メタバースやNFTとの関連性が強い銘柄として、多くの人に注目されているEnjin Coin(ENJ)。
2021年にはENJの価格が大きく上昇したことで、日本でも話題になりました。
ただ、Enjin Coinは仕組みがやや複雑な部分もあり、プロジェクトの内容やトークンの詳細については知らない人も多いはず。
そこで本記事では、Enjin Coinの概要や将来性、トークン情報などを紹介します。
- Enjin Coinはブロックチェーンを基盤にしたEnjin Platform内で使われる仮想通貨
- Enjin PlatformではアプリやゲームにNFTを導入したり、ゲームをプレイして仮想通貨を稼いだりなどが可能
- 既に大手企業や有名ゲームが提携しており、将来性も期待できる
記事の後半ではよくある質問にもお答えしているので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
タップできる目次
Enjin Coin(ENJ)とは?
それではまず、Enjin Coinの概要やチャート情報を紹介します。
基本情報・概要
項目 | Enjin Coinの詳細情報 |
---|---|
トークン名 | Enjin Coin |
シンボル | ENJ |
総供給量 | 1,000,000,000ENJ |
公式サイト | https://ja.enjin.io/ |
Enjin Coinは、シンガポールの「Enjin Pte. Ltd」が運用している、ブロックチェーンを基盤にしたプラットフォーム内で使われる仮想通貨です。
上記プラットフォームは「Enjin Platform」と呼ばれ、ブロックチェーンに関する知識があまりない人でも、ゲームやアプリに仮想通貨を組み込めるのが特徴。
たとえばゲームにNFTを組み込むことでゲーム内アイテムに希少性を持たせ、他のプレイヤーと交換したり、それまでとは違ったやり方でゲームを楽しんだりなどが可能になります。
そしてこのプラットフォーム内の独自トークンとして発行されているのがEnjin Coinです。
Enjin Coinはプラットフォーム上にあるNFTの売買などに使える他、ゲームをして稼ぐことも可能。
既に35種類以上のオンラインゲームで利用されており、有名どころだと「マインクラフト」とも連携しています。
また、Enjin Coinにはメルトと呼ばれる機能があり、不要になったNFTをマーケットプレイスで売却して、Enjin Coinに戻すことも可能です。
プロジェクトに出資している投資家
Enjin Coinはプロジェクトの開発研究などにおいて、アメリカのマイクロソフトや韓国のSamsungなど、世界的に有名な企業と協力関係を築いています。
これにより人気ゲームのマインクラフトと提携したり、Samsungが販売したGalaxy S10にEnjin Coin対応の仮想通貨ウォレットを内蔵したりなど、数々の面でバックアップを受けているようです。
その他、以下のような大手企業もパートナーになっています。
- メタバース開発企業のDvision Network
- テクノロジー会社のUnity
- 大手取引所のBinance
これだけの有名企業と連携していることを考えると、今後もEnjin Coinに出資・提携する会社は増えるでしょう。
価格・チャート情報 ※2022年3月時点
こちらはENJのチャート表です。
ENJが発行されたのは2017年と、仮想通貨のなかでは歴史の長い銘柄で、発行直後は2~30円程度の価格を推移していました。
そのあと数年間はあまり大きな値動きはなかったものの、2021年にEnjin Coinとの関連性が強いNFT市場やメタバースなどが注目を集めたことをきっかけに、価格は一気に上昇。
2021年4月に300円後半まで価格が高騰し話題を集めたあと、同年11月には最高値である500円台を記録しています。
1年足らずで30倍以上の価格になったことで、日本でも有名銘柄の1つになりました。
そのあとは価格がやや落ち着き、2022年3月時点では150円前後を推移しています。
Enjin Coin(ENJ)の将来性は?
次に、Enjin Coinの将来性について解説します。
大企業と提携しており、将来性は期待できる
「プロジェクトに出資している投資家」の項目でも解説したように、Enjin Coinは既に多くの大手企業と提携しています。
今後も新しい有名企業との提携や大手取引所への上場が進む可能性は高く、将来性は期待できる銘柄といえるでしょう。
また、Enjin Coinと提携しているブロックチェーンゲームには、ゲームの垣根を超えて遊べたり、取引の改ざんや複製が起きづらかったりなど、従来のゲームにはないメリットがあります。
さらにプラットフォーム内でNFTアイテムの出品や売買、不動産取引などを行うことで、実際に仮想通貨を稼げるのも魅力です。
上記のような時代の先端をいく技術を組み込んだプロジェクトなので、今後の事業拡大も期待できるのではないでしょうか。
NFTやメタバース市場も拡大する可能性が高い
Enjin Coinとの関連性が強いNFTやメタバースは、仮想通貨界隈でも近年非常に注目されている分野です。
実際に2021年はNFT・メタバースが仮想通貨トレーダーや投資家から大きな注目を集め、それらに関連する銘柄の価格も大きく上昇しています。
また、Enjin Coinは2021年11月に「Efinity Metaverse Fund」というメタバース関連のファンドを設立することを発表しました。
ファンドの事業規模はおよそ1億円だとされており、Enjinエコシステムの統合・メタバースプロジェクト・ゲーム事業・NFT開発の支援などに力を入れていくとのこと。
NFTやメタバース市場が盛り上がっているなか、Enjin Coinも事業拡大に向けて上記のようなプロジェクトを進行させているので、今後のさらなる成長も期待できそうですね。
Enjin Coin(ENJ)の課題・懸念事項は?
