仮想通貨投資をしていると、税金の計算や確定申告の書類作成で苦労しますよね。
そんなときに便利なのが、損益計算や申請書の書類といった税務作業をサポートしている、コインタックスというサービスです。
しかし、コインタックスは一般的な税金計算ツールに比べると世間にそれほど浸透しておらず、どんなサービスなのか、ユーザーからの評価はどうなのか気になっている人も多いはず。
そこで本記事では、コインタックスを使うメリット・デメリットや、口コミ評判を紹介します。
- 丁寧に対応してくれるのがうれしい
- DeFiの計算をすべて任せられて神サービスだと思った
- 料金が高いように感じる
- 連絡や対応の遅さが不満
コインタックスの利用方法もお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。
タップできる目次
コインタックスとは
コインタックスとは、仮想通貨の確定申告や税務作業を行っているサービスです。
2018年4月に設立されたスタートアップ企業ですが、仮想通貨の税金に関わる作業は税理士しかできません。
そのため、実際の税務サービスはコインタックスと提携している、GLADZという税理士法人が行っているようです。
サービスを利用するのにかかる料金はこちら。
その他、オプション内容によって上記の料金に追加費用がかかります。
オプション料金は取引の項目や利益額によって異なり、たとえばDeFiをしている場合は10万円、NFT・ブロックチェーンゲームをしている場合は50,000円などが別途必要になるようです。
公式サイトに、より詳しい料金体系が記載されているので、気になる人はチェックしてみるといいでしょう。
コインタックスのメリット
ここからは、コインタックスを使うメリット・デメリットをそれぞれ解説します。
まずはメリットから見ていきましょう。
損益計算から確定申告までサポートしてもらえる
コインタックスを使う最大のメリットは、仮想通貨の損益計算から確定申告までを徹底的にサポートしてもらえることです。
仮想通貨は一定以上の利益を出すと、雑所得として税金を納める必要があります。
しかし、日々の損益を自分で計算し、なおかつ確定申告の書類も作成するのは非常に骨の折れる作業です。
短期間で何度もトレードしたり、仮想通貨関連のいろいろなサービスで取引をしていたりすると、さらに計算は複雑になります。
そんなときに役立つのが、コインタックスのような仮想通貨の税務作業を行うサービスです。
コインタックスに依頼すると、自身の取引データや経費といった情報を提示するだけで、税理士が申告書の提出まで行います。
つまり、仮想通貨の税金計算をほぼ丸投げして、プロの税理士に任せておけるということです。
とくに仮想通貨の確定申告がはじめての人や、取引履歴が複雑で自分では計算できない人にとっては、便利なサービスといえるでしょう。
海外取引所やDefiにも対応可能
海外の取引所やDeFiに対応しているのも、コインタックスの強みです。
日本の取引所では確定申告の時期が近付くと、その取引所で取引履歴のデータをダウンロードできる場合がほとんど。
日本語にも対応しているので、ある程度慣れている人なら自分でも問題なく損益計算ができます。
しかし、海外の取引所では日本語に非対応のケースがあり、初心者だと取引履歴のダウンロードや損益計算で苦労しがちです。
また、DeFiという分散型の金融サービスでステーキング・ファーミング・流動性の提供などの取引をすると、初心者では到底対応し切れないほど計算が複雑化します。
コインタックスでは、それらのDeFiに関連した取引にも対応可能です。
その他、企業が新しい通貨を発行して資金調達を行うICOというマイナーサービスや、マイニングによる損益の計算もできます。
節税のアドバイスも受けられる
コインタックスを使うもう1つのメリットは、節税のアドバイスも受けられること。
仮想通貨の税金は最大税率が55%もあり、非常に高い税金を払わなければなりません。
仮想通貨投資をしているなら、できるだけ収める税金を少なくするためにも節税対策は必要です。
その点、コインタックスではメイン業務である損益計算や申請書作成の他、節税の提案もしています。
仮想通貨に精通したスタッフが、オーダーメイドの節税プランの作成や、トレードに関するアドバイスを行っているとのこと。
あまり仮想通貨の税金システムに詳しくない人からすると、こういったサービスも利用できるのはうれしいですね。
コインタックスのデメリット
コインタックスはメリットばかりではなく、知っておくべきデメリットもあります。
料金がやや高い
1つめのデメリットは、一般的な損益計算ツールに比べると価格がやや高いこと。
たとえば仮想通貨の損益計算ツールとして有名なクリプタクトは、年間取引件数が50件未満だと無料で使えます。
取引件数が増えると料金は変わりますが、年間トータルでそれほど多くの取引をしていない場合は、50,000円以下で利用できる可能性が高いです。
一方のコインタックスでは、もっとも安いライトプランでも13万円の費用がかかります(通常価格の場合)。
