仮想通貨投資ができるサービスの1つとして、マネックスビットコインというものがあるのをご存知でしょうか。
マネックスビットコインは、大手証券会社のマネックス証券が運営している暗号資産CFDサービスです。
しかし、国内では有名なコインチェックなどに比べると知名度はそれほど高くありません。
そのため、名前は聞いたことがあるものの、サービス内容やユーザーからの評判を知ってから登録を検討したいという人も多いはず。
そこで本記事では、マネックスビットコインを使うメリット・デメリットや口コミ評判、安全性などを解説します。
- 使っていたらいつの間にか利益が出ていてうれしい
- 個人のツイートにわざわざ反応してくれて神すぎる
- 口座は持っているもののなんとなく使いづらく感じる
- 2つの口座を開設するのが面倒
この記事を読めば、マネックスビットコインの詳細がわかります。
登録しようか迷っている人はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
タップできる目次
マネックスビットコインの基本情報と特徴
それではまず、マネックスビットコインの概要を紹介します。
項目 | マネックスビットコインの詳細情報 |
---|---|
会社名 | マネックス証券株式会社 |
設立 | 2020年7月8日 |
取扱い通貨の数 | 4種類 |
最大レバレッジ | 2倍 |
取引手数料 | 無料(スプレッドはあり) |
マネックス証券の暗号資産CFD
マネックスビットコインは、マネックス証券の暗号資産CFDです。
暗号資産CFDとは、暗号資産を対象とした差金決済取引サービスのことをいいます。
簡単にいうと、証拠金を元手に大きな金額の取引ができるレバレッジ取引のことです。
マネックス証券株式会社の設立自体は1995年ですが、マネックスビットコインの仮想通貨取引サービスは、2020年の7月に開始しています。
親会社は、株の取引や投資信託といった金融事業を展開しているマネックスグループです。
大手の証券会社が提供しているサービスとあって、一部の仮想通貨トレーダーからも注目を集めています。
同じマネックスグループが運営している取引所としてコインチェックも有名
マネックスグループといえば、2018年4月に仮想通貨取引所のコインチェックを買収した企業としても話題になりました。
コインチェックはもともと、仮想通貨の現物取引や積立サービスに加え、レバレッジ取引サービスも行っていた取引所です。
しかし、2020年5月の法改正により、仮想通貨の取引所がレバレッジ取引サービスを提供するには「第一種金融取引業者」の登録が必要になりました。
コインチェックは第一種金融取引業者ではなかったので、2020年3月にレバレッジ取引の取扱いを終了しています。
その代わりに、第一種金融取引業者に登録済みのマネックスビットコインがレバレッジ取引サービスを提供し始めたというわけです。
両方ともマネックスグループの傘下にありますが、コインチェックでは現物取引、マネックスビットコインではレバレッジ取引と、それぞれでサービスが分けられています。
マネックスビットコインのメリットは?
ここからは、マネックスビットコインのメリットを紹介します。
最大2倍のレバレッジ取引に対応している
マネックスビットコインのメリットといえばなんといっても、最大2倍のレバレッジ取引ができることでしょう。
レバレッジ取引はマネックスビットコインのメインサービスであり、小額で大きな利益を狙いたい人にはうってつけの取引方法です。
たとえば手元に10万円があった場合、レバレッジをかければ20万円での取引ができます。
また、CFDでは買いだけでなく売りからのエントリーもできるので、下げ相場でも利益を狙うことが可能です。
日本だとレバレッジ取引に対応していない取引所も多いため、手持ちの資金より大きな金額で取引したい人にはおすすめのサービスといえるでしょう。
取引手数料が無料
マネックスビットコインのメリットとして、取引手数料が無料なことも挙げられます。
仮想通貨の取引をする際は、基本的にどの取引所でも手数料が設定されており、金額が大きくなると数千円単位の手数料がかかることも珍しくありません。
しかし、マネックスビットコインでは取引手数料がかからないため、余計な損失を出さずに売買が可能です。
また、入金手数料や口座開設手数料もゼロ円で、気軽に取引を始められますよ。
ただし、実際の売買をする際にスプレッドは発生します。
スプレッドとは、売値と買値の差額のことです。
取引手数料自体は無料ですが、スプレッドが実質的な手数料になるので、全く損をせずに取引できるわけではありません。
スプレッドは相場状況や銘柄によって変動し、場合によっては手数料を支払うよりも大きな損失になることも。
売買を行うときは、スプレッドの広さもチェックしつつ取引するタイミングを見極めるといいでしょう。
スマホアプリが使いやすい
スマホアプリが使いやすいのも、マネックスビットコインの魅力です。
マネックスビットコインは「MONEX TRADER CRYPTO」という、仮想通貨専用のアプリをリリースしています。
アプリ内では仮想通貨のストリーミング注文・指値注文・逆指値注文などの操作に対応しており、はじめて使う人でも扱いやすいのが特徴です。
また、OCO・IFD・IFOといった複合注文も可能で、初心者~上級者まで幅広い層が使いやすいよう設計されています。
マネックスビットコインの口座を持っていなくても、チャートなど一部の機能は利用できるようです。
もちろんアプリのダウンロードは無料なので、気になる人はアプリの公式サイトをチェックしてみてください。
マネックスビットコインのデメリットは?