いまや有名銘柄の1つになったEnjin Coinですが、メリットや魅力ばかりではなく、いくつかの課題や懸念事項もあります。
新しい人気ゲームの導入
Enjin Coinの課題としてまず挙げられるのは、新しい人気ゲームの導入でしょう。
Enjin Coinでは既に複数のゲームがEnjin Platformと提携していますが、現時点で世界的な知名度を誇るゲームはマインクラフトのみです。
他のゲームは仮想通貨界隈では知られていても、一般の人にはそれほど知られていないゲームがほとんど。
そのため、今後はマインクラフトのような人気ゲームの導入実績をつくることが、事業拡大に必要な要素だといえます。
国内取引所での取扱いが少ない
Enjin Coinにおける2つめの課題は、国内取引所での取扱いが少ないことです。
2022年3月時点だと日本でENJを扱っている仮想通貨取引所は、コインチェック・GMOコイン・DMMビットコインの3社しかありません。
以前よりも対応する取引所は増えたものの、BITPOINT・bitFlyer・bitbankなど、有名にもかかわらずENJを扱っていない取引所はまだ多くあります。
売買ができる取引所の多さは通貨の流動性の高さにも直接影響するため、これから国内でもより多くの取引所で扱われるようになることが、ENJの課題といえるでしょう。
ゲーム以外での市場拡大
3つめの懸念点は、Enjin Coinがゲーム以外の市場で事業を拡大できるかどうかです。
Enjin Coinは仮想通貨ウォレットに導入されるなど、最近ではさまざまなビジネスで活用されつつあります。
ただ、現状だとEnjin Coinのメインプロジェクトはあくまでもゲームであり、他の市場ではまだまだ事業を拡大できていません。
今後はゲームだけでなく、先述した決済手段としての活用や音楽シーンでの普及など、用途を増やすことも課題になるでしょう。
Enjin Coin(ENJ)のトークンを購入できる取引所は?
ENJトークンは、海外だと以下のような取引所で購入できます。
国内でENJトークンを購入できるのは先ほどの項目でも挙げた通り、以下の3社です。
他にもENJの売買ができる取引所は多数あるので、気になる人はCoinMarketCapに載っている取引所の情報なども確認してみるといいですよ。
Enjin Platformで遊べる代表的なゲーム
ここからは、Enjin Platformで遊べる代表的なゲームを紹介します。
MyMeta Minecraft(EnjinCraft)
EnjinCraftは、ブロックチェーンゲームを提供している「MyMetaverse」と「Enjin」が運営しているゲームです。
厳密にいうとEnjinCraftはEnjinが提供しているプラグインで、このEnjinCraftをサーバーに導入してブロックチェーンに統合したゲームのことを、MyMeta Minecraftといいます。
簡単にいうと、Enjin Platform上で遊べるメタバース版のマインクラフトがMyMeta Minecraftですね。
従来のマインクラフトでは、アイテムの売買などはできませんでした。
しかし、MyMeta Minecraftでは仮想通貨を使って、NFT化されたアイテムの取引を行えるのが特徴です。
アイテムの売買をすれば仮想通貨を稼げるということもあり、今ではEnjin Platformの代表的なゲームになっています。
The Six Dragons
The Six Dragonsは広大な異世界を冒険する、オープンワールドRPGです。
ストーリーのメインはドラゴンに制圧された土地を解放するというものですが、プレイヤーはそのなかでモンスターとバトルしたり、他プレイヤーと交流したりなどさまざまなことができます。
牧場の作成や武器のカスタマイズなど、細かい機能を使いながら本格派RPGが楽しめるのも特徴。
他のゲームと同じく、ゲーム内のNFTアイテムなどは売買も可能です。
まだ開発途中のゲームではありますがやり込み要素が豊富にあり、PS5版ゲームのリリースも予定されているので、気になる人はぜひチェックしてみるといいでしょう。
Crystals of Fate
プレイヤー同士のターン制カードバトルが楽しめる、Crystals of Fate。
人気ゲームの「Magic The Gathering」や「Hearthstone」の影響を受けているようで、どちらかのゲームを知っている、もしくはプレイしたことのある人にはうってつけのゲームでしょう。
ゲーム内容としては、自分だけのカードを集めてデッキを作り、対戦相手を倒していくというもの。
カードバトルながら、アクションの迫力や映像美にこだわっています。
Android・iOS・PCのマルチプラットフォームに対応しており、さまざまなデバイスでゲームを楽しめるのもポイントです。
こちらもまだ開発段階ではありますが、今後Enjin Platformでプレイできるゲームとして注目されるでしょう。
MyMeta Minecraft(EnjinCraft)の始め方・稼ぎ方
先ほども紹介したEnjin Platformの代表的なゲームである、MyMeta Minecraftの始め方を解説します。
基本的な流れは、以下を参考にしてみてください。
- マインクラフト(Java版)の入手
- MyMetaverseアカウントの作成
- Enjin Walletのダウンロード
- MyMetaverseとEnjinWalletを紐付ける
- MyMeta Minecraftサーバーへの接続
- MyMetaverseアカウントとの連携
EnjinCraftはJava版のマインクラフトでしか導入できないので、Java版のマインクラフトを持っていない人は事前にインストールしておきましょう。
あとはMyMetaverseアカウントを作成し、ウォレット・サーバー・マインクラフトなどと連携すればゲームがプレイできます。
MyMeta Minecraftにはいくつかのゲーム通貨があり、たとえば収穫した農作物を商人に売ることで、DollaryDoosという通貨を稼ぐことが可能です。
その他、アリーナに参加すればCapital Coin(CC)という通貨も獲得できます。
貯めたゲームコインは、土地のNFT化などに使えるようです。
Enjin Coin(ENJ)に関するよくある質問
最後に、Enjin Coinに関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。
Enjin Coin(ENJ)のトークンはDEXでも買えますか?