利用している取引所が多い人や、各種オプションをつけた場合だと、料金が20万円を超えることも珍しくありません。
コインタックスは損益計算ツールとは違って、損益計算や申告書作成の丸投げができるのは魅力ですが、やはり料金の高さをネックに捉えている人は多いでしょう。
それらの利便性と料金を天秤にかけたうえで、利用を検討する必要があります。
対応が遅いことがある
2つめのデメリットは、対応が遅いことがある点。
コインタックスでは、利用者一人ひとりの取引履歴や損益を計算しなければなりません。
そのため、ユーザーが増えれば増えるほど、税金の計算にかかる時間も長くなる傾向があります。
また、DeFiや海外取引所といったトレード以外のサービスを利用している場合は、さらに時間がかかりがちです。
場合によっては、損益の計算が終わるまでに数か月以上の期間を要することも。
対応が遅れると確定申告に間に合わない可能性も出てくるので、利用者はそういった点も考慮しつつ、いつ契約するのか決めておく必要があります。
コインタックスの評判・口コミは?
コインタックスのメリット・デメリットはわかりましたが、実際のユーザーからはどう評価されているのかも気になりますよね。
そこで、Twitterにあるコインタックスの口コミ評判を紹介します。
対応がよくて助かっている
こちらのツイートをした人はコインタックスに仮想通貨の損益計算を依頼した結果、満足のいくサービスを受けられたようです。
多くの人が利用している損益計算ツールは、安価で利用できる反面、丁寧なアドバイスや申請書作成の代理といったサービスはあまり受けられません。
しかし、コインタックスでは自分で損益計算や申請書を作成する必要がなく、さらにスタッフからのサポートも充実しています。
こういった点に魅力を感じ、コインタックスを利用している人も多いようですね。
DeFiの計算をすべてやってくれて神対応だった
DeFiの計算をすべてやってくれて、神対応に感じたというツイートです。
コインタックスではDeFiのウォレットアドレスを送ると、あとはプロのスタッフがトランザクションの追従と履歴の特定を行い、ほとんどの計算をしてくれます。
損益計算ツールだと履歴やトランザクションの管理は自分でしなければならず、コインタックスのように丸投げとはいきません。
また、たとえDeFiに対応可能でも、損益計算ツールによっては正確にデータを認識できないこともあります。
料金が少し高いだけあり、一般的なツールよりも楽にDeFiの計算ができることを高く評価している人が多いようです。
安心感と時間を買えた
コインタックスと契約したことで、安心感と時間を買えたという人もいました。
仮想通貨の税金計算は、1人でやると時間も労力も消費します。
すべて自分で完結できれば費用はかかりませんが、損益計算のミスや申告漏れがあると、あとから延滞税を支払う羽目になることも。
そういったコストやリスクを減らしたい場合、コインタックスを使うのは有効な手段だといえます。
料金が高い
良い口コミが多くある一方、料金の高さを指摘する悪い口コミもありました。
ツイートを見る限りだと、投稿者の予算とコインタックスの料金がマッチしていないと推察できます。
コインタックスは仮想通貨の税金をプロに任せられて便利な反面、利用するにはそれなりの金額が必要です。
依頼する内容によっては20~30万円を超えるケースも多々あるので、事前に予算を決めたうえで検討しないと、あとで後悔する可能性もあります。
連絡や対応が遅い
コインタックスに仮想通貨の税金計算を依頼したものの、連絡や対応が遅いという声です。
ツイートの投稿主は、2か月以上経っても仮計算の提出がされなかったとのこと。
利用者が多くなるとコインタックス側の対応が間に合わず、上記のように計算や連絡が遅れることがあります。
他にも「対応が遅い」という口コミはいくつか見受けられたので、ギリギリで焦りたくない人は、早めに契約しておくのも1つの方法です。
良い口コミと悪い口コミ、両方の意見をしっかり吟味して、契約するかどうか決めてくださいね。
コインタックスの利用方法
コインタックスは、以下の手順で利用できます。
- 公式サイトにある問い合わせ・質問フォームより必要事項を記入のうえ連絡し、担当者からの折り返し連絡を待つ
- 使っている取引所・マイニング・ICOサービスの有無などについてヒヤリングを受け、見積もりを出す
- ⾒積もり金額に問題がなければ料金を振り込み、契約する
- 計算作業に必要な取引履歴や各種データを提出
- 必要な情報が揃ったら、コインタックス側で損益計算が始まる
料金やサービスに関する質問にも対応してくれるので、まずはスタッフに相談してみるといいでしょう。
初回の問い合わせをすると担当者から連絡が来るため、そのときに詳しい利用方法や不安な点も確認しておくことをおすすめします。
コインタックスに関するよくある質問
ここからは、コインタックスに関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。
いつまでに契約すれば今年の分は間に合う?
仮想通貨の損益計算や申請書の作成にかかる時間は人によって差があるので、いつまでに契約すればいいという明確な基準はありません。
ただ、コインタックスでは確定申告が必要な年度の契約は、その年の6月1日から申し込みができます。
たとえば2022年度分の仮想通貨の損益計算をしたい場合、2022年6月1日から契約が可能です。
また、記事執筆時点では7月31日までにコインタックスと契約すると早割割引が適用されて、通常の料金よりも安くなります。
そのため、できるだけ早い段階から損益計算の準備を始めたい人は、6~7月あたりには契約開始を検討してみるといいでしょう。
契約が遅くなると確定申告に間に合わないこともあるので、心配な人はコインタックスのスタッフに相談して、いつから契約するべきか事前に確認しておくのもおすすめです。
申し込み前に無料で相談できますか?
コインタックスでは、契約前に無料で相談ができます。
公式サイトにある以下の画面より、無料相談が可能です。
なお「お問い合わせ内容」の項目に気になることや確認したおきたい点の詳細を記載しておくと、コインタックス側もスムーズに回答できますよ。
対応できない取引所やサービスはありますか?
利用者の取引履歴が確認できれば、どんな取引所やサービスでも対応可能です。
ただし、取引履歴が確認できない場合は対応できないこともあります。
万が一利用している取引所で履歴データが取得できないときは、コインタックスに対応可能か相談してみるのがおすすめです。
ちなみに、コインタックスの公式ブログでは各取引所で取引データを取得する方法を解説しているので、そちらもぜひ参考にしてみるといいでしょう。
コインタックスはこんな人にオススメ!
ここまでの内容を踏まえると、コインタックスは以下のような人におすすめです。
- 仮想通貨の損益計算や、確定申告で提出する申請書の作成を丸投げしたい人
- DeFiやICOといったマイナーな取引をしている人
- 損益計算だけでなく、節税のアドバイスもしてもらいたい人
反対に下記のような人は、他の損益計算ツールを使うことをおすすめします。
- なるべく安い料金で仮想通貨の損益計算を済ませたい人
- 自分でも計算できるほど取引件数や金額が少ない人
- 確定申告まで時間がなく、すぐに損益計算をしたい人
なお、コインタックスにあまり向かないと感じる人は、CryptactやGtaxといった仮想通貨の損益計算ツールを使うという選択肢もあります。
以下の記事では、仮想通貨の損益計算&税金計算ツールのおすすめを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
コインタックスは、仮想通貨の損益計算や確定申告に必要な申請書の作成を依頼できる、税務作業サービスです。
一般的な税金計算ツールとは違い、面倒な作業を丸投げできるのが特徴。
Twitterの口コミでは、コインタックスの丁寧な対応に満足しているという声や、DeFiの計算をすべて任せられることを高く評価している意見が多く見受けられました。
ただし、一部では料金の高さや対応の遅さを指摘している人もいます。
良い口コミと悪い口コミの両方を参考にしつつ、利用するかどうか検討してみるといいでしょう。
- 料金は高いものの、面倒な仮想通貨の損益や申請書の作成をほぼすべて任せられる
- 連絡や対応が遅いことがあるが、節税のアドバイスも受けられるのは魅力
申告をしなければ犯罪になる可能性があります。
コインタックスでは無料で相談に乗ってくれるので、気になる点や不安な点は遠慮なく聞いてみましょう。