bitbankは安心して使える取引所といっていいでしょう。
ただし、いくらセキュリティの高い取引所でも、ハッキングや資産流出のリスクはゼロではありません。
万が一のときに備えて自分の資産を守りたい場合は、インターネットとは切り離した状態で仮想通貨を管理できる、ハードウェアウォレットがあると便利です。
「どのハードウェアウォレットを買えば良いのか迷う…」という人は以下の記事を参考にしてください。
プロトレーダーがおすすめする製品を紹介しています。
bitbank(ビットバンク)がオススメな人
ここまでの内容をふまえると、bitbankは以下のような人におすすめです。
- いろいろな銘柄で売買したい人
- 取引手数料を安く抑えたい人
- 取引量の多い取引所を使いたい人
bitbankはメイカー手数料がマイナスなので、板取引で少しでもお得に売買したい人には向いています。
また、取引量が多く安定した取引所を使いたい人にもうってつけです。
反対に、下記のような人にはbitbankはあまりおすすめできません。
- レバレッジ取引をしたい人
- 頻繁に他の取引所へ仮想通貨を送金する人
レバレッジ取引をしたい場合は、必然的に他の取引所を使う必要があります。
bitbankでは送金手数料がかかるので、仮想通貨を送金する回数が多い人も別の取引所を使ったほうがいいでしょう。
まとめ|bitbank(ビットバンク)の総合評価
bitbankは国内トップクラスの取引高を誇る、信頼性の高い取引所です。
豊富なアルトコインの取引ができることに加え、メイカー注文を出して約定した場合は手数料を報酬として受け取れます。
初心者からの口コミ評価も高く、総合的に使いやすい取引所といえるでしょう。
ただし、レバレッジ取引ができなかったり、送金手数料がかかったりなどのデメリットもあります。
そういった特徴をしっかり考慮したうえで、口座開設するかどうか検討してみてくださいね。
- 豊富な銘柄を扱っているものの、レバレッジ取引には非対応
- 取引量が多く安定しているが、送金手数料がかかるのは欠点
bitbankの欠点を補うために、別の取引所と併用するのもありです。
実際に私もいくつかの取引所を利用していますよ。