ENJはDEXでも購入できます。
ENJの売買ができる代表的なDEXは以下の通りです。
上記の他にも、DEXによってはENJが購入できる場合もあるので、気になる人はチェックしてみるといいでしょう。
Enjin Coin(ENJ)のステーキングやイールドファーミングができる取引所はありますか?
ENJのステーキングについては、大手取引所のBinanceでセービングというサービスを利用できます。
その他、Enjinが開発しているNFTに特化したブロックチェーンプラットフォームに「Efinity」というものがあり、そちらでもENJのステーキングができるようです。
取引しないまま保有しているENJがある人は、こういったサービスを利用してみるといいでしょう。
なお、現時点だとBinanceではENJのファーミングサービスは提供していないようです。
他の取引所やDEXでも、ENJのステーキングやファーミングに対応している可能性はあるので、ぜひ確認してみてください。
Enjin Coin(ENJ)の最新ニュースはどこで収集すればいい?
Enjin Coinの最新ニュースを調べたい場合は、公式TwitterやDiscordを利用するのがおすすめです。
TwitterやDiscordなら、Enjin Coinに関するアップデートや最新情報をいち早く入手できます。
Enjinのサポート用Twitterアカウントもあるので、情報収集に役立てるといいですよ。
Enjin Platformは日本語に対応してますか?
Enjin Platformは日本語に対応しています。
ページ右上にある言語設定で、表示言語を日本語に変換可能です。
ただ、対応しているといっても自動翻訳レベルなので、日本語に設定してもやや分かりづらい箇所があります。
Enjin Platformはスマホアプリでも利用できますか?
Enjin PlatformはWeb版プラットフォームなので、Google PlayやApp Storeでダウンロードできるスマホアプリはありません。
ただし、EnjinWalletなど一部のウォレットは、スマホアプリがリリースされています。
また、Enjin Platformと連携させたゲームならスマホアプリを利用できる可能性もあるので、詳細は各ゲームの公式サイトなどを確認してみてください。
Enjin Coin(ENJ)とEfinity Token(EFI)の違いは?
Enjin CoinはEnjin Platformの独自トークンであり、Efinity TokenはEnjinが開発している次世代ブロックチェーン・Efinityのネイティブトークンです。
プロジェクトに関わっているのはどちらもEnjinですが、それぞれで発行元となっているプラットフォームが異なります。
EfinityではENJをステーキングすることで、ネイティブトークンのEFIが報酬として付与されるようです。
まとめ
Enjin Coinは、Enjin Platformというブロックチェーンを基盤にしたプラットフォームで使われる仮想通貨です。
Enjin Platformでは、ゲームやアプリに仮想通貨を組み込んだり、NFTを導入してアイテムに希少性を持たせることなどができます。
マインクラフトなど有名なゲームもEnjin Platformと提携しており、多くの大企業もプロジェクトに参加しているので、ENJの将来性も期待できるのではないでしょうか。
なお、ENJはBybitやBinanceといった海外取引所の他、一部の国内取引所でも扱われています。
NFTやメタバース関連の銘柄に興味のある人は、ぜひENJの購入も検討してみるといいでしょう。
- Enjin CoinはEnjin Platformで使われる仮想通貨
- ENJはBybitやBinanceといった海外取引所の他、国内取引所のコインチェック・GMOコイン・DMMビットコインでも購入可能
- BinanceやEfinityではENJのステーキングもできる
メタバース銘柄を購入するなら以下の海外取引所がおすすめです。
ランキング形式で紹介しているので、自分にあった取引所が必ず見つかるはずですよ。