続いて、口座開設をする前に知っておくべきマネックスビットコインのデメリットも見ていきましょう。
取引できる銘柄が少ない
取引できる銘柄が少ないのは、マネックスビットコインのデメリットです。
仮想通貨トレードをする際に、BTC以外のアルトコインで取引したい人も多いですよね。
アルトコインをメインにして仮想通貨取引をする場合は、扱っている銘柄の種類が多いほど投資の幅が広がります。
しかし、マネックスビットコインでは以下4種類の仮想通貨しか扱っていません。
- BTC
- ETH
- BCH
- XRP
主要銘柄ではあるものの、知名度の低い通貨に投資をしたい人にとってはやや物足りない数です。
今後マネックスビットコインが取扱い銘柄を増やす可能性はありますが、すぐに大量の種類に対応できるわけではありません。
そのため、今ある銘柄で問題ないかどうか、よく考えてから登録する必要があります。
現物取引はできない
現物取引ができないことも、マネックスビットコインのデメリットとして挙げられるでしょう。
基本情報の項目でも解説したように、マネックスコインで対応しているのはレバレッジ取引のみです。
レバレッジ取引は少額の資金で大きな利益が狙えるものの、損失が出たときの金額も大きくなるという特徴があります。
とくに仮想通貨初心者がいきなり多額の資金で取引すると、ロスカットにあって資金の半分以上を失ってしまうことも。
一方の現物取引は、たとえ含み損を抱えていても利益を確定しない限りは、実質的な損失にはなりません。
もし評価額がマイナスになっても長期ガチホするという選択肢もあるので、初心者にもやりやすい取引方法です。
最初からレバレッジ取引に手を出すのが不安な人は、コインチェックなど現物取引ができる取引所を使って、仮想通貨にある程度慣れてからマネックスビットコインの利用を検討してみるのも1つの方法でしょう。
毎週水曜日にメンテナンス時間を設けている
マネックスビットコインを利用するうえで、毎週水曜日の12:00~18:00にメンテナンス時間を設けているのもデメリットです。
メンテナンスはシステムを正常に稼働させるためのものなのでしょうがないですが、やはりユーザーからすると不便さを感じる要因の1つとなります。
メンテナンスをしている間は、取引や振替入出金などのサービスは利用できません。
また、メンテナンス中に価格が大きく変動しても新規予約注文のトリガーや約定はされず、レート配信が遅れると、取引が開始されるまでに時間を要することもあります。
週に1度のみですが、上記のようにサービスを利用できない時間帯があることも覚えておくといいでしょう。
マネックスビットコイン利用者のリアルな評判・口コミは?
マネックスビットコインの特徴は分かったものの、実際の利用者からはどういった評価をされているのかも知りたいですよね。
そこで、マネックスビットコインを使っている人のリアルな口コミ評判を紹介します。
気付いたら利益が出ていた
上記ツイートをした人は、マネックスビットコインを利用していて気付いたら注文が決済されていて、利益が出ていたようです。
マネックスビットコインでは、あらかじめ注文価格を決めておき、希望価格になったら自動で約定される指値注文にも対応しています。
仕事でチャートのチェックや操作ができないときでも自動的に注文が約定されるため、中級者以上になったらぜひこういった手法も試してみるといいでしょう。
個人のツイートにわざわざ反応してくれた
こちらはマネックスビットコインに関するツイートをしたところ、マネックス証券から反応があったという口コミです。
個人のツイートに大手の証券会社が連絡をするのは非常に珍しく、他の取引所ではなかなかありません。
ツイートの連絡内容からも、運営側がユーザー1人1人に対し丁寧な対応をしている様子がうかがえますね。
口座は持っているもののなんだか使いづらい
口座は持っているものの、なんとなく使いづらいという意見もありました。
マネックスビットコインは一般的な取引所とは仕組みや使い方が若干異なるため、慣れるまでは操作方法に戸惑うことがあります。
人によっては「他の取引所のほうが使いやすい」と感じることもあるので、事前にアプリのシステムや操作の仕方などを見て、問題なく使えるかどうか確認しておくとよさそうです。
2つの口座開設が必要なので腰が重い
取引する際に2つの口座開設が必要なことに対し、面倒だと感じている人もいました。
実はマネックスビットコインの暗号資産CFDを利用するためには、まず総合口座を開設したあと、仮想通貨用の口座を開設しなければなりません。
他の取引所では、1つの口座開設だけで取引できるのが一般的です。
2つの口座開設が必要となるとその分手間がかかるので、不満を抱いている人も多いようです。
マネックスビットコインの信頼性や安全性は?
最後に、マネックスビットコインの信頼性や安全性について解説します。
大手の証券会社が運営しているため信頼性は高い
マネックスビットコインを運営しているのは、大手証券会社のマネックス証券です。
さらに親会社のマネックスグループは、総合的な投資サービスを提供する有名なオンライン証券企業として知られています。
日本だけでなく、中国・アメリカ・オーストラリアといった世界中に拠点を持っており、事業を展開している地域も幅広いです。
もちろん会社としての実績も積み上げているため、マネックスビットコインの信頼性も高いといえるでしょう。
セキュリティに力を入れており安全性も高い
マネックスビットコインでは、Google Authenticatorというアプリを使った2段階認証をはじめとするセキュリティ対策を導入しています。
ログイン時や入金時にはアプリを使ったパスワード認証を利用できるため、簡単に不正ログインやハッキングなどはできないシステムです。
マネックスビットコインが設立されてからは、大きなハッキング事件なども起きていません。
ちなみに、コインチェックでは2018年1月に仮想通貨銘柄のNEMが流出しましたが、これはマネックスグループがコインチェックを買収する前に起きた事件です。
コインチェックがマネックスグループの傘下に入って以降は、資金が流出する事件は発生していません。
以上のことを考えると、マネックスビットコインは安全性も高いサービスといえるでしょう。
ただし、いくら安全性の高いサービスとはいえ、資産をシステム内で管理している以上、ハッキングや不正ログインのリスクは少なからずあります。
そのため、すべての資金管理を運営側に託すのではなく、自分でもできる限り資産の管理を行うことが大切です。
資産を安全に保管したい場合は、完全なオフライン環境で仮想通貨の管理ができる、ハードウェアウォレットの利用を検討してみるといいですよ。
おすすめのハードウェアウォレットに関しては以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
マネックスビットコインは、大手証券会社のマネックス証券が提供している暗号資産CFDサービスです。
BTCやETHをはじめとする4種類の主要銘柄でレバレッジ取引ができ、とくに少額で大きな利益を狙いたい人にはうってつけ。
マネックスビットコインを実際に使っている人からは「いつの間にか利益が出ていた」「個人のツイートにわざわざ反応してくれた」などの意見が挙がっていました。
取引や入金の手数料はかからず、スマホアプリも使いやすいので、仮想通貨投資を始めたい人はぜひ登録してみるといいでしょう。
ただし、マネックスビットコインは取扱い銘柄が少なかったり、現物取引ができなかったりなどのデメリットもあります。
一部では「なんとなく使いづらい」「2つの口座を開設するのが面倒」などの口コミもあるので、こういった声も参考にしながら登録するかどうか判断してみてくださいね。
- 現物取引はできないものの、最大2倍のレバレッジ取引ができるのは魅力
- 対応銘柄が少ない反面、手数料の安さやスマホアプリの使いやすさには定評がある
マネックスビットコインのデメリットをカバーするために他の取引所を併用している人もたくさんいます。
以下の記事ではプロトレーダーおすすめの国内取引所をランキング形式でお伝えしているので、あわせて読んでみてください。