いまや代表的なメタバース銘柄の1つになったThe Sandbox(SAND)。
日本の取引所では扱われていないものの、海外では多くの取引所でSANDの売買が行われています。
しかし、SANDトークンの存在は知っているものの、The Sandboxの詳しいプロジェクト内容や遊び方については知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、The Sandboxの概要やゲーム内容、トークンが購入できる取引所などを紹介します。
- The Sandboxの特徴や将来性をまとめると…
- The Sandboxはイーサリアムブロックチェーンをベースに開発されたメタバースゲーム
- メタバース内では土地の取引や、アイテム・ゲームの作成などが可能
- 有名企業がバックについており、今後の将来性が期待されている
プロの投資家の視点から、The Sandboxの将来性についても言及しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
タップできる目次
The Sandbox(SAND)とは?
まずは、The Sandboxとはどういったプロジェクトなのかを紹介します。
基本情報・概要
項目 | The Sandboxの詳細情報 |
---|---|
トークン名 | The Sandbox |
シンボル | SAND |
総供給量 | 3,000,000,000SAND |
公式サイト | https://www.sandbox.game/en/ |
The Sandboxは、イーサリアムブロックチェーンをベースにして開発されたメタバースゲームです。
メタバースとは、コンピュータ状に構築された仮想空間のことをいいます。
The Sandboxのメタバース内では、ユーザーが土地(ランド)の売買をしたり、ゲームやジオラマを作成したりなどが可能です。
VoxEditというツールを使い、ボクセルアートと呼ばれる正方形のブロックを組み立てたような作品を作れることでも人気を集めています。
ゲーム内で所有している土地や作成したアイテムなどはNFT化されており、現実世界で売買もできるとのこと。
現時点では正式なリリースはされておらず、公式サイトではアルファ版などがプレイ可能なようです。
また、The SandboxはSANDというネイティブトークンを発行しています。
SANDはThe Sandboxのゲーム内にて、ランドやアイテムの取引をする際に使用するトークンです。
その他、SANDにはガバナンストークンとしての役割もあり、トークンの保有者はThe Sandboxの投票が行われる際、運営や方針に関して発言する権利を与えられます。
プロジェクトに出資している投資家
The Sandboxのプロジェクトには、以下のような投資家が出資をしています。
- スクウェア・エニックス:日本の大手ゲーム関連会社
- SVF1:Softbankの投資信託
- アニモカ・ブランズ:ブロックチェーンゲーム・メタバース・仮想通貨ウォレットなどに投資をする企業
これらの企業から日本円にしておよそ100億円規模の出資を受けたことにより、ゲームとしての知名度も上がりました。
その他にも、下記のようにさまざまな企業がプロジェクトパートナーとして、The Sandboxのバックアップをしているようです。
2021年11月には世界大手のスポーツブランド「adidas」が、The Sandboxに同社のロゴが入った土地を展開したことでも話題になりました。
世界の名だたる企業が次々と参入しているので、今後はさらに事業が拡大すると予測されます。
価格・チャート情報 ※2022年3月時点
こちらはSANDのチャート表です。
2020年8月に仮想通貨取引所へ上場して以降、しばらくの間は5~10円前後の価格を推移していました。
しかし、2021年に入ってメタバースやNFT市場が注目を集めるのと共に、SANDの価格も一気に高騰。
2021年11月には最高値である900円台を更新し、1年足らずで100倍以上の値上がりを見せています。
その後は仮想通貨市場全体が下落ムードになり、それにつられるようにしてSANDの価格もやや下がっている状況です。
2022年3月6日時点では、最高値のおよそ1/3程度の300円ほどに位置しています。
The Sandbox(SAND)の将来性は?
続いて、The Sandboxの将来性について見ていきましょう。
既に人気があり、将来性は期待大
The Sandboxは正式なリリース前にもかかわらず人気があり、過去にリリースされたモバイル版のゲームインストール数は4,000万件を突破しました。
月間アクティブユーザー数は最大で100万を超えることもあり、コミュニティも大規模なものに成長しています。
また、SANDトークンの知名度も上がっていて、CoinMarketCapが掲載している時価総額ランキングでは、SANDの順位は37位です(2022年3月6日時点)。
今回のプロジェクトであるパソコン版のThe Sandboxでも、既に一部の土地やアイテムの売買は始まっており、多くのユーザーがランドを購入しています。
ゲームが発表されてからまだそれほど年数が経っていないことを考えると、これからの将来性もおおいに期待できるでしょう。
プロジェクトが拡大する可能性は高い
The Sandboxのようなメタバース銘柄は、近年多くの仮想通貨トレーダーや投資家から注目されています。
総務省が発表している情報通信白書では、メタバースに活用されるAR/VR関連サービスの市場規模は、2022年には51億ドルに到達すると予測しているようです。
また、メタバースをビジネス化したVRの普及や、バーチャルキャラクターであるVtuberの登場など、VR市場の拡大は年々進んでいます。
いまでは世界中の投資家や大企業なども、メタバース関連のビジネスに参入している状況です。
The Sandboxはそんなメタバースをいち早く開発し、実際に多くのユーザーを獲得しています。
VR技術の需要はまだまだ伸びるといわれているので、The Sandboxのプロジェクトがさらに拡大する可能性は高いでしょう。
The Sandbox(SAND)の課題・懸念事項は?
既に世界中のユーザーから支持されているThe Sandboxですが、課題や懸念点もあります。
手数料の高騰
The Sandboxの課題としてまず挙げられるのは、手数料(ガス代)の高さです。
The Sandboxのようにイーサリアムブロックチェーンを基盤につくられたメタバースやプラットフォームは、手数料の高騰が問題視されています。
これはThe Sandboxの課題というよりは、イーサリアムの技術に問題があるといえるでしょう。
The Sandbox内のセールや、世界最大規模のNFTマーケットプレイス・OpenSeaなどで土地やアイテムの取引をする際は、基本的に手数料がかかります。
Coincheck NFTなど一部のマーケットプレイスでは手数料が無料になる場合もありますが、それ以外だと余計なガス代がかかるので、ユーザーにとっては大きな負担です。
また、同じくイーサリアムが抱える問題として処理速度の遅さも懸念されています。
こういった手数料の高さや処理速度の遅さは、The Sandboxがこれから改善するべき点といえるでしょう。
なお、The Sandboxでは上記のような問題を解決するために、イーサリアムのレイヤー2ソリューションであるPolygonネットワークへの対応を進めているようです。
Polygonネットワークは処理コストを最小限に抑えられるため、対応できれば手数料問題は改善へと近付くでしょう。
既にPolygonネットワークへのブリッジなど、一部の機能は導入しているようなので、今後のさらなる対応にも期待したいですね。
IT企業がメタバース市場へ参入したことによる影響
The Sandboxはもう1つ、IT企業がメタバース市場へ参入したことによる影響も懸念されています。
たとえば2021年10月、Facebookが社名を「Meta」へ変更することを発表しました。
同社は事業内容を再編成し、もし収益が出なくても今後10年は年間約1兆円をメタバース関連の事業に投資すると公表しています。
Metaのような巨大テック企業のメタバース市場参入に対し、The Sandboxの最高執行責任者であるセバスチャン・ボルジェは懸念の声を挙げているようです。
「もし大手のIT企業がメタバースの覇権を取ってしまうと、ビジネスモデルや株主ばかりに重点を置き、メタバースの多様性が薄れてしまうのでは」と不安視しているとのこと。
上記のようなことが起きると、ユーザーからしてもメタバースの利用価値やイメージが変わる可能性もあります。
大手企業の参入が必ずしも悪い方向へ影響するとは限りませんが、メタバースの世界ではこういった問題も重要だとされているようですね。
The Sandbox(SAND)のトークンを購入できる取引所は?
SANDトークンが購入できる代表的な取引所は以下の通りです。
SANDはここで紹介した以外にも、世界中にある多数の取引所で扱われています。
CoinMarketCapなどにもSANDの売買ができる取引所が掲載されているので、気になる人はぜひ確認してみてください。
The Sandbox(SAND)のゲームの始め方・稼ぎ方
The Sandboxを始めるときは、まず公式サイトを開いて「Create Account」のボタンをクリックします。
次に外部ウォレットの接続画面が表示されるので、メタマスクなどのウォレットとThe Sandboxと連携させましょう。
ウォレットの接続ができたら、メールアドレス・ユーザー名・パスワードなどを設定します。
最後に「Save」ボタンを押せば、アカウント開設は完了です。
あとは登録したメールアドレスやパスワードを入力してログインすれば、The Sandbox内で土地の売買やゲームなどができるようになります。
The Sandbox(SAND)に関するよくある質問
ここからは、The Sandboxに関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。
The Sandbox(SAND)のトークンはDEXでも買えますか?
SANDトークンはDEXでも購入できます。
トークンが購入できる主なDEXは、UniswapやSushiSwapです。
なお、DEXではスワップという少し特殊な方法でトークンの交換をします。
DEXを使ったことがない人は以下の記事も参考にしながら、スワップのやり方などを確認しておくといいですよ。
The Sandbox(SAND)のステーキングやイールドファーミングができる取引所はありますか?
世界最大手の取引所であるBinanceでは、SANDのステーキングや流動性ファーミングができます。
Uniswapなど一部のDEXでもSANDのステーキングやイールドファーミングが可能です。
また、The Sandboxの公式サイトにあるステーキング用のダッシュボードから、直接SANDの預け入れもできます。
公式サイトのダッシュボードからステーキングする場合はウォレットの接続が必要ですが、他の取引所を使うのが面倒な人はそちらも利用するといいでしょう。
なお、ステーキングやファーミングの利率は、そのときの相場状況や流動性の高さ等によって異なります。
各取引所によっても年利に差があるので、その都度チェックしてみてください。
The Sandbox(SAND)の最新ニュースはどこで収集すればいい?
The Sandboxの最新ニュースは、公式TwitterやDiscordをチェックするのがおすすめです。
TwitterやDiscordでは、The Sandboxに関する情報をいち早く配信しているので、情報収集にも役立ちます。
また、The Sandboxは公式ブログやSNSなどもあるため、詳しい情報が気になる人はそちらも確認してみるといいでしょう。
The Sandboxの土地(ランド)の価格はいくら?
The Sandboxのランドはそれぞれで価格に差がありますが、2022年3月6日時点での相場は、日本円で90~100万円前後です。
安いランドでも3ETH程度の価格がついているので、一般人にはややハードルが高めですね。
もし土地を購入するのが難しい場合は、無料で楽しめるアートやゲームの作成から始めてみるといいかもしれません。
The Sandboxの土地(ランド)やその他NFTの購入方法は?
The Sandboxの土地やNFTは、公式サイトにある専用のマーケットプレイスで購入できます。
購入するにはUSDやETHなど各通貨が必要なので、事前に準備しておくといいでしょう。
その他、OpenSeaやCoincheck NFTといった各マーケットプレイスでもThe Sandbox関連のNFTを購入可能です。
The Sandboxは日本語に対応してますか?
The Sandboxは日本語に対応しています。
公式サイトを開き、右上にある言語設定を「JP」に切り替えると日本語へと変更可能です。
ただし、完全に日本語対応しているわけではなく、日本語に切り替えても英語表記のままになっている箇所もあります。
あくまでも翻訳レベルなので、その点も考慮しつつ使ってみるといいでしょう。
The Sandboxはスマホアプリでも遊べますか?
The Sandboxは現時点だと、パソコンのみでプレイができます。
ちなみに、スマートフォンアプリに同じ名前の「The Sandbox」というゲームがありますが、そちらは今回紹介しているゲームとは別物なので、間違えないよう注意が必要です。
まとめ
The Sandboxは、仮想空間のなかで土地の取引やアイテム・ゲームの作成などができるメタバースゲームです。
スクウェア・エニックスやSVF1といった有名企業がプロジェクトに参加しており、今後の将来性も期待されています。
正式なリリースはまだですが、公式サイトではアルファ版やNFTマーケットプレイスなど一部のサービスは公開されているので、チェックしてみるといいでしょう。
なお、The Sandboxの独自トークン・SANDは海外にある各取引所やDEXで購入できます。
The Sandboxのプロジェクトに投資したい人は、ぜひSANDトークンの購入も検討してみてはいかがでしょうか。
- The Sandboxは仮想空間で土地の取引や、アイテム・ゲームの作成などができるメタバースゲーム
- 有名企業がプロジェクトに出資しており、将来性の期待値も高い
- The Sandboxの土地やその他のNFTは、公式サイトやOpenSea、Coincheck NFTといった各マーケットプレイスで購入できる
メタバース銘柄を購入するなら、以下の記事で紹介している海外取引所がおすすめです。