海外取引所はもちろんのこと、2022年9月26日には国内取引所のbitbank(ビットバンク)にも上場したAstar Network(アスターネットワーク)。
日本初となるパブリックブロックチェーン分野の仮想通貨として、多くの人から注目されています。
しかし、Astar Networkについて調べると難しい単語ばかり出てきて、どういった仮想通貨なのかいまいち理解しづらいですよね。
そこで本記事では、Astar Networkの特徴や将来性、ASTRトークンの買い方などを解説します。
- Astar Networkはポルカドットの強化を目的とした仮想通貨
- スマートコントラクトという技術が組み込まれている
- セキュリティが強化されるというメリットもある
- 独自のステーキング機能も採用している
ASTRトークンを購入するならbitbankがおすすめです。
金融庁に登録済みの大手国内取引所で、セキュリティ面にも力を入れています。
タップできる目次
Astar Network(ASTR)とは?
項目 | Astar Networkの詳細情報 |
---|---|
トークン名 | Astar Network |
シンボル | ASTR |
総供給量 | 7,000,000,000 |
公式サイト | https://astar.network/ |
Astar Networkは、Stake Technolosiesという会社が開発している、パブリックブロックチェーン(誰でも参加できるブロックチェーン)関連のプロジェクトです。
異なるブロックチェーンの相互運用を可能にし、ポルカドットを強化することを目的に発足されました。
プロジェクトを主導しているStake Technolosies社のCEOには、渡辺創太氏という日本人が就任しており、国内では珍しい仮想通貨として注目されています。
2022年9月28日時点だと、ASTRの時価総額は約220億円で、時価総額ランキングは230位台です。
Astar Network(ASTR)の特徴
ここからは、Astar Networkがどういったプロジェクトなのか詳しく掘り下げていきます。
Astar Network(ASTR)はポルカドットのパラチェーン
ASTRはポルカドットという、異なるブロックチェーンを接続するプロトコルの強化を目的にしたプロジェクトです。
ASTR最大の特徴は、ポルカドットのパラチェーンの1つであること。
パラチェーンとは、ポルカドットに接続する独立した個々のブロックチェーンのことをいいます。
ポルカドットに接続できるパラチェーンは100個までという制限があり、それ以上は繋げられません。
また、ポルカドットにはセキュリティに優れたメインのリレーチェーンというものがあり、パラチェーンにも高いセキュリティを付与可能です。
100個のパラチェーンは、スロットと呼ばれるオークションによって決定します。
ASTRは2021年12月3日に行われたオークションで、スロットの1枠を勝ち取りました。
そしてポルカドットとの互換性が生まれたことで、セキュリティの大幅な強化にも成功しています。
スマートコントラクトを実装できる
ASTRは、イーサリアムの技術であるスマートコントラクト技術が組み込まれているのも特徴です。
スマートコントラクトとは、あらかじめ設定されたルールに従って、ブロックチェーン上の取引を自動で実行するプログラムのことをいいます。
ポルカドットは、異なるブロックチェーンに互換性をもたらしたり、セキュリティを維持したりといった面には優れているものの、スマートコントラクト機能はありません。
そこにASTRを繋げることで、それまではできなかった取引の自動処理も可能になるということです。
また、ASTRは「EVM」と呼ばれるイーサリアム関連の翻訳機マシンと、「WASM」というプログラミング言語の1種に対応しています。
そのため、イーサリアム上で作成したdApps(分散型アプリケーション)を簡単に移植可能です。
DeFi(分散型金融)やWeb3.0での活用が期待されている
これまでのポルカドットはスマートコントラクト機能がなかったので、単体ではDeFi関連の事業を実行できませんでした。
しかし、ASTRがパラチェーンになったことで、DeFiに関連するプロジェクトも実行できるようになっています。
また、ASTRは現状だとイーサリアムに対応していますが、今後はコスモスや他のブロックチェーンにも対応していく計画のようです。
チェーンが垣根を超えて接続できるようになる画期的な仮想通貨ということで、将来的にはWeb3.0分野での活用も期待されています。
独自のステーキング機能を採用
Astar Networkは「dAppsステーキング」という、独自のステーキング機能を持っているのも特徴の1つです。
※ステーキングとは、保有している仮想通貨でネットワークに参加することで報酬を得る方法のこと
従来のステーキングは、特定の通貨をどこかの取引所に預け入れて金利を得る仕組みが採用されています。
一方のdAppsステーキングでは、スマートコントラクトのプロジェクトに通貨を預けることで、報酬を受け取れるのが特徴です。
また、報酬の一部はdAppsの開発者に分配されます。
dAppsを開発していた人はこれまで、プロジェクトが軌道に乗るまでは収入がなかなか得られないという課題を抱えていました。
しかし、最初からステーキングによる安定収入があれば、優れたdAppsの開発に集中できるという利点があります。
2022年9月26日にbitbankへ上場している
Astar Networkの独自トークンであるASTRは、2022年9月26日に国内取引所のbitbankに上場しています。
海外取引所には既に上場していたものの、国内では初の取り扱いとなったことで、大きな話題になりました。
bitbankではASTRの取り扱いを記念して、ASTR/JPY取引ペアの取引手数料無料キャンペーンを開催しています。
キャンペーン期間は、2022年9月26日~2022年10月25日11:59まで。
興味のある人はこちらもチェックしてみるといいでしょう。
なお、以下の記事ではbitbankの口コミ評判を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
Astar Network(ASTR)の価格推移は?
以下は、2022年1月~2022年9月までのASTRのチャート表です。
チャート表を見てわかるように、3月後半から4月前半にかけては仮想通貨市場全体の価格が上がったこともあり、ASTRも37円前後の価格を記録しました。
そのあとは価格が大きく下がり、9月前半には4円台にまで下落。
2022年9月28日時点では、5.5円あたりを推移しています。
2022年に入って以降、仮想通貨は市場全体の価格が下落気味なので、ASTRもなかなか価格をもち直せていない状態ですが、今後の展開にも注目しておきたいですね。
Astar Network(ASTR)の将来性は?
Astar Networkはリード投資家のPolychainを筆頭に、Crypto.com CapitalやAlameda Researchなどをはじめとする多数のファンドから多額の資金調達を行っています。
資金調達の金額は2,200万ドルにのぼり、その他にもポルカドットの創業者であるGavin Wood氏やプロサッカー選手の本田圭佑氏など、個人投資家も参加したとのこと。
大手企業からの支援を受けていることもあり、Astar Networkの将来性も期待されているようです。
また、2022年1月にはコインチェック株式会社がWeb3.0のスタートアップを支援するために立ち上げた「Coincheck Labs」が、出資第1号としてStake Technolosies社を選んでいます。
国内外問わず大手の企業が参加していることから、注目度は高いといえるでしょう。
Astar Network(ASTR)の買い方
ここからは、Astar Networkのネイティブ通貨であるASTRの買い方を紹介します。
Astar Network(ASTR)を購入できる取引所
ASTRは、以下のような取引所で購入可能です。
その他にも多数の取引所で扱われています。
CoinMarketCapにはASTRを扱っている取引所の一覧も掲載されているので、気になる人はチェックしてみるといいでしょう。
bitbankでAstar Network(ASTR)を購入する方法
ASTRはさまざまな取引所で取り扱いがありますが、日本人が購入するなら、国内取引所のbitbankを使うのがおすすめです。
ここからは、bitbankでASTRを購入する方法を見ていきましょう。
現状bitbankでは販売所ではなく、取引所形式でのみASTRに対応しています。
まずbitbankにログインしたら、ページ左上にある「取引所」のメニューを押して、ペア一覧から「ASTR/JPY」を探してクリックしてください。
以下のようにASTRの取引画面が表示されたら、画面右側の項目で注文方法・指定価格・数量などを設定します。
すべて設定できたら下にある「注文」ボタンを押して、ASTRの注文は完了です。
成行注文の場合は注文が即実行され、指値注文の場合は設定した価格条件に達すると自動で注文が実行されます。
bitbankの口座をお持ちでない人は以下のボタンより開設可能です。
登録は3分ほどで完了します。
Astar Network(ASTR)をMetaMaskに送金する方法
次に、ASTRをMetaMaskに送金する方法を紹介します。
ASTRは一般的な取引所から直接MetaMaskへの送金はできないので、ポルカドットウォレットの準備など従来とは違う手順が必要です。
なお、今回はbitbankからMetaMaskに送金する方法を解説するため、MetaMaskをインストールしていない場合は先にそちらを済ませておきましょう。
Polkadot{.js}をインストール
まずはPolkadot{.js}というポルカドットのウォレットを準備します。
Polkadot{.js}のリンクにアクセスすると次のような画面に移るので、下にある「Download for Chrome」ボタンを押しましょう。
以下の画面になったら「Chromeに追加」をクリック。
これでPolkadot{.js}のインストールが完了したので、あとは画面の案内に従いながらウォレット登録をしてください。
アカウント名とパスワードは好きなものを設定し、Allow use on any chainと表示のあるネットワークの項目はそのままでOKです。
なお、ウォレット作成時に表示されるシークレットリカバリーフレーズは、ウォレットの復元に使う大事な秘密鍵なので、メモ帳などに必ず控えておきましょう。
MetaMaskでAstar Networkのネットワークを追加
次にMetaMaskのほうで、Astar Networkのネットワークを追加します。
MetaMaskを開いたら、画面上にある「〇〇mainnet」の項目をクリックして、そのあと表示される「ネットワークの追加」というボタンを押してください。
そうすると以下のような画面が表示されるので、各設定を埋めていきます。
それぞれの設定は、下記の通り入力すればOKです。
- ネットワーク名:Astar Network Mainnet
- 新しいRPC URL:https://evm.astar.network
- チェーンID:592
- 通貨記号:ASTR
- ブロックエクスプローラーのURL:https://blockscout.com/astar
すべて入力したあと「保存」ボタンを押して、ネットワークの追加は完了です。
Astar NetworkでPolkadot{.js}のウォレットアドレスをコピー
MetaMaskでネットワークの追加後、Astar Networkの公式サイトを開いて、ページ中央にある「Use App」をクリックします。
Astar Portalというアプリ画面が開いたら「Polkadot.js」のボタンを押して、Astar Networkに接続してください。
そうすると画面上部にPolkadot{.js}のウォレットアドレスが表示されるので、コピーしましょう。
bitbankからPolkadot{.js}にASTRを送金
bitbankで、ASTRの出金画面から「新規登録」ボタンを開きます。
ラベル名には「Polkadot{.js}」を、ASTRアドレスには先ほどコピーしたPolkadot{.js}のウォレットアドレスを入力してください。
送金先種別は「プライベートウォレット」を選択します。
送金したいASTRの数量を入力したら、設定に間違いがないか確認して「確認」ボタンをクリック。
あとはASTRの出金画面に戻って新規登録したアドレスを選択し、送金したいASTRの数量を入力して送金ボタンを押せばOKです。
Poladot{.js}からMetaMaskにASTRを送金する
Poladot{.js}でASTRの着金が確認できたら、今度はそのASTRをMetaMaskに送金します。
ASTRが表示されている画面で「Transfer」をクリックすると、送金用のフォーム画面が出てくるはずです。
このタイミングでMetaMaskのアドレスが必要になるので、以下のように「Account」の下に表示されているウォレットアドレスをコピーしておきます。
Poladot{.js}側で表示されたフォームには、以下の設定で入力してください。
- Send to(送付先アドレス):MetaMaskのウォレットアドレス
- Amount(送付量):ガス代を考慮して、送金するASTRの数量を入力
ここまで入力できたら「Confirm」ボタンを押します。
あとはMetaMask側でASTRの着金が確認できたら、トークンの移動は完了です。
Astar Network(ASTR)のステーキングをする方法は?
ASTRトークンはAstar Portalやいくつかの取引所でステーキングできますが、初心者は手軽にステーキングできるBinanceを利用するのがおすすめです。
Binanceにログインしたらまずページ上部にある「収益」メニューから「Binance Earn」の項目を選び、以下の画面を開きます。
次に「Simple Earn」のボタンを押して、以下の画面にしましょう。
検索項目に「ASTR」と入力するとASTRのステーキング画面が表示されるので、右側にある「定期登録」のボタンを押せばステーキングができます。
なお、上の画像のように「売り切れ」になっている場合はステーキングができないので、枠が空くまで待ってみるか、他の取引所でのステーキングを検討してみてください。
Binanceは海外取引所の中でも日本人に人気があります。
この機会にbitbankとあわせて登録しておくと良いかもしれないですね。
Astar Network(ASTR)に関するよくある質問
最後に、Astar Networkに関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。
Astar Network(ASTR)はDEXでも買えますか?
ASTRトークンは、Astar Network上に構築されている「ArthSwap」というDEXで購入できます。
各種通貨のステーキングやファーミングもできるので、チェックしてみるといいですよ。
Astar Network(ASTR)のNFTはどこで購入できますか?
Astar NetworkのNFTは、TofuNFTというマーケットプレイスで購入可能です。
AstarDegensやAstarCatsをはじめ、いろいろなNFTの取り扱いがあります。
Astar Network(ASTR)の最新ニュースはどこで入手できますか?
Astar Networkの最新ニュースは、以下のようなSNSで発信されています。
情報がいち早く公開されることもあるので、定期的に確認してみるといいでしょう。
Astar Network(ASTR)と株価は何か関係がありますか?
「アストラ・スペース」という米国のロケット打ち上げ企業も、Astar Networkと同じ「ASTR」のシンボルを使っています。
ただ、アストラスペースとAstar Networkに関連性はなく、たまたまシンボル名が同じなだけです。
株価の「ASTR」もありますが、Astar NetworkのASTRトークンとは別物なので、間違えて投資しないよう注意しましょう。
まとめ
Astar Networkはポルカドットのパラチェーンとして、DeFiやWeb3.0分野での活用も期待されているプロジェクトです。
日本初のパブリックブロックチェーンで、2022年9月からは国内取引所のbitbankにも上場しています。
今後の将来性が注目されている仮想通貨でもあるので、この機会にぜひASTRの売買に挑戦してみてはいかがでしょうか。
- ASTRはbitbankの現物取引で購入できる
- 初心者はBinanceでステーキングするのがおすすめ
- Binanceのステーキングが売り切れのときはAstar Portalや他取引所でのステーキングを